週刊柏﨑 第462回_歯科医院と歯科医師の現状

日中は、まだかなり暑く、各地で35度以上の気温を記録していますが、朝夕はなんとなく秋めいた陽気になってきました。気が付けば、あれだけ喧しかったセミの声もしなくなってきています。家の廻りの田んぼの稲刈りもほぼ終了して、確実に秋の足音が近づいています。
相変わらず各地でのゲリラ豪雨は続いているようで、今週北海道で町がつかるような雨が降った模様であります。かといって北関東での水不足は、利根川水系のダムは軒並み貯水率が10パーセントを下回る深刻な事態が続いています。今年は特に関西、九州は局地的に大雨が降ったりもして、年々、異常気象となっている感じがします。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

さて、毎年出てきては消えるダイエット法でありますが、今年ブレイクした1つがロングブレスダイエットです。
本屋にいくと、関連書籍が沢山出ているのですが、私とたいして歳が変わらない俳優さんが上半身オイルを塗りたくって表紙を飾っている訳であります。このロングブレス法というのは簡単にいうと、息をすってゆっくり時間をかけて息を吐くといういたってシンプル、まあ早い話、とても単純なダイエット方法です。果たして本当にゆっくり息を吐くだけで痩せる事が出来るかという事なのですが、これだけで痩せるというのはきついように思います。このロングブレス法よくよくやり方を読んでみると、それはほとんど太極拳や気功術に近いのではないかと感じます。
体の様々な筋肉の動きを気にしながら、ゆっくり息を吐くというのは、やってみると解りますが結構きついものであります。元々、生物は呼吸をしなければ生きていけません。それによく落ち着くために深呼吸をするように、ゆっくり呼吸すること、特に息を深く、長く吐くことは副交感神経を働かせ、高ぶった交感神経を静めます。まあ、やって損することもないし、お金もかかりませんので、このロングブレス法はお薦めです。しかしながら何回も言っていますが、ダイエットというのは、摂ったカロリーより消費したカロリーが多いことでしか出来ませんので、このロングブレス法で痩せようと考えている方は、かなり長期間、ハードに取り組む必要があります。もしかしたら、来年は忘れられそうですな。

さて、約2年間かけてエーエルジャパンで歯磨きジェルを作ったのですが、今更ながら歯や歯茎の手入れということは大切であると再認識させられました。かといってこれだけやれば万全ということも無いわけで、やはりこまめなケアーは必要であります。先日、ネットを観ていたら面白い記事が載っておりました。現在、我が国には、全国で約10万人もの歯科医がいるそうであります。
歯科医院の総数は約7万軒弱、そのうち約1万軒が東京に集中しています。まあ、いわれてみれば、私が住んでいる京都であっても、確かに歯医者は多いと思います。結構歯医者が潰れていたり、日曜祭日に営業しているような歯医者があったり、商売厳しそうだなと、なんとなく感じていたのですが・・。
歯医者というのは、医者という名称で呼ばれていますが、英語ではデンティスト、ドクターではありません。基本的には技術職であります。確かに歯医者の場合、歯を削ったり、歯の矯正をしたり、多分にアーティスト的能力を求められます。
それなのに、歯医者になるのに技術試験が一切ないそうなんです。医師、ドクターであれば、私みたいに手先が超不器用ならば、外科医は辞めておこうなどという選択が出来ますが(頭脳は全く附いていきませんが・・)、歯医者の場合、手先が不器用であっても皆さん同じ道に進まなくてはなりません。そのことにより、どんなに不器用であろうと、細かい作業が苦手であろうが、国家試験に合格すれば、歯医者になれるのです。(勿論、国家試験は難しいです)
ちなみに私の父親は医者であったのですが、血を見るのが嫌い&手先が超不器用ということで内科医を選んだと直接聞かされた記憶が御座います。余談はさておき、私のような超不器用な歯医者が存在する可能性がある歯科医師の選択というのは、とても大切なことであるかもしれません。治療内容は大きく差があるのに、患者さんはその差が解りにくいのが現状です。
やはり口コミなどを頼りにするしかないのかもしれませんが、ちゃんとした判断基準みたいなものが必要でしょうな。しかしながら、これだけ増え、かつ増え続けている歯科医が将来も安泰であるかというと、そうではありません。
毎日、テレビで繰り返し流される、歯磨きや歯ブラシのコマーシャル、確実に世の中、歯の病気を予防しようという動きや歯に対する意識は広がっています。歯のホワイトニングや歯科矯正など様々なニーズはありますが、まだまだでしょう。歯科医を取り巻く環境は厳しいと思います。まあ、厳しくない業界なんて今の日本には無いのかもしれませんけど。
最後に今日の新聞で、小、中、高生の自殺者が今年28パーセント増の200人になったそうであります。予想通りこのうち60パーセント以上の自殺原因が原因不明、いじめと認定されたのは、例の大津の件などを含め、4名にすぎませんでした。
こんな数字をみて、教育に携わる人はどう感じるのか、何か手立てはないのか、憤りとジレンマを覚えます。多分、最早昔的なやり方でいじめを失くしていくのは無理であろうと考えます。金八先生や青春シリーズの先生の感性では、今の複雑化した陰湿ないじめを解決することは困難でありましょう。かといって担任や教育委員会に任せたり、親としても出来る事も限界があります。
私は個人的にですが、学校内に文科省管轄でない窓口を作るべきだと思います。
それは、形式的な機関ではなく、基本的にいじめに対し抑止力あるものでなければなりません。極端かもしれませんが、警察的な役割が出来る方がいいと、考えたりもします。いじめによる被害者の自殺はもはや、犯罪行為としてとらえるべきで、そのためには、加害者側に対し断固たる対応が必要です。私も人の親として自分の子が自殺するなんてことは絶対にあってはいけないと思いますし、なにがなんでも未然に防がなくてはなりません。
ドラえもんに登場するジャイアンのような愛すべきイジメと今のイジメは違うのです。
のび太にドラえもんがいるように、彼らは救いを求めています。一人きりに孤立させることはあってはなりませんと強く思いますし、願います。

柏崎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする