週刊柏﨑 第261回_中国製冷凍インゲン事件について

本当に秋晴れというのはこういうのを言うんだよ、という天候であります。と同時に、気温も朝夕は大分下がっていて、昨日は犬の散歩にと早朝表に出ると息が白い!!今年もあと2ヶ月ちょっと、この頃やけに時が過ぎるのが早いです。
今年の中秋の名月はとても綺麗で、会社帰りに比叡山の横に大きな満月を見て、思わず涙を流してしまいました(な~んて)。 10月6日にとうとう53歳になってしまいました。気持ちは若いつもりでも、対外的にはもう立派なおじさんになってしまった柏崎でございます。
私がいつも行く銭湯は、名前は知らなくても顔なじみばかりです。特にサウナはさながら大人の社交場でありまして、いつも5~6人のおじさん同士で、ああだこうだという他愛もない会話をしています。(ちなみにここでは、私が最年少であります)少し前迄は関西圏というとこもあって、阪神タイガースの話題が多くて、夏場に阪神がセ・リーグの首位を独走している時は、もう全員が機嫌が良かったのですが、終盤に巨人に逆転されてからは、誰も野球の話はしなくなりました。それでも今は、株式とか景気の話で、サウナの中は今日もやかましいです。

皆様元気でお過ごしでしょうか?
さて、またまた中国産の食品の中から、農薬が検出されました。東京のスーパーで販売された中国製の冷凍インゲンを食べた主婦が体調不良を訴え、入院した問題があり、主婦の話からインゲンから石油のような臭いがしたとのことで検査した結果、殺虫剤「ジクロルボス」が、基準値0.2ppmのところ、なんと約35,000倍の6900ppmが検出されました。
例の毒入りギョウザのメタミドホスが110ppmなので、6900ppmというのは、インゲンをジクロルボスで煮たんじゃないかという濃度なんです。
この冷凍食品のメーカーはニチレイで、ただでさえ中国産・中国製食品に消費者がナーバスになっていることから、この農場は材料を有機栽培していたり、農薬に対するチェックも厳重にしているし、日本人の駐在員も置いていて、商品のチェックもしていた訳です。その後、この冷凍インゲンを食べてしまった2人の方が体の不調を訴えていたのですが、残った商品を検査した結果、異常はなかったのです。
多分、日本は今後、中国産や中国製の食品が多くなることはあっても、少なくなること、ましてや無くなるなんて事は絶対ないと思います。これだけ景気が悪くなれば、安価な中国産の食料品は家計にとっても絶対大切であるし、要は安全性なのです。しかしながら、日本企業がどれだけ厳重に安全性を追求しても、毒ギョウザや今回の農薬漬け野菜のように、意図的に混入されてしまったらどうしようもないのです。
先日とある食品関係者が言っていましたが、「今回のようにすぐ変異に気づいて吐き出すというのは、被害に遭われた方にはお気の毒ですがまだマシで、本当に怖いのは気づかない位の微量を、長期間に渡って摂り続けることなんです。」と。
先日、妻がタケノコの細切りを買ってきたのですが、そのタケノコの色が微妙に茶色い。なんでも日本産ということです。確かに次亜塩素酸(酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用される)を使うからあんなに白くなるんだと思うと、中国の生産管理システムがしっかり整うまでは、少々高くても日本産の方がいいのかな・・・と思ってしまうのです。
中国産のキノコは怖いという話をよく聞くのですが、何でも今は、キノコの「ほだ木」や「菌床」を輸入して、日本でキノコを発生させて収穫し、それを日本産といって販売しているところもあるそうで、中国産キノコと同じものを、高いお金を払って日本産と信じて購入している方々も多いのだそうです。
にもかかわらず、今日のインゲン事件でも、私も含めて日本人は「またか」という軽い感じで、もう慣れっこになっているのが一番恐いことなのかもしれません。

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