週刊柏﨑 第259回_危険商品の定義

台湾を過ぎてからほぼ直角に右折する台風が2本立て続けに日本を通り過ぎて、まさに秋晴れ状態で過ごしやすい陽気になっています。やれ九州に出張だとか、QVCに出演とかいっていると本当に1週間が過ぎるのが早いです。しかも週末、休日と子供の野球の当番となると尚更です。
今週初めに、米国でヤバクなっている金融機関を救済する法案が下院でまさかの否決になって、スリーセブンの777ドル安となって、日本でも日経ダウが下がりましたが、東京タワーの上から見ている地上でのケンカみたいなもので、この水準でナンボ上がり下がりしようと、私の株式ポートフォリオには余り関係がございません。
ヤラレに対しては、もはやパンチドランカー気味の柏崎でございます。
麻生新政権が誕生して初の国会が開かれています。いつも思うのですが、日本の国会議員というのはどうして文章をああ棒読みにするのでしょうか? 注目の麻生総理と小沢党首の発言ですが、内容をどうのこうのいう前に、手前に置いた文章をただ読み上げているだけなのです。アメリカの大統領選では予備選だろうとなんでも候補者は、ちゃんと前を見て、カメラ目線で相手に話しかけるように発言するのです。今の政治はある意味劇場型といわれている以上、ちゃんとセリフ覚えして、相手に対して情熱的に話しかけなくてはなりません。その点やはり小泉さんは役者だったのかもしれません。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
先日、兵庫県の1歳の男児がコンニャクゼリーをのどに詰まらせて死亡した事故を受けて、野田消費者行政担当相がメーカーの「マンナンライフ」に対して再発防止に対する尚一層の取り組みと、警告表示の内容を今よりももっと厳しくする迄、流通商品の回収を促したそうです。
そして、将来的にはこのミニカップ型の商品を廃止することを会社側も考えるとの声明も出しました。
私はこのコンニャクゼリーが好きで、新しく出たマンゴー味を好んで食べています。注意書もしっかり記載されているし、形状の安全なように変化しています。
確かにこの商品で亡くなられた方は17人にもなるそうで、本当にお気の毒だとは思います。でもそれと商品を危険商品として排除してしまうのは別問題です。それだったら、餅はどうなのでしょうか。それこそ毎年といっていい程、正月には餅をのどにつまらせて亡くなる方がいらっしゃいますが、餅を危険商品だとか販売禁止などというのは聞いた事がありません。
こんなことを言っていたら、それこそ酒とかタバコは一体どうなってしまうのでしょうか。タバコに関しては、箱の横に「健康に害があります」と堂々と謳っているし、酒だって、アルコール依存症とか肝炎などのリスクがあるのは常識なのです。こういうリスクは食べたり飲んだりする側の責任であり、食べる量や食べ方は消費者がちゃんと考えてやらなくてはならない問題だと思うのです。
少なくともコンニャクゼリーは商品の内容成分については全く問題はなく安全であります。今回のこの措置によって、メーカーの社員やパートさんがリストラされるのは絶対にあってはならないことです。
今、汚染米やメラミンの混入した加工食品や化学物質が含まれている食品など、商品そのものに危険性があるものが市場に出回り、その情報が私たちにほとんどと言っていい程、伝わってきません。
新設の消費者省には、そういった本当に私たちに必要な仕事をやって欲しいと思っています。
 

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