週刊柏﨑 第354回_縦割りとホメオパシー

久し振りに朝から大雨が降っているなと思ったら、台風が来ているようであります。天気予報を観たら、なんと台風の中心は日本海上にあり、このままだと東北、北海道を直撃しそうなコースどりであります。そういえば、ウチの社員の北山さん(女性であります)の夏休みと時を同じくして台風がやってきていて、福井の海に行くと言っていましたが、ちょっぴり気の毒です。
日本ではお盆シーズンでありました、帰省する方、国内外に旅行に行かれる方が多いようですが、くれぐれも不慮の事故にお気をつけ下さい。皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期、恒例の甲子園大会でありますが、毎日熱戦が繰り広げられております。試合を観ていて気が付いたのですが、各チームの監督さんというのは、なんと老けてみえるのでしょう。各チームの監督さんはだいたい30~50才位で、私より年少の方が多いのですが、明らかに私よりはるかに歳をとっている風貌なのです。娘に言ったら「お父さんだってあそこに居たらもっとオッサンに見えるんちゃう?」と冷たく返されてしまいました。野球の監督というのは、選手達と同じユニフォームを着ています。他のサッカーやラグビー、バレーボールなど、ほとんどのスポーツでは、監督はスーツやブレザー姿で、ユニフォームを着ていることはありません。大体いい歳をしたオッサンが選手と同じ格好をしているだけで、ベンチでは目立ってしまっているのだから、なおさら歳がいっているように見えてしまうのかも知れません。それに、監督の役割上、毎日屋外で思いっきり紫外線に当たっていたり、全く女っ気のない男子達とばかり相手にしているのですから、アンチエイジングの面からも、洒落っ気の面からも致し方ないのかなと思います。
それでも、自分では絶対あの方々より若いと思っている柏崎でございます。
一年程前に、このコラムで行き倒れの身元不明の死人について書いた覚えがあります。法律用語では「行旅死亡人」というのですが、その時は、身元不明のご遺体がものすごく増えて、引き取り手どころか、それらしい捜索願も出ていない孤独老人について書いたつもりでした。しかしながら、このところの「消えた高齢者」のケースをみると、どうやらそうではない気がします。まあ今は、お役所は頑張って100歳以上の高齢者の生存確認に懸命でありますが、本当は85歳位からチェックしたら、もしかしたらアッという結果が出るのかも知れません。かと言って、日本が長寿大国であることは間違いないですけどね。
私はちょっと驚いてしまったのですが、日本というのは、住民票、戸籍、介護保険、年金、健康保険をすべてバラバラに管理していて、一括してチェックする事が出来ないんです。ですから今回のケースのように戸籍が無くなっているのに平気で年金が支払われるようなことが起きるのです。役所のエライ人がニュースで「タテ割りの行政がウンヌン」とか、言い訳まがいの弁明をしていましたが、そりゃ親が死んだのに親の口座にお金が振り込まれれば使っちゃう人は多いと思います。特に残された人がしんどい状況だったら尚更でしょう。今の法律ではバレたって5年間分しか請求されないのですもの。これはもう賛否はあるものの、国民総背番号制を用いるべきであります。これだけ色々なデータが存在する以上、全て一元化で管理することが必要であると思います。
さて、先日、ホメオパシーという言葉を久し振りに新聞で目にしました。ホメオパシーというのは、代替医療の一種であります。動植物や鉱石などの自然の毒素を気の遠くなる程うすめて、その成分が全く検出されないぐらいにしたものを摂り、自己免疫機能を高めることにより、その病気を治すという治療法です。自然毒が体に害がない程度にするといっても、基本的には毒分は非常に少量含んでいる訳で、要はこの少量の毒物に対する体の抵抗力を意図的に持たせるのです。
実際、現在は除外されてしまっていますが、以前はイギリスで保険適用されていました。ホメオパシー治療では、この毒分を希釈したものを、砂粒位に低濃度で染みこませたレメディーという小さい飴玉のようなものを服用します。今回の新聞記事の事件は、山口県で新生児が取るべきビタミンKを、助産婦の判断で「ビタミンKのレメディ」なるものを与え死亡させたというものであります。
確かに科学的根拠は無く、学術的にも立証はされていません。しかしながら現代医療行為や薬剤に対する不信感は根強く、今でもこのホメオパシー治療を信じる人は多いのです。私はホメオパシーにに対し、肯定もしませんが、否定もしません。人間の体には鍵穴のようなものがあって、その鍵に合うようなものがあれば、病は回復するのではないかと思っています。しかしながら当然、鍵穴は一人一人違うものであって、私に合ったからといって、皆さんに合うものではないのです。ですから、医学の科学療法も、ホメオパシーのような民間療法も一番自分に合ったものを選択するべきだと思います。ただし、難病であっても初期段階であれば私は医学療法が一番であると考えます。ですから今回の山口の新生児の死亡ケースでは、単に栄養補給としてホメオパシーを用いたのですから、本来の主旨から言えば明らかに逸脱した行為であったと思います。
私がホメオパシーに初めて出会ったのが、以前とある製品に使っていたウェーブ水であったのです。このウェーブ水というのは、水に様々なミネラル、そしてクロワールエキスをホメオパシーで転写させ、その上で光エネルギーで処理したというものでした。初めてこれを用いた時は、はっきり言ってまゆにつばをつけてという感じだったのですが、実際、凄くいい製品であって、うちのお客様にも評判が良かったのです。
海外でも、ホメオパシー理論と思われる「水の記憶」という研究発表は有名であります。まあどちらにしても基本的に、自分でいいと思ったことは、自分の責任で取り入れていくことであって、決して他人に押し付けるものではないと思います。

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