週刊柏﨑 第720回 もうじき「光免疫療法」でガンは治る(かも)

週前半は全国的に大寒波が日本中に襲来した影響で、京都もえらく冷え込みましたが、週中ごろ当たりから気温が上がっています。

会社から眺める比叡山や美山の雪は、降り出した雨で溶けているようであります。

娘の赴任先の能登でも先週かなりの雪が降りまして、娘は余りの積雪で車通勤も出来ないようで、毎朝雪かき+徒歩通勤で参っているみたいです。

この1月17日で阪神淡路大震災から23年が経ちました。

その後東北や熊本で大きな地震が起きましたが、阪神淡路地震は、都市部で起きた直下型地震で神戸の街が壊滅した映像は衝撃的で鮮明に記憶として残っています。

日本という国は火山が数多く存在し、また複数の地震プレートが交差する世界有数の地震国であります。

近い将来、大きな地震が起きる可能性が高いにもかかわらず、基本的に対策は殆どなされていません。

自然相手でありますので、まあ最後は自分の運に賭けるしかありません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今週、投資対象として内外から注目されてきたビットコインが暴落しました。

去年一年で20倍にもなり年末には1ビットコイン220万円だったものが、今週の水曜日には一時90万円台と60%近く値下がりしました。

ビットコインというのは所謂仮想通貨、まあ基本実態がないものであります。

ただ、このところ各国でビットコインの取引所が出来たり、国によっては特定の店舗でお金代わりに使用する事が出来たりして、それなりの信用度があると投資家に認識されてきたのです。

更にビットコイン以外にも色々な仮想通貨が発行され、すそ野が広がったのも取扱量が拡大する大きな要因です。

当然今回の元祖仮想通貨であるビットコインの暴落で、他の仮想通貨も大きな打撃を受けていまして、リップルという仮想通貨は高値400円から90円台とこちらは4分の1近くまで下がった場面もあったようです。

確かに様々な国のアングラマネーが入りマネーロンダリングの温床と言われていたり、税制面での決まりが確立していないため課税が強化されるなどの噂があり、いつかはこのような下げがあると言われていました。

これがビットコイン相場の調整なのか崩壊なのかは分かりません。

まあ、メディアでビットコイン長者が紹介され、何かビットコインを買えさえすれば大金持ちになるような印象を周りの人に与えていましたが、当然、上げ続ける相場はいつの世にも存在しないもので、「山高ければ、谷深し」という株の格言はここでも生きていますな。

それに中国や韓国などでは、このビットコインが国の金融システムに支障をきたす恐れがあるとして、その取引自体を禁止にしようとしているようです。

ビットコインというのはコンピューター内で管理されてスマホ一つで残高も取引も出来るそうであります。

つい最近、嫁に薦められ高齢者用スマホに変更し、いまだ満足に操作が出来ない私にとっては、ビットコインなどはなから関与対象外であります。

現在、このビットコインなどの仮想通貨に投資(投機)するというマルチや詐欺話が結構出ているようですが、「分からんものにはお金は出さない」という事を忘れないで下さい。それでもどうしてもビットコインが気になると言う方は、色々な書籍が出ていますので、先ずはその仕組みやリスクを良く学んだうえ、自分で投資なさることをお薦めします。

あとこれも株の格言ですが「人の行く、裏に道あり花の山」という言葉を忘れないで下さい。

これは多くの人間がもうダメだと思った時が一番の好機であるということです。

少なくとも今は好機では無いです。

テレ朝のモーニングショーにそもそも総研というコーナーがあるのですが、そこで最新のガン治療の一つを特集していて、その治療技術の進歩にチョット驚いてしまいました。

それは「光免疫療法」といい、赤外線と特殊な抗体を用いたガンの治療です。

実はそもそも総研ではコメンテターの玉川徹氏が以前からこの治療法に注目して取材を重ねていまして、今回は、まだまだ先になるとされてきた人に対する治験が日本やアメリカで始まったというものでありました。

先んじて治験を行ったアメリカのトマス・ジェファーソン大学の発表では、治療を行った7症例の内4症例でガン細胞の消滅が認められたということであり、ガンの再発に怯える私にとっては大きな吉報です。

それだけでは無く、アメリカでは既に「フェーズ2」まで治験が終わっていて、末期がん患者の2~4割はガンが無くなり、7割~8割は30%以上のガンの縮小が確認されたそうです。

さらに近日中にフェーズ3の治験も決まっていて、期待感が増します。今のところ頭頸部(舌、咽頭、口腔内、喉頭ガン)で治験が進み、3月に始まる日本の場合も同様に頭頸部のガンで治験が行われます。

何せ日本では、あのドラマ「下町ロケット」で開発した子供向け心臓弁を何回も落とした厚生労働省のPMDAが許可したのですから、これからのガン治療にとって大きな希望であることは間違いありません。

私は元舌ガン患者でありますので、本当に心強い限りであります。

ガン細胞にくっつく抗体があれば乳ガン、肺ガン、大腸ガン膵臓ガンにも適用可能ということです。

将来的には、全身の8割~9割のガンに適用出来ると言いますから、何年かすればガンは命を脅かす存在でなくなっているかも知れません。

この「光免疫療法」を研究している主任研究員は小林氏という日本人でありまして、もしこの治療法が確立すれば人類にとって21世紀最大の研究となると思います。

今の処、この治験薬を承認薬としてステップアップさせなくてはなりません。

当然命を預かる薬でありますのでアメリカでも日本でも高いハードルとなると思います。

小林氏によると「光免疫療法」が日本で実際にガン患者に用いられるのは、東京オリンピック位と言います。

ただ、既にフェーズ3迄進んでいるアメリカが認可になれば、治験薬であっても日本での治療は可能になると思います。

ただ、問題はその費用であります。例の肺ガンの治療薬「ニボルマブ」が出始めの時は数千万円したように、もしかしたら一部の金持ちだけが使えるものになるかもしれません。

先般このコラムで触れた「BMCT」など、様々なガンの画期的治療法が出てきました。

私みたいな単純な人間はすぐに凄いと飛びつきますが、今の処、この「光免疫療法」が内外の治験を見る限り一番可能性があるように思うのですが。

今度、知り合いの放射線医に尋ねてみようと思います。

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