週刊柏﨑 第460回_これからの日中外交

いやはや、八月も終わろうとしているのにこの夏一番の暑さであります。

数日前、埼玉県熊谷市では日中の最高気温がなんと42度Cというのだから、もう人間が活動出来る環境ではありません。

日本各地、至る所で猛暑日が続いているのですから堪りません。北海道の気温が沖縄より高かったというとんでもない日もあった模様で、いままでの常識は通用しないということを私達は自覚しなければなりません。

九月になっても熱中症対策、ちゃんとしてくださいね。

関西から九州では今年これでもかと降った大雨で、水はふんだんにあるようですが、東北では雨が降らず、貯水ダムは軒並み10パーセント以下という深刻な渇水状態であります。それでいてあれだけ不足が懸念されていた電力がこの暑さにも関わらず全く問題にならないのですから、まあ政府や電力会社のいう事はあてになりませんね・・・。

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

通販の売上が5兆円を突破したそうであります。

この業界の末端で生きている弊社にとっても有難いことでありますが、今後のことを考えると楽観視することはできません。今の通販業界を支えているのは、インターネット経由の販売であります。実際インターネットを使えば、お店や人件費など収益に対して大きなウェイトを占める経費が抑えられるので、販売側にとっては、結果、商品の価格も安く提供したり、店舗のスペースを考えず品揃えすることが可能です。購入側は時間の制約なしに好きな時間にショッピングを楽しめる事、そして瞬時に価格を比較出来ることが一番の魅力です。その一方、従来の紙を媒体とした通販は大きく売り上げを落としていますし、私達が携わっているテレビ通販も横ばい状態と成長力が鈍化している模様であります。
その落ち込みをカバーしているのがネットであり、通販各社はネット比率を高めています。テレビ通販はとにかく視聴率が頼みなので、日本選手が想像以上に大健闘した、今回のロンドンオリンピックの様なイベントがあると辛いですね。それと通販というのは多分に衝動買いに頼っている部分があるので、消費税増税は大きな不安要因であることは間違い有りません。その時、必ず商品の買う、買わないの選別があると思いますので、今以上に、皆さんに選んで頂ける体感がある商品を作っていこうと思います。

また、政治的に今ほど国民のことをないがしろにしていることは無かったと思います。消費税、原発の再稼働、米軍基地やオスプレイの配備、TPP問題、領土問題などどれもこれも全く国として機能不能であります。政権与党の民主党と野党第一党の自民党に違いを見いだせることは出来ません。公明党は自民党にくっついてる印象しかないし、みんなの党は橋下維新の会との合体に失敗し輝きを失い存在価値さえも無くそうとしています。
社民党、共産党に至っては今や社会的役目は終わった感があります。私として少しは期待していた橋下維新の会は先日党首に元首相の安倍晋三氏を担ごうした時点で大きく失望してしまいました。私は安倍氏が首相の時の消えた年金問題で国民の無くなった年金台帳を「私の内閣は来年の春までに100パーセント回復させます。」と100パーセント出来ないことを絶叫していたことを忘れません。
なんせ今だに出来ていないのですから。

今月末に出す維新の会のマニュフェスト「船中八策」でありますが、多分国民にはおいしく、国会議員や公務員には厳しい政策のオンパレードだと思います。それでもそれに期待する人は橋下氏に託せばいいと思います。民主や自民よりは多少は、ましではないでしょうか。この時期、やっぱりというか、またというか小沢氏「国民の生活が第一」を報道するメディアが日刊ゲンダイを除き皆無であります。
九月に予定されている裁判まで小沢氏の政治活動は無視か小さく扱うという感じでしょうか。私は小沢氏を支持している訳ではありませんが、彼のような実力者が全く無視される不自然さと、彼が主張している政策がブレておらず、昔の民主党のマニュフェストに近いと判断していますので、今の混迷期ある程度期待しています。

中国の次期国家主席といわれている習近平氏と小沢氏はとても親密な関係であります。民主党が政権を獲った時大勢の議員を連れて中国で会ったのが習氏だったと思いますし、習氏が来日した際、問題視されましたが、天皇陛下との面談をセッティングしたのが小沢氏だったと記憶しています。

こういう恩義や友情に強く報いるのが中国人です。田中角栄氏と周恩来氏も同様「井戸を掘ってくれた人への恩は忘れない」ノーマン君もよく言っています。習氏と小沢氏の日中外交は上手くいく可能性があると思います。それはそれで米国からみればうっとうしいのでしょうが。このところ日中、特に中国政府のスタンスは大きく変わったと思います。金持ちケンカせずといったらそれまでですが、明らかに国民の反日運動を抑えようという感じがします。実際尖閣へ事でも当初予定されていたのは、あの香港の船に中国と台湾の船が合流して行くのだったらしのですが、中国政府がそれを許さなかったということらしです。それに事件後のデモでもネットでの参加要請にも関わらず、北京ではデモに至らず、上海では数十人規模でしかなかったということであります。

デモらしいデモがあったのが地方都市や中央から統制がいき届かない南部広州であったのもよい証拠であります。中国は北京、上海を中心とする北部と広州を中心とする南部では北京語マンダリンと広東語と言葉も全く違いますし種族も違います。中国を牛耳っているのは北部であり、南部は昔から中央北部に対して不平、不満があったのです。

デモで壊された日本レストランはあの味千ラーメンでラーメンの上にとんかつや手羽先がのるという元々の熊本ラーメンとは全く別物の香港資本のレストランであります。本当の日本人経営のレストランには多数の公安警察がガードしていて被害は無かったそうで、だいぶ日本の報道とは違っていたようです。

ただし日本以上に貧富の差が大きく、デモの映像見る限り学生風の若者が多くいたということを考えても中国国民のフラストレーションはかなり大きいというのが推測できます。この点は日本も同様であり両国で冷静な対応が必要であると考えます。一時の感情に流されることなく、しっかりとした関係を持ちあう事が必要であり、求めるものであります。

柏崎

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