週刊柏崎 第840回 台風の前にハザードマップの確認を

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9月に入りました。京都では、相変わらず日中は凄まじい暑さであるのですが、それでも朝晩はそれなりに秋っぽく涼しく感じられるようになってきました。実際朝の犬の散歩の時、喧しい位鳴いていたセミの声は今では全く聞こえなくなってきた反面、夜の散歩の時はあちこちでコオロギの声を聴くようになってきました。まあ、少しずつですが、秋が近づいています。ここにきて、毎週のように台風が発生しています。今の処ですが、幸いに台風の進路が逸れて日本を直撃していませんが、現在発生している超大型の台風10号はこのまま進路を変えなければ関西を直撃する可能性があるということで、とても心配しております。近年発生しているゲリラ豪雨とか台風は今迄の経験則では考えられないような被害をもたらします。要は、従来の防災体制では対応できないような雨が降ったり、風が吹いたりする訳で、何より命を守るような行動を第一に求められます。
皆さんに是非一度チェックして欲しいのが、ハザードマップです。実は、今年大洪水の被害のあった熊本の人吉など、今迄各地であった洪水は、ほぼこのハザードマップに記されている通りに河川が氾濫しています。ご自分のお住いの場所が安全であるか、無いか確認することは大切です。今回のような大きな台風が上陸する可能性がある時は、そういう情報は絶対に知っておいた方がいいです。今や以前の常識では考えられないような自然災害がこれだけ頻繁に襲って来るのですから、ご自分の命は自分で守らなければなりません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

先週、安倍首相が健康上の理由で退任しました。安倍首相は以前から難病指定されている潰瘍性大腸炎を患っていまして、第一次安倍内閣の時に、今と同様退陣したのも持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのが原因でした。潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に潰瘍やびらん(ただれ)が出来て炎症を起こす原因不明の病でありまして、今の処根治することは出来ません。発症する患者さんは年々増加していまして、15歳〜35歳位に診断されることが多いようですが、近年乳幼児期を含む小児期に発症することも珍しくありません。ですから安倍首相も潰瘍性大腸炎には若い頃から罹患していたと思われ、総理大臣としての責務のストレスで症状が悪化したのかも知れません。症状としては、腹痛や下痢、血便、体重減などの症状が現れ放っておくと重篤な状態になったり、大腸ガンを併発させる可能性がありますが、色々なタイプの薬で症状のコントロールが可能になっています。
潰瘍性大腸炎は慢性的疾患でして、再発と寛解(症状がない期間)を繰り返します。安倍首相は自ら服薬しているのは「アサコール」と発表していましたが、「アサコール」は大腸内での炎症を抑えるスタンダードな飲み薬です。知り合いの薬剤師の話では、最近の安倍首相の顔の変貌から、多分ステロイド系のキツイ薬を使っていたかもしれないとのことです。
まあ、治らない病気ですから常日頃の食事には細心の注意を払う必要があります。安倍首相は国の最高責任者であり、それも一回この持病により総理の座を降りざるを得なかった訳です。そうであるならアルコールなどは以ての外、高脂質の肉や揚げ物、高繊維質の食事は控えなければなりません。
安倍首相の辞任会見によると寛解期から症状が一転悪化したのは6月ということですが、確かに安倍首相は大きなストレスが有ったでしょう。日本の総理であり、しかも自覚していた筈の慢性難病「潰瘍性大腸炎」が原因で2回目の辞任というのは、今の新型コロナウィルスや景気悪化問題を考えると残念という感じが否めません。
因みに、潰瘍性大腸炎の治療方法で注目されているのが糞便移植と言って健康な人の糞便を患者の大腸内に移植する方法です。有効率は驚きの90%とかなり効果がありそうです。健康な人の糞便には善玉菌、日和見菌、悪玉菌がバランス良く生きています。それに伴い、日本の腸内細菌の大家である光岡先生が潰瘍性大腸炎には多種類のプロバイオティクスを一日2000億個摂ることを推奨しています。エーエルジャパンのクロワールプロバイオティクス12は人由来の生きたビフィズス菌と乳酸菌を12種類、1粒に配合時250億個入れてあります。空気に触れると直ぐに死んでしまう善玉菌ですが、特殊な加工(クライオテクノロジー)をしてありますので、日本での食品分析センター調べで230億個が生菌(100億以上保障)でいきたまま腸内に届けることが可能です。要は、潰瘍性大腸炎にはクロワールプロバイオティクス12を一日9粒摂れば効果が期待出来るということですね。
安倍首相が辞任して自民党の総裁選挙が行われるようです。総裁選には官房長官の菅氏、元幹事長の石破氏、元外務大臣の岸田氏の3氏が立候補していますが、派閥の多くの支持を取り付けた菅氏が勝つのは間違いない状況です。まあ、どなたが自民党総裁になって首相の座に就いても大きな違いは無いのでしょうが、苦労人で世襲議員でない菅氏が、政治家のトップになるというのは本当に大したものだと思っております。ただ、アベノミクスの破綻や新型コロナウィルス問題、米中の対立等国政のハンドリングが困難の中、政権を引き継ぐのは並大抵のことでは有りませんね。菅氏はいち早く安倍政権の方針を引き継ぐ旨を宣言しましたが、選挙の買収工作の河井議員やIRで賄賂を貰っていた秋元議員の裁判が始まったり、森加計問題や桜を見る会問題など安倍政権下での問題が山積している中の政権運営は困難を極めると思います。
昭和後期から平成初期の日本経済の最盛期を一線でそれなりに生きてきた私にとって、本当に日本という国は弱くなったと痛切に感じています。海外駐在員として様々な国に行きましたが、日本人としてプライドも有りまたし、現地の方からも尊敬視もされていたと思います。日本と諸外国との物価差もあり、日本の所得で現地ではかなり裕福な暮らしが可能でした。それが今や殆どの国に遅れを取るようなってしまったと思います。理由は簡単です。諸外国が色々な面で成長しているのに、日本はここ数十年全く止まってしまっています。このままでは、先人が残した今迄の遺産を食いつぶして3流国になっていくのでしょう。しかしながら日本人のポテンシャルはまだまだ健在であると考えています。今後の日本国家の運営方法次第では遅くはないと信じています。

最後に、今年の会報誌に1)免疫を上げることは無意味2)サポニンやカフェインなどは脳を麻痺させて疲れが取れているような錯覚をさせている、との記載が有り皆さんから様々な問い合わせを頂きました。免疫に関しては、加齢や食品添加物、ストレスなどで下がった免疫を取り戻す意味で免疫力アップを計るのに、サプリや食品を摂るのは勿論正しいことでお薦めします。2)に関しては、そういう成分を摂ることで健康であるのなら、当然上手に使うことは正しいと思います。ただ、毎日摂ることよりも疲れを感じる時に用いることを個人的にお薦めします。
皆さんには、情報が少々混乱しご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。

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