週刊柏﨑 第463回_今回の反日デモについて

もう9月も終わろうとしていますが、一向に暑さが収まるような気がしません。朝、晩は随分、涼しくなっているのは間違いないのですが、なにせ日中の気温が35度を突破する猛暑日を日本各地で毎日のように記録するのですから、たまったもんではありません。それでいて、晴れていない日は大雨というのだから、どうしても外出するのをためらってしまいますよね?。まあ、この大雨は関東から東北にかけて移動しているようなので、懸案の水不足は解消するといいですが・・。
ニュースを観ていたら、この異常気象は陸上だけではないようで、海の中の温度もかなり上昇しているみたいです。それによって東北や北海道沖でこの時期獲れるべき鮭や秋刀魚が全く獲れず熱帯で獲れるマンボウや季節はずれのブリが大漁ということであります。こういった事象が地球の温暖化のせいなのか、はたまた巷で噂される大地震の前触れなのかは知るよしもありませんが、やはり不安といったら不安であります。このところ、震災グッズや非常食などの人気が高いのは、同じような危機感をお持ちなのですね。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
ここのところテレビを点けるといやでも目に入ってくるのが、中国での反日デモの映像であります。まあ日本からの尖閣諸島魚釣島の国有化に抗議しての事でいるのですけれど、あまりに酷い、目を覆いたくなるような光景も多々あります。
元々日本と中国の双方ともが、領有権を主張して、長い間、なにかにつけて小競り合いが繰り返されてきたのです。それでも以前このコラムでも触れたように、基本的には日本が実効支配してきたので、日本としてはこの問題をいつもうやむやにしてきたし、中国も国としてあまり領有権を騒ぎ立てることも無かったわけです。
それが、今年の春にどこかの偉い知事さんが、よりによってアメリカでいきなり「尖閣」を東京都が買い取るなんて言ってしまったのです。それからは、皆さんご存じの通り、この無人島の価格が何十億円という値段に跳ねあがり、かつ、「やっぱり国で所有しくちゃだめだろう。」みたいな話になって、ついこの間日本が正式に所有者となったのです。まあ、どんないきさつがあったかは知りませんが。中国側からみれば、多分下交渉もなかったのでしょう。メンツ丸つぶれということで、今回の反日デモとなったのかもしれません。
ただし、そのデモのやり方が異常であり、許されるものではありません。日本やアメリカでも、今は毎週のように反原発や貧困層救済のデモが行われています。でも、これらのデモは秩序やルールがきちんと守られているもので、他人に迷惑をかけないよう注意が払われています。ところがこの反日デモは、破壊、放火、強奪と、デモというよりは暴動やテロと言った方がいいのではないかというものです。
しかもこの暴挙を傍観しているのが中国政府であるのですから、もう、お話になりません。形だけ装備した警官がガードした日本大使館に、石やペットボトルを投げ込む様は、誰も罪を犯しているとは考えていないように見受けられます。また、日系のスーパーやデパートの建物破壊、放火そして強奪は、もはや抗日とか愛国といったイデオロギーとは全くかけ離れた、恥ずべき行為です。
本来であれば、私達だって中国とこのような事態になることは望んでいないのだし、出来ればこの尖閣問題を再びうやむや、先送りにしたいのでしょうが、もはや賽は投げられたのですから、何かの決着をつけなくならないでしょう。それにしても、日本政府の国有化のタイミングは、来月の中国最高指導者の交代や、今週の満州事変の発端となった柳条湖事件の81年目という節目を考えると、まさに最悪の時を選んだとしか思えないもので、政治的センスを疑います。
更に、中国との関係悪化が日本経済の更なる苦境をもたらすとの不安があります。
通販ビジネスにおいても、商品の最大の生産地・供給地は、実は大半が中国であります。アパレル、靴、バック、家電製品、宝石など中国製品が入ってこなくなったら、日本の流通業界はお手上げでしょう。幸い弊社は、中国製品とはほとんど関係ないので影響はありませんが・・。
実は、このところの中国製商品の質の低下が、ハンパでなくなっているとよく耳にします。洋服で縫い忘れなんてかわいいもので、袖の長さが左右違っていたり、パンツから足が出せなかったり、色々なトラブルがあると聞いています。
中国の人件費もかなり上がりましたし、中国特有の様々なルールやコストなど、中国を生産拠点と考えるには、あまり妙味は無くなっているのも事実です。それでも、今尚、中国に多額の投資をするのは、中国13億人という巨大なマーケットに期待しているのであって、今回の問題で日中お互いに意地をはることは、両国にとって良い事ではありません。
だいたい、長い間あれだけ巨額をつぎこんできた日本からのODA、北京を始めとする地下鉄を造ったり、実際様々なインフラ造りしているのですが、中国国民は全然そんなことは知りません。台湾と中国、韓国と、どうしてここまで日本に対する感情が違うのかというと、やはり反日教育なのかもしれません。戦争が終わった後、台湾は蒋介石が「戦争を憎んで、日本を憎まず」という教育をしました。かたや中国、韓国は当時の国内の混乱を、反日のもとに国民の一体化を計りました。その教育の蓄積が今日に至っているのかもしれませんね。
高等教育を受ける事によって、様々な矛盾点に気づくのですが、それが叶わない多くの人間は今でも反日の意識を持ち続けるのでしょう。今回の反日デモ、今の中国に溜まった国民の不満のガス抜きという話がありますが、実際その通りなのかもしれませんね。確かに不満が溜まった若者や失業者からみれば、欲求不満を解消出来る事があれば、なんだって構わないのかもしれません。ただし、そんな形でしか国民の不満をコントロール出来ないのが今の中国政府であるのなら、共産主義国家下の資本主義経済という矛盾したシステムの限界を露呈しています。普通で考えれば、中国内の成長の反動が一気に噴き出す可能性が高いと思ってしまします。警察や軍隊が見て見ぬふりをして起こったこの暴動、警察、軍隊が武力をもってしても止められない、同じような暴動が中国各地で起きる可能性はあるということを真剣に考えなくてはならないような気がするのですが、ちょっと飛躍的でしょうか。

柏崎

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