【第947回】備蓄米の熱狂に思う
日本各地で梅雨入りしている模様です。本来なら今の季節、新緑が目に眩しく、1年で一番良い気候である筈なのですが、毎日が暑く、しかも蒸し暑いという、まるで熱帯雨林の様な陽気です、かと思うと朝晩はいきなり寒くなるし、おじいちゃんには結構キツイ陽気ですな。
マンションの植え込みの紫陽花はとうとう淡い色の花を咲かせ始めました。
ただ、花のサイズは明らかに例年よりも小ぶりです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか?
江藤前農林大臣が失言でクビになり、変わった小泉進次郎大臣により、あっというまに備蓄米の放出が決まり、スーパーやネットで売り出されました。
まあ、古米や古古米といった本来なら売られることのない在庫が結構の値段で売れるのですから美味しい話しです。
今朝のテレビでは、その備蓄米を何時間も並んで買う人がいるのですから大変なことです、ネットでも用意したモノがあっというまに完売です。
民民の玉木さんが、古古古米は来年飼料用になると発言して、バッシングされて謝りましたが、本当の話しですが、流石にTPOを考えなければなりません。
これで、一躍小泉さんばヒーロー扱いですが、多分肝心の米価格は下がらないと思いますね。
今まで、おざなりにしてきた米の問題はこんな安易な一時凌ぎで解決することはないでしょう。
大体日本人の主食である米を減反減反で少ないして、農家がもはや米作では飯を食べれなくしてしまったのですから、今更米が無いと言っても簡単では無いですな。
日本は米が高い、昔香港に住んでた頃、香港ではカルフォルニア米の錦というブランド米が5キロ800円位で販売されていていました。
ウチは嫁が500円のオーストラリア米を食べていまして、まあ炊き立てを食べれば殆ど日本米と変わらないモノでした。
そう考えると当時でも2700円程した日本米は海外では全くニーズが無く、日本の農政はその当時から変わらないのです。
米価格はせっかくのチャンスなのですから、農家がやっていける価格で収まればは私は思います。但し、農協とか大手米卸とかの従来の中抜きの流通ルートの利権には監視するべきです。正直、米も問題はかなり根が深く、色々なモノがあって私の素人では計り知れない闇を感じます。