週刊柏﨑 第323回_本当に欲しいもの
新年明けましておめでとうございます。旧年中のご愛顧、本当に有難うございます。そして本年もどうぞ宜しくお願い致します。2010年が皆様にとって素晴らしい年になるよう、祈願いたします。
私的には非常にゆっくりした、いわゆる寝正月でありました。大晦日から元旦にかけては家族でテレビを観ていました。それでもって、今年の紅白歌合戦は視聴率が高かったということです。息子がコロコロとチャンネルを変えるので、どの番組を中心に観たという感じが無いのですが、たぶんどの家庭もこんな感じだったのではないかと思います。当然QVCもやっていたのですが、息子のセレクトには入っていなかったため、全く映ることはありませんでした。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
今年の二日の日は、初めてスタートからゴールまで「箱根駅伝・往路」を観ていました。なぜなら、スタートから私の母校が先頭を走っていたからです。最後の山登りの5区で、4分以上後方にいた東洋大学の選手に、あっという間に抜かれ、約60年ぶりの優勝は逃してしましました。その後、復路であれよあれよと追い抜かれ、最終的に7位くらいだったと思いますが、久しぶりにエキサイトしました。そんなこんなで、今年も始まりました。このコラムも7年目に突入します。できる限りは続けますので、ご愛読頂ければと思います。
さて、今年に入っても景気に関してはあまりよい話は聞こえてきません。それどころか、あれだけひどかった去年より今年のほうがしんどくなるという人がほとんどで、私としてもどうやって零細企業のエーエルジャパンを運営していくか考えてしまうのです。今朝の朝刊で、昨年の日本での新車販売台数が、ここ30年以来の500万台割れ、約470万台となったことが報道されていました。かたや中国の新車販売台数は初めてアメリカを抜き、世界第一位になった模様であります。
車だけでなく日本では物が売れなくて困っています。理由はいろいろあると思いますが、「本当に買いたいと思うものがない」というのが一番なのではないかと思います。といいますか、私達はほとんどのものを持っていて、別に買い替える必要を感じていないのです。車だって、新車が売れないのであって、別に車の数自体が減っているのではないのです。
今、販売好調であるデジタルTVだって、2011年にアナログ放送からデジタル放送に切り替わり、今のアナログTVが観れなくなるという状況でなければ、多分こんなに売れていないと思いますし、ほかの家電製品だってエコポイントという、国がスポンサーになった期間限定値引きセールが無ければこんなにも売れることはないのです。
要は贅沢さえ言わなければ、今持っているものでやって行けてしまうのです。ですから、明日が全く見えない今の環境下でモノが売れない方が、あたりまえであると思います。つまり、パソコンや携帯電話のように「欲しい!」と思う商品を作れるか否かというのが、今の産業界の大きな課題であるのです。
去年、IT業界やメディア業界が期待していたワンセグ(携帯で観られるテレビ機能)と携帯電話への動画配信は、実際のところ、驚くほど不振でありました。数年前、携帯電話に一番付けてほしい機能として80%以上の方から希望があったワンセグは全く支持されなかったのです。同様にパソコン・携帯電話への二次、三次利用を見込んでいた動画配信は更に深刻な不振状態であります。これほどの不振状態では、たぶん料金の値下げがあっても、大きなマーケットには成りえないと思います。
今年の産業界の期待の星は、3Dであると考えています。3Dというのはいわゆる立体映像であり、飛び出す映像であります。
一昔前、東京ディズニーランドにあった、今は亡きマイケル・ジャクソンが出ていた短編映画「キャプテン・ネオ」(こんな名前だったと記憶しています)。おもちゃのようなサングラスをしてスクリーンを観ると、映像が飛び出してくるのが画期的でした。10分もすると目がチカチカして疲れてしまうこともあって、あくまで3Dはディズニーランドやユニバーサルスタジオの短時間の映像アトラクションというくくりだったのです。
しかしながら、ハリウッドを頂点とする映像業界にしても、ITや電気業界にしても次の期待の星、すなわち新商品の主軸として3Dを中心として考えているのです。ソニーや韓国のサムソンはいち早く3Dテレビを開発し、異常に投入してきているし、ハリウッドでも正月映画「アバター」で2時間以上の長編3D映像を出してきています。
日本ではあまり話題にはなっていないようですが、この「アバター」はハリウッドにとっても命運を賭けた作品であるのです。
3Dはソフト業界にとってもハード業界にとっても、今後の業界の存亡をかけているといっても過言ではないのです。
おそらく、何年か先にはほとんどの映画館は、デジタルシステム+3Dになっていくと思うし、テレビも同様の流れになっていくと思います。
とにかく、はっきりしているのは今の若者たちはすでにテレビ映像に関心を持ってはいません。よって、どれだけ魅力あるソフトを提供できるか、そしてこの産業を国がしっかりと後押しして、農業などとともに大きなマーケットに育てなければなりません。近い将来、皆さんご覧のQVCも3Dで観れるようになります。でも、飛び出す柏﨑!なんてゾッとしますね・・・。
昨年末より、ご心配をかけていました我が家の犬のハクですが、12月25日に亡くなりました。家族全員が相当落ち込みましたが、私としてはやれるだけはやったという思いしかないのです。自分が出来ることなど微々たるものであります。しかしながら、皆様や周りの人々の健康のために頑張りたいと思います。
