週刊柏﨑 第299回_スーパースターが求めたもの

例によって、集中豪雨的な梅雨が続いていますが、今朝犬の散歩に出ると、セミの鳴き声が聞こえてきました。マスコミでは既にあまり大きく報道されてはいませんが、新型インフルエンザの感染者は着実に増えています。京都では、今週新たに7人の感染が判明しました。ご存じの通り、この新型インフルエンザは湿気と温度に弱いのです。この季節に感染するのはレアケースではありますが、秋口からは要注意です。しっかりクロワールで予防をしましょう。皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
この頃の麻生首相は、本人の決断力の無さが招いたとはいえ、ちょっと気の毒というかかわいそうに思えるのです。私のような一般人がこのようなことを感じること自体が恐れ多いのですが、なんだが自分が嫁に散々叱られて、もう勘弁して下さいという姿とダブってしまうのです。今週、念願だったイタリアサミットに出発したようですが、最後の思い出旅行、しっかり楽しんできてください。(税金を数億円かけた旅行ですので・・・)「クロワールプラス」のTSVまで、あと一週間となりました。今からすんごく緊張しおります、柏崎でございます。
 
6月26日、世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンが急死しました。誰もが知っている、あのゾンビと一緒に踊りそして、歌う「スリラー」のアルバム売上枚数は、何と世界で1億枚以上!彼が20世紀から21世紀に渡る最高のアーティストと言っても過言ではないのです。彼のあの独特の踊り「ムーンウォーク」は、私もよくマネをしていたものです。マイケル・ジャクソンは過去50回以上美容整形を重ねたと言われています。1960年代後半にモータウンレーベルから、彼の兄弟達で結成した「ジャクソン5」としてデビューしたマイケルと、今のマイケルは全く違った容姿となってしまいました。マイケルも幼少時代は、黒人特有の大きく丸い鼻とエラの張った顔をしていたのですが、最近のマイケルは、もう不気味というかとてもこの世のものとは思えないような人形チックな顔つきになっていたのです。あの「スリラー」時代、昔から変わらないあの高温の張りのある声と、卓越したスピード感のあるダンス。そして典型的な黒人から、白人チックに変貌したマイケルは、男の私が見てもカッコイイ、もうこれ以上望むものがないような容姿に変身したのです。そして、彼自身の活躍により莫大な財産を得て、普通で言えば、ほとんどのものを手に入れたのです。
しかしながら、彼はそれでも何かを求めていたのだと思います。日本でも美容整形をする人が男女を問わず増えています。芸能界を見れば、マイケルほどではないにしても、デビュー時代から全く違った容姿になってしまった方も、多々見受けられます。美容整形の大国、韓国ではほとんどの女性が整形願望を持っているそうですし(実際に整形している人も多いです)、わざわざ日本からツアーを組んで整形手術を受けに行く人も多いという話を聞きました。私の知り合いのエステティシャンの方が言っていましたが、瞼を二重にするとか、顔を引っ張り上げる(こめかみの皮膚を切って上に引っ張って縫い合わせる)とかの整形をしている人は、大体よく見ると糸がはみ出ているそうです。そうやって手に入れた容姿というものに、私はどれだけの価値があるのかは理解できませんが、その整形によって本人に自信が付いたりするメリットがあれば、それはそれなりで良いことなのかもしれません。しかし、その求めるものに限度がないというか、より高い理想的なものを追い求めるようになったのが、マイケル・ジャクソンであったのではないでしょうか。
私は、彼が白人になりたかったという話を聞いたことがあります。彼自身は手記の中で「僕は白人は嫌いです。黒人に生まれて良かったと思っている。白くなったのは整形手術とかではなく、自然な現象なんです。」と語っていますが、私は違うと思っています。やはり、黒人は黒人なのであって、それが自然な姿なのです。私たち黄色人種を含め、いくら漂白剤を使おうとも、その肌の色は変えることができないのです。彼が亡くなってしまってその真相が明かされることは無くなりましたが、彼が求めていたものを得ようした結果、彼の体には、信じられないような負担が痛みとなって現れたのです。彼は、デメロールという強力な鎮痛剤の常習者であったということです。今のところ、彼の死因は、薬物による心臓発作だったということです。また、晩年のマイケルは、あの小室哲哉のスケールを遥かに超えた金欠状態であったということです。その桁違いの浪費によって、アラブの王様や日米欧の富豪からお金を借りまくっていたという話です。それでも、それを全て清算しても、何百億という遺産を残したのですから、大したものです。
あれだけの名声・富・容姿を手にいれてなお、彼が求めたもの、その真実は推測するしかないのですが、その結果が孤独・後悔であったのではないかなと私は考えます。最後に世界に向けて、世界のスーパースターを集めた無料発信されたマイケルの追悼コンサート。その背景に写し出された写真は、少なくとも今の変わり果てたマイケルのものではなかったのです。合掌。

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