週刊柏崎 第861回 オリンピック開催するのは科学的に考えて

2月も2週目に入り、寒さも少し和らいできたように感じます。朝晩は相変わらず冷え込みますが、日中は気温が上がり日向で身体を動かすと汗ばむ位です。これからは正に三寒四温、段々と春めいてくるのでしょうね。京都では北野天満宮などで梅が見ごろになっているようですが、時節柄観光客が少ないようで、京都の観光業界は未だ冬眠状態であります。京都に本社を置く大手企業の任天堂や村田製作所、京セラなどの業績は絶好調ですが、京都を支える観光業は本当に出口が見えないトンネル内にいるようで、基本京都の景況感は最悪ですね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

東京や大阪などの都府県で実施している非常事態宣言により、眼に見えてその地区のコロナ感染者が減少しています。まあ、私の地元である京都も非常事態宣言を出しているのですが、確かに9時過ぎの四条河原町や木屋町の繁華街は殆どの飲食店の明かりが消え、人出もかなり少なくなっているようです。ただ、昼間に関しては確かに観光客が少なくなって以前の混雑は無いもの、それなりに混み合っています。今の状況を考えると、要は夜の会食を制限するだけで、コロナ感染が抑えられているということで、大人数で酒を飲み、ご飯を食べるという事はコロナ感染の大きな原因で有るという事ですな。
だとすると大人数で飲食して、どのような感染に対し危険なことを各自がしているか考えたら、自ずと対策方法はあると思うのですが。
何にしろ、コロナ感染者が減少していることは喜ばしいことであり、タイムラグが有りますが、重症者の人数も自ずと減って来るでしょう。早くコロナが収束して欲しいと皆さんも望んでいると思いますが、非常事態宣言を解除するタイミングは、各地区非常に難しい決断を迫られることです。安易に解除して、再び感染者が増大しても困りますし、かと言って飲食や宿泊、交通機関などコロナの影響をもろに受けている産業がこれ以上疲弊しても困る訳です。医療関係者や医学の専門家などの有識者と解除を決定する政府関係者や地方自治体が良く協議した上で多くの人が許容出来る解除時期を決定して頂きたいと思って居ります。世界各地でコロナのワクチン接種が開始され、日本でも来月から先ず医療従事者を中心にワクチン接種がはじまります。
私も65歳のおじいちゃんですので、予定では5月位には高齢者枠としてワクチンを接種出来そうです。
このコロナ対策為に国が使ったお金は総額78兆円と言われています。日本にはそんな大金の貯金はありませんから、当然国債などで集めた借金です。アメリカなどの欧米大国はコロナ前までは景気が良かった訳ですが、日本だけは既にコロナ前から不況に突入していました。何故、日本だけがというとその原因は「消費税増税」です。日本が一貫して執って来た税制が法人税を減税して消費税を上げてきた政策です。東日本大震災からの復興為に使ってきたお金を今「復興税」として企業や国民から国は回収していますが、その復興税を引き続き支払っているのは個人だけで、企業からは既に徴収しなくなっています。
多分、このコロナがそれなりに収束したら国はコロナ対策費用の回収策を講じてくると思います。それが消費税になるかコロナ対策課税になるかは分かりませんが、絶対に国民の懐から回収してくるでしょう。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員長の森喜郎会長が辞任しました。皆さん、ご存知の通り、森氏は講演で女性を蔑視する発言をしたのですが、まあ遅すぎる辞任です。この世代の、特に与党の議員さんの思想の根底には男尊女卑の考えが有りますね。基本、森氏の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という女性蔑視の発言をした時点で、外国には日本という国はそういう国だと認識されている訳で、森氏が辞める、辞めないという話では無く、日本という国を挙げて女性蔑視が誤解であるという説明を全世界に向けてアナウンスしなければならなかったと思います。それを森氏個人の見解として、形だけの謝罪会見で済まそうとして、しかも森氏はその謝罪会見で報道陣に対して、満足に謝ることもせずに、質問に対し逆ギレするという最悪の会見をしたのです。その上、その時点では辞任をせずに、世論や世界からのクレームが大きくなったことで、いやいや辞任するという世間からみれば一番反感を買うやり方をしたということです。先進国でありながら、ジェンダーフリーのランキングで世界153か国中121位という日本の女性に対する認識を物語るものですね。私の周りには本当に優秀な女性が沢山いて、パピリオ稲田先生や千代一西田会長、岡田可愛さん、アルマード鈴江さんなどなど私など足元にも及ばないと思っています。少なくとも、新しい組織委員長には、森氏からの禅譲では無く、女性の委員長を国として選んで欲しかったと個人的には思って居ります。今の全世界でのコロナの状況を考えたら7月23日から東京オリンピック、パラリンピックを開催するのは困難であると言わざるを得ません。菅首相や森前会長は「何が有ってもオリンピックを開催」とか「コロナに打ち勝った証しとしてのオリンピック」と根性論を振りかざしている感がありますが、アメリカバイデン大統領が言う「開催は科学に基づいて」という言葉通り、ウイルスは気持ちでどうこう出来るものでは無く、科学で対策をするものだということを認識しなければなりません。最低でも、日本に入国する選手や渡航者、そして受け入れる日本国民のワクチン接種、PCR検査、マスク着用は必須です。
この頃、CS放送やBS放送を観ていると、外国でバトミントンやサッカーの国際大会をやっているのですが、ほぼ無観客でやっていますね。もし、オリンピックを開催する可能性があるとしたら、観客を最小限にして、開会式や閉会式無しでやるしかないでしょうね。でもオリンピックは規模が段違い大きいし、世界中からの移動が起こるし、まあ難しいことだらけです。

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