週刊柏﨑 第663回_正しい歯磨きをしましょう

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今年は、台風が余り来ないなと誰しも感じていた筈なのですが、8月後半からしっかり帳尻を合わすようにここのところ、毎週のように台風が日本を直撃しています。

通常であれば、滅多に台風が来ることが無い東北や北海道にこれでもかという位雨風を叩きつけているのですから、備えが無い分被害が甚大になります。

実は先週から今週にかけて、9日間東京に滞在しておりまして、今日は9月7日と完全に週刊柏崎の締め切りをオーバーして今週号のコラムを書いています。

9月に入り遅ればせながら、しっかり内容あるコラムを書いていきたいと思っています。

ということで皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

この日曜日に足を捻挫して以来久しぶりにテニスをしたのですが、本当に年齢を痛切に感じますな。

何せいつものように走れないのですから、話になりません。

知っている人はご存知であると思いますが、私のテニスの様子はQVCさんでのNアセチルグルコサミンプラスのオンエアー時に挿入VTRで御見せしています。

実は、あの映像をご覧になった方々から

「結構、動けているじゃん。」

と言われるのですが、本人にからすればあのドタバタした姿はかなりショックを受けるものでありまして、やっている本人からすれば、「そりゃ錦織までとは言いませんが、それなりに格好いいでしょ。」

というのが本音でありまして、あんなに無様であるとは思ってもみないのであります。

まあ、あのVTRの最後のスマッシュを決めてのどや顔は、ただただ赤面するだけです。

さて、殆どの人が毎日何回もやっているのが歯磨きなんですけれど、そろそろ今の歯磨きのやり方を考え直さなくては取り返しがつかないと考えています。

歯の病気と言えば、虫歯と歯周病でありますが、このうち歯周病というのは、私達が考えているよりかなり怖い病気であることが解ってきています。

歯周病菌が歯茎の血管から全身に回って糖尿病やアルツハイマー病、脳梗塞、心筋梗塞の原因の一つと言われていますし、誤嚥等で肺に入って今や死因の2位と言われている肺炎の大きな原因であると言われています。

歯周病や虫歯というのは口腔内を清潔にしておけばかなりの確率で予防できる訳でありますが、私達は好き好んで口腔内を不潔にしているのではありません。

何故なら私達は殆どの人が毎日歯磨きをしていて、それも2回3回とそれはもう神経質といわれる位の勢いで鏡を前にしゃかしゃか歯を磨いています。

それなのになんと日本人の80%以上が歯周病であります。

虫歯は90%以上がなったことがあります。

この状況を見る限り歯を何回も磨いているのに歯周病や虫歯になるのは、歯磨きはするのですが磨けていないということなのですね。

ここのところ友人の歯科医と話すことがあって私も相当考え違いしていたことがあって、それをこれからの検証も含めて書いていきたいと思います。

今の日本の歯磨きの常識というのはかなり間違っていて、その常識を素直に実行していた結果が今の歯科事情であると言ってもいいかもしれません。

8020運動というのがあって、まあ80歳で日本の場合は自分の歯が10本位残るのですが、それを20本以上残そうとする口腔ケアーをしましょうとする運動なのですが、実はスウェーデンでは80歳で20本というのは当たり前の話であるのです。

この差は何なのかとうことなのですが、昔はそれ程差がなかったのですが、最早それは国としての口腔ケアーに対する取り組み方であり、国民の認識が両国では違うということです。

では医療大国でありながら口腔ケアーに於いては後進国と言ってもいい状態である私達の口腔内をどうすれば虫歯にも歯周病にもならずいつまでも自前の健康的な歯を維持できるか考えてみましょう。

歯というのは、失ったら二度と生えてくることはありません(永久歯ですよ)が、骨と一緒で歯そのものは、常に生まれ変わり再生しています。

実はその機能(再石灰化)で大きな力を発揮しているのが、唾液でありまして、唾液は歯の再石灰化の他にも口腔内の殺菌やPH調節、食べ物消化などとても大切な役割を果たしています。

私は、皆さんにこの自然の抗菌剤あり再生機能の力を最大に生かした口腔ケアーをして、歯周病や虫歯のない、そして皆さんが望む白い美しい歯を手に入れられるような歯磨きという生活習慣を提案します。

皆さんは、現在どのような歯磨きをしていますか?

口腔業界では今迄3運動といって3回の食事の後に、3分間を目安に歯磨きしましょうというスローガンを掲げていました。

実際、食事の後に歯ブラシを持ったOLが洗面所に行く、それはとても良い事の様に思われてきました。しかしながら、食事をしますと口腔内は酸性に傾きまして歯の表面のエナメル質という堅い部分は食事後一番柔らかく傷みやすくなっています。

本来、ここで力を発揮するのが唾液であります。

唾液は、柔らかくなったエナメル質をアルカリにし、そして再石灰化によって修復します。

ところがどうでしょう、皆さんは、その一番危ない状態の歯を研磨剤や発泡剤の入った歯磨き剤を堅めの歯ブラシでガシガシ磨きます。

それも磨いている場所は泡で見えませんし、兎に角一番力を入れて磨く場所は前歯、殆どの人は歯磨きを鏡の前でするみたいですが、観ているのは自分の顔です。

鏡の前で磨く意味ないですな。

この歯磨きによって一番大切な唾液は、くちゅくちゅ、ペッで吐き出して、これだったら食後の歯磨き意味ないです。

それでは一日で絶対に歯磨きしなくてはならない時はいつかということですが、それが朝目覚めてすぐと寝る前であります。

口腔内に一番細菌が多くいる時は、目覚めた時です。

何故なら、寝ている間は唾液が分泌される量が殆ど無くなるからです。

自然の抗菌剤唾液が分泌されなければ口の中は細菌だらけになります。

この時口腔内の細菌数は汚い話ですが、肛門よりも多くなります。

起きたらすぐに口腔内を洗浄することが必要です。

起きて、すぐ水を飲むなど、細菌を胃の中に流し込むようなものなのです。

ですから、寝る前に磨くのも当然で、なるべく口腔内を綺麗な状態にしておくことで寝ている間に細菌が増えないようにするということです。

そして、昼間は唾液の分泌が良くなるようにする、キシリトール入りのガムなどをたまに噛んだりするといいと思います。

次週は歯磨きジェルと歯ブラシの仕方について詳しく説明したいと思います。

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