週刊柏﨑 第257回_汚染米について

台湾から中国方面に進んでいた台風がいきなり方向を変えて週末には日本に上陸しそうです。陽気はとてもいいのですが、全世界の経済は今とんでもない暴風雨状態といっていいかも知れません。
今週、アメリカ第4位の証券会社リーマン・ブラザーズが倒産しました。それに伴い、リーマンの大株主であり多額の資金を出していたAIGまでもが「ヤバイ」という噂が広まり、AIGの株価(米国市場)は1/4になってしまいました。
リーマン・ブラザーズが倒産しても、「ああそうなの?」という感じの方も多いかと思いますが、「AIG」となると、あのTVで保険の宣伝をしていたアリコとか、AIGスター生命など、「うちの保険は大丈夫??」と慌てる方も多いのではないでしょうか。
アリコに勤める私の知人は、朝から晩まで問合せの電話が凄かったと言っておりました。翌日、米国政府が9兆円を支援するとの事で、なんとかなった模様です。
それにしても、かつてのバブル時代、転職を考えたのがリーマン(当時はシェアソン・リーマン・ヘットンという会社でした)だったのですが、わからないものだなぁと思う今日この頃。あの当時、リーマンに移った友人達は今、何をしているのでしょうか?と想いを馳せる柏崎でございます。
それにしても、株式市場、石油を筆頭に全ての商品市場が暴落し、ドルレートも不安定と何か本当にヤバイ感じがします。
さて、先週に続いて汚染米についてですが、やはりというか、当然とういうか、もの凄く大きなブラックホールがあって真相を究明する事が難しくなっているようです。また私達が一番知りたい安全性について、農水省の会見によりますと、メタミドホスやアセタミブリドなどの農薬については非常に低い値であり、中国製ギョウザと比較すると60万分の1の濃度であるそうです。京都市の上賀茂の保育園で赤飯から基準値の2倍のメタミドホスが出て、太田農相は「全く問題のない程の量であって、毎日食べ続けても大丈夫」と仰いました。
実はこの保育園、当社からすぐの場所にあって、何でも園長さんは野菜なども無農薬の自然にこだわった給食を提供しているそうで、この事件の対応による心労で倒れてしまい、現在休園してしまっているのです。
ある人気ブログの中でも、基準値というのは国民が安心して食べ物を口に出来るように定められているもので、基準値の2倍でも10倍でも「安全だ」「問題ない」と言うのなら、基準値なんて定める必要がない。と言っていて、私もその通りだと思うのです。
そして、最も気になるダイオキシンの10倍もの発ガン物質で、狂牛病の環状プリオンと同様に、焼いても凍らせてもなくならないアフラトキシンB1については、一言「確たることは申し上げられない」と全く答えになっていません。

福田さんって、今も総理大臣なんですよね。この汚染米にしても、全世界の金融問題にしても、今国をあげて正しく行動しないと取り返しのつかないことになっちゃうんじゃないかと思ってしまうのです。
総裁選や解散総選挙とかも大切ですが、私達の願いは、今身近に国民が感じている不安感を取り除いてほしいのです。

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