週刊柏﨑 第260回_世界同時金融不安

「天高く馬肥ゆる秋」。日本中まさに秋まっさかりという感じであります。京都はご存知の通り盆地なので、京都を囲む山々は次第に赤みを帯びてきて、紅葉シーズンに突入です。
このところ暗いニュースばかりだったのですが、ノーベル賞を日本人が4人も受賞するという明るいニュースが日本を賑わしています。物理学賞、化学賞と、私にはチンプンカンプンの分野なのですが、長い間ひたすらその理論を極めるという、私にはとっても真似の出来ないことですので、本当に素晴らしいことだと思います。
特に化学賞を受賞した下村脩氏がインタビューで語った「若い人はもっと根気良く辛抱して努力をして欲しい」という言葉はとても重みがあり、私ももっと頑張らなアカンという気にさせられました。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。
あるある大辞典の納豆ダイエット捏造問題以来、久しくなりを潜めていた、これを食べると痩せられるというダイエット食品が巷を賑わしています。今度の食材はバナナ。なんでも朝にバナナと水を朝食として食べ、昼と夜は普通の食事をするだけで、後は何にもしなくても痩せられるという、思わず眉毛から唾がしたたり落ちそうな話。
なんでもあの森公子が7kg痩せたとかいうことで、スーパーや果物屋からバナナがすっかり消えてしまっています。何度も言いますが、ダイエットは簡単です。1日に摂ったカロリーから消費したカロリーを差し引いてマイナスなら、普通の人ならまず痩せられます。これ以外は無理。言うのは簡単でも実行するのは大変だから、ダイエットは難しいのです。
こんなバナナを食べただけで痩せられたら、今頃昔の細い体でモテモテだろうと考え、毎日自転車マシンで30分、汗だらけになってもちっとも体重が落ちない柏崎でございます。

さて、先週から続いている世界同時金融不安は、今週に入って更に加速しています。
先日900円以上日経ダウが下がったと思ったら、週末の今日は1000円以上安くなっています。アメリカのサブプライムローンが原因となったこの暴落なのに、元凶のアメリカダウが3分の1強しか下がっていないのに、比較的サブプライムの影響が低いと言われていた日本が、2分の1強以下となり、もうしっちゃかめっちゃかであります。アメリカのグリーンスパン前FRB議長はかねてから、このサブプライムショックは100年に一度の金融危機であると言っています。そうすると、1920年代の金融恐慌ではアメリカのダウは90%下落している訳ですから、考えるだけでも恐ろしくなります。
小泉さん時代、日本はデフレで物の値段が下がっていて、竹中平蔵さんあたりは、このデフレをなんとか解消して、資産価値を高めようとしていた訳です。しかしながら、収入が伸びなくてもその分物価も上がらず、低価格商品で日々の生活をしのぐというデフレは、ある意味一般庶民の生活を大分助けていたのです。
今の物価高インフレは普通のインフレと違って、所得の向上を全く伴っていないのです。
以前、不況下のインフレはスタグフレーションと言って最悪だと述べてきましたが、今のままだと資産価値だけがデフレで、食費やガソリンなどの必要物資がインフレというとんでもない状態になってしまうと思います。多分、今の株や債権、不動産が全部ダメの状態から考えると、資産は再び原油や穀物相場に向かうと思います。しっかりとしたマネープランをとって行動して下さいね。

追伸)この原材料・諸物価高騰の中、出来うる限り私どもは、現状の価格を維持できるよう頑張っていきたいと思います。

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