私的には非常にゆっくりした、いわゆる寝正月でありました。大晦日から元旦にかけては家族でテレビを観ていました。それでもって、今年の紅白歌合戦は視聴率が高かったということです。息子がコロコロとチャンネルを変えるので、どの番組を中心に観たという感じが無いのですが、たぶんどの家庭もこんな感じだったのではないかと思います。当然QVCもやっていたのですが、息子のセレクトには入っていなかったため、全く映ることはありませんでした。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
今年の二日の日は、初めてスタートからゴールまで「箱根駅伝・往路」を観ていました。なぜなら、スタートから私の母校が先頭を走っていたからです。最後の山登りの5区で、4分以上後方にいた東洋大学の選手に、あっという間に抜かれ、約60年ぶりの優勝は逃してしましました。その後、復路であれよあれよと追い抜かれ、最終的に7位くらいだったと思いますが、久しぶりにエキサイトしました。そんなこんなで、今年も始まりました。このコラムも7年目に突入します。できる限りは続けますので、ご愛読頂ければと思います。
さて、今年に入っても景気に関してはあまりよい話は聞こえてきません。それどころか、あれだけひどかった去年より今年のほうがしんどくなるという人がほとんどで、私としてもどうやって零細企業のエーエルジャパンを運営していくか考えてしまうのです。今朝の朝刊で、昨年の日本での新車販売台数が、ここ30年以来の500万台割れ、約470万台となったことが報道されていました。かたや中国の新車販売台数は初めてアメリカを抜き、世界第一位になった模様であります。
車だけでなく日本では物が売れなくて困っています。理由はいろいろあると思いますが、「本当に買いたいと思うものがない」というのが一番なのではないかと思います。といいますか、私達はほとんどのものを持っていて、別に買い替える必要を感じていないのです。車だって、新車が売れないのであって、別に車の数自体が減っているのではないのです。
今、販売好調であるデジタルTVだって、2011年にアナログ放送からデジタル放送に切り替わり、今のアナログTVが観れなくなるという状況でなければ、多分こんなに売れていないと思いますし、ほかの家電製品だってエコポイントという、国がスポンサーになった期間限定値引きセールが無ければこんなにも売れることはないのです。
要は贅沢さえ言わなければ、今持っているものでやって行けてしまうのです。ですから、明日が全く見えない今の環境下でモノが売れない方が、あたりまえであると思います。つまり、パソコンや携帯電話のように「欲しい!」と思う商品を作れるか否かというのが、今の産業界の大きな課題であるのです。
去年、IT業界やメディア業界が期待していたワンセグ(携帯で観られるテレビ機能)と携帯電話への動画配信は、実際のところ、驚くほど不振でありました。数年前、携帯電話に一番付けてほしい機能として80%以上の方から希望があったワンセグは全く支持されなかったのです。同様にパソコン・携帯電話への二次、三次利用を見込んでいた動画配信は更に深刻な不振状態であります。これほどの不振状態では、たぶん料金の値下げがあっても、大きなマーケットには成りえないと思います。
今年の産業界の期待の星は、3Dであると考えています。3Dというのはいわゆる立体映像であり、飛び出す映像であります。
一昔前、東京ディズニーランドにあった、今は亡きマイケル・ジャクソンが出ていた短編映画「キャプテン・ネオ」(こんな名前だったと記憶しています)。おもちゃのようなサングラスをしてスクリーンを観ると、映像が飛び出してくるのが画期的でした。10分もすると目がチカチカして疲れてしまうこともあって、あくまで3Dはディズニーランドやユニバーサルスタジオの短時間の映像アトラクションというくくりだったのです。
しかしながら、ハリウッドを頂点とする映像業界にしても、ITや電気業界にしても次の期待の星、すなわち新商品の主軸として3Dを中心として考えているのです。ソニーや韓国のサムソンはいち早く3Dテレビを開発し、異常に投入してきているし、ハリウッドでも正月映画「アバター」で2時間以上の長編3D映像を出してきています。
日本ではあまり話題にはなっていないようですが、この「アバター」はハリウッドにとっても命運を賭けた作品であるのです。
3Dはソフト業界にとってもハード業界にとっても、今後の業界の存亡をかけているといっても過言ではないのです。
おそらく、何年か先にはほとんどの映画館は、デジタルシステム+3Dになっていくと思うし、テレビも同様の流れになっていくと思います。
とにかく、はっきりしているのは今の若者たちはすでにテレビ映像に関心を持ってはいません。よって、どれだけ魅力あるソフトを提供できるか、そしてこの産業を国がしっかりと後押しして、農業などとともに大きなマーケットに育てなければなりません。近い将来、皆さんご覧のQVCも3Dで観れるようになります。でも、飛び出す柏﨑!なんてゾッとしますね・・・。
昨年末より、ご心配をかけていました我が家の犬のハクですが、12月25日に亡くなりました。家族全員が相当落ち込みましたが、私としてはやれるだけはやったという思いしかないのです。自分が出来ることなど微々たるものであります。しかしながら、皆様や周りの人々の健康のために頑張りたいと思います。