週刊柏﨑 第258回_リタイア

たまに日中は30℃を越える日はありますが、京都はもうすっかり秋です。
新幹線で東京に出張する際のJR京都駅は、観光客が急増していますし、観光名所にはガイドブックを持った方が多く見られる様になってきています。京都はご存知の通り春と秋が観光シーズンなのですが、2週間程で散ってしまう桜と違って長く見られる紅葉の秋は一番の賑わいとなります。今年も残るところ3ヶ月、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
先日、子供と一緒にテレビを観ていたのですが、ゴールデンタイムのお笑い番組というのは、なにやら酷い事になっていると感じました。
私が覚えているお笑いというのは、ドリフターズにしても、ひょうきん族にしても、当時は色々な批判はありましたが、まあ、脚本やシナリオがあって、その中でタレントの芸というか、パーソナリティーで視聴者の笑いをとっていたわけです。それが今は、質問に対してのタレントの対応、要するにアドリブで笑いをとろうとしているのです。一言で言えば昔は、タレントが笑わせていたのが、今は単にそのタレントが笑われている。これが今のお笑い番組の根本であるのではないでしょうか?
いくら売れても、これではちょっと辛いなと思ってしまう柏崎でございます。
まあ、あれで計算して笑われているタレントがいればそれなりに凄いと思いますが・・・。
 
さて、自民党の総裁選が終わり、大方の予想通り麻生太郎氏が自民党総裁に選出されました。まあ、自民党にしても、民主党にしても、現在のとってもヤバそうな日本の状況をなんとかして欲しいという感じしかございません。それよりも昨日、意外と言うか、やっぱりというか、小泉純一郎元首相が引退を発表しました。
ご存知の通り、私は元来怠け者で、この「引退」という言葉がとても甘く、すばらしい響きに聞こえるのです。私は約10年前にこの会社を立ち上げて、本当に、運だけでここまでやってこれました。その間、ガンになり「もうダメかな」という時期もありましたし、途中、仕事が全くなくなってしまった事もあります。
その時に自分を支えてくれたのが友人であり、まわりの取引先だったわけです。それだけに、人との出会いとか付き合いというのは、とても大事にしています。人の為に自分が出来る事はなんとかしたいと思ってやってきました。
その反面、人に騙された事も何回もありますが、今までやってこれたから「まあいいか」という感じなんです。今はお金の管理は全て家内がやっていますので、自分で自由に使えるお金はありませんが、別に構いません。先日、東京に出張しようとする時に650円しか持ってなかった時はさすがに慌てましたが。
 
話が横道にそれましたが、引退ということは近い将来、私にも必ず現実として考えなくてはならない問題なのです。しかしこういう性格ですので、こんな私を信じてくれたり、健康の支えに思ってくださるお客様がいらっしゃる限りは「頑張らなあかん」と思うのです。小泉さんは次男を後継者に指名し、世襲という選択肢を選びました。麻生内閣も本人も含め2/3近くが世襲議員なんだそうです。
私にも息子も娘もいますし、一代でここまで築いたこの会社を継いで欲しいという気持ちは無いと言えば嘘になります。しかし、それは子供達が選ぶことだと思いますし、安易な考えではお客様にご迷惑がかかると思いますので、外で厳しい社会人経験をしてから、彼らが選択すれば良いと思います。
 
某有名百貨店が6店舗閉鎖だとか、上場の新興不動産会社が倒産とか、どう考えてもこれから環境は厳しくなるのは間違いないところです。
その中で、汚染米とか毒入りミルクとか産地偽装よりももっとシリアスな事件が起きていて、消費者は疑心暗鬼になっています。小泉さんの様に、私は「辞めた」とは言えません。とにかく頑張ります!
 
・・・でもハッピーリタイヤメント、あこがれるなァー。

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