週刊柏﨑 第223回_    値上げ

寒中お見舞い申し上げます。
急に日本中が冷蔵庫の中に入っちゃったような状態になってしまいました。旭川などはマイナス33.3度って、想像もつかない気温です。旭山動物園の動物は大丈夫なのでしょうか。なんてことも考えてしまいます。
今週はQVCさんのオンエア(クロワールジンジャー初登場)後、大学の同期生との新年会で、夜中の2時まで飲んで、サウナでぶっ倒れるように寝て、翌日の始発(AM6:00発)で京都に戻って、AM10時から商談の為、車で兵庫県の西脇市というところを通っていてガソリンを給油したのですが、なんとガソリンが、136円(ちなみにセルフです)なのです。今、家の近所のセルフスタンドが148円(西脇市のハイオクと一緒)なので、約8%くらい違うわけです。会社に帰って、社員の吉田君に言ったら、「海の側だからですかね?」と。でもその場所はまさに中国地方のど真ん中くらいで、決して海の側とは言えないのです。なんか、色々、物の値段が上がっていますが、皆様、元気にお暮らしでしょうか?

昔、ほんの短い間でしたが、アメリカに住んでいたことがあります。確か1988年くらいだったと思いますが、当時、働いていた証券会社から、ペンシルバニア大学のウォートンスクール(大学院)に短期留学していて、勉強もせずに遊びまわっていたわけなのですが、その時のガソリン代が1ガロン(4リットル)で、1ドルと記憶しているのです。当時のドルレートが120円くらいでしたので、1リットル=30円というわけです。現在、政治の世界では、ガソリンの暫定税率をやめるか、そのままにするかということが争点となっていますが、元々の基本の値段が全く違うのです。
何が言いたいかというと、私たちは、商品の国際価格というのをあまりにも知らないということなのです。ちなみに今、ニュース等で原油価格がすごく上がっていることは、誰でも知っていると思いますが、この時のバレルという単位はどのくらいか知っていますか?元々石油は樽に入れられたことを語源とするバレルは約159リットルです。そうすると1リットル当たり、今の原油価格からすると、約60円となります。この原油価格と今のガソリン価格との差が税金と様々な経費となり、その差額と税の割合が、適正であるかどうか判断することが重要だと思うのです。
(原油を原料とするのはガソリンだけではないのですが)
また、4月から上がると言われている小麦(30%くらいが予定されています)。この小麦は約90%を輸入に頼っているのですが、輸入の仕組みは、商社を通して国が全量を買い取ります。そしてそれを国内製粉会社に卸すという具合になっているのですが、国(食糧庁)が、買い付けする価格は、約19,000円/トン。製粉会社への卸価格は、約46,000円/トンです。これも国内農家への補助金が含まれてはいますが、ガソリン同様なんぼ税金を取っていると思う人が多いのではないでしょうか。
昔、ある商社の人間と話をしていたら、コーヒーなどの商品化方法に一般の人が詳しくなったら、今の値段では絶対売れないだろうと言っていたことがあります。
冒頭でも述べましたが、ほとんどの物の値上がりが私たちの生活を脅かしている今、本当に値上げが必要なのか、なんでもかんでも税金を取って、その税収の総額を維持することが目的なのかを国民に明らかにするべきなのです。
行政改革と叫ばれて久しいですが、物の値段の仕組みを知ることによって、様々な行政財源が解ってくるのです。今こそ国民の目線に合った、政策、実行が必要な時であると思っています。物価や税金が下がるというのは、誰でもうれしいと思います。しかし、その為に必要な財源を失ったり、失業者が出てしまうということでは、本末転倒だと思います。一部の人だけ3食温かいごちそうを食べて、その他の人達に一食抜いて頑張れと言われても納得いかないでしょう?

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