週刊柏﨑 第262回_救急救命医療について

今週、京都では京都三大祭の一つ、時代祭が行われました。
この時代祭、京都御所を出発し、平安神宮まで様々な時代の装束でパレードする、いわゆる仮装行列であります。京都及び近畿地方では時代祭の10/22まで天気が良く、その後は週末まで雨模様であります。
昨日はカップヌードルや生協のPBのカップめんに防虫剤が入っていて大騒ぎになっていますが、もう何が何やら全くワケが解らんようになっています。そういえば、カビが生えたとか農薬が出たとかいっていた汚染米はいったいどうなってしまったのでしょうか?この頃、ちっとも報道されないだけでなく、噂にもならなくなっている様な・・。
この問題は先週述べた「知らないで日常的に継続して摂って、ヤバイ成分が体に蓄積されていく」という本当に危険な事なんです。役所がかかわっていると、重要な情報は絶対に隠されてしまいます。耐震偽造問題と同じにしてほしくないです。

さて、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
先日、千葉県で小6の男児が給食のパンを喉に詰まらせて窒息するという痛ましい事故がありました。食品での窒息死というのはコンニャクゼリーというのがこのところの主な原因なのでありますが、実はこのパンというのも90件も報告されており、モチの168件に次いで多いのです。
まあどんな食材でも喉に詰まる可能性があるものなら、無茶であったり、注意を怠った食べ方をすれば死亡する可能性があるという事を肝に命じていたいものです。
実は以前、高速のサービスエリアで売っている焼そばを喉につまらせて死にそうになった柏崎でございます。

さて、10月の初め、東京という大都会で妊婦さんが七ヶ所もの大病院をたらい回しにされた挙句亡くなってしまったという痛ましい事件が起きてしまいました。
今回は少子化という日本の危機に伴う、産科崩壊という問題と、救命救急という誰しもが直面するかも知れないリスクが同時に起こってしまったのです。
この産科崩壊と救命救急拒否という問題の根本にあるのが「医療現場がリスクを取る事に及び腰になっている」という事だと私は思うのです。 TVなどでも取り上げられていますが「モンスター患者」とか、その家族、そして何かあると被害者よりも医療現場をたたくマスコミ、これでは、私が医者でも緊急の医療をすることに及び腰になってしまいます。
「医者は治して当たり前、もしもの事があったら医者の責任、病院の責任、だから訴訟で高額慰謝料を請求します」って、これでは医療現場はたまりません。確かに薬を間違いましたとか、消毒液を点滴されましたとかで死亡したというのは医療以前のミスとは思いますが、それと、最善を尽くした医療での死亡を同じにくくるのでは、多分救急救命とか突然の出産など受け入れるところがなくなってしまいますよ。
昔、うちの嫁が突然の喘息の発作が出て、夜中、救急車で病院に行った事があるのですが、苦しむ嫁を見た看護士さんが私に一言、「背中をさすってください」と言ったきり、一時間近く放置されたことがあったのですが、(その間、どんどん救急車が出入りしていました)このような医療現場に100%の結果を望む事には無理があると思いました。
もっと国や自治体が一体となった医療システムを構築する時期が来ているんだろうと思います。朝のワイドショーで米軍の「思いやり予算」について報道していましたが、国もお願いですから病人や妊婦さんに対する思いやりを持ってほしいのです。全ての医者にブラックジャックとか、ドクターコトーを求めても無理ですから。

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