第906回 熊本のアサリの産地偽装に思う

多分、この冬最後の寒波到来で有りまして、週末にかけてかなり冷え込んでいます。天気予報では京都市内にも雪が積もるかもということで、今日はパッチ+登山用モンクレーダウンと完全防寒で通勤しています。京都市は南部と北部で天候も気温もかなり違います。京都駅から北に上がって(京都では北に行くのを上がる、南に行くのを下がると言います。)今出川通りで2度下がり、そこから国際会議場でまた2度下がると言われています。以前は国際会議場の近所に住んでいまして、冬場は毎日のように車のフロントガラスが凍るのです。今は四条堀川という市内の中央部に暮らしていますので、駐車している車のフロントガラスが凍るなんて殆ど無い訳でありまして、実際ここ数年自分の記憶では無かったと思います。それが今朝、犬の散歩に出かけた際、コインパーキングに停めた車のフロントガラスが凍っていました。

ご存知の通り、私は寒さにも暑さにも弱い、要は堪え性が無い訳です。今年の冬は久しぶりに市内にかなりの雪が積もったし、気温も本当に寒かったですね。まあ、それでも後1か月少しで桜の花も咲く訳で、どんなことが有ろうと季節は巡ります。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルスの第6派としてのオミクロン株の感染爆発でありますが、感染に関してはピークアウトしてきたと言われています。ただ、重症患者やコロナによる死者はまだまだ減ってはいません。

またなんでもオミクロン株の変異種と言われるサイレントオミクロン株の感染者が東京で見つかりました。このサイレントオミクロン株は感染力が強いと言われている従来のオミクロン株より更に感染力が強いそうで、専門家のよりますと、もし全国的にこのサイレントオミクロン株が流行したら、直ぐに第7派が来ると言う話であります。何か東京や大阪などの大都市圏ではやることなすことが後手後手になっていますね。今は、ワクチンの3回目の追加接種が国や自治体の大きなテーマなんだろうが、個人的には本当にワクチンがオミクロン株に対抗できる手段なのか懐疑の眼で見ております。まずワクチンでオミクロンの感染を防ぐのは最早期待薄であると思います。そうなると専門家の言う、ワクチンによって重症化を防ぐという話ですが、早めに検査して陽性であれば抗体カクテルであるとか、もうすぐ承認されるであろう治療薬を服用した方が身体的に安全かつ効果があるような気がします。まあ、あくまで私個人の私見で有りますので。

オミクロン株での重症患者数と死亡者数で群を抜いている大阪ですが、これはもう以前に大阪の梅田に行ったときに余りの人出にビビッてしまったように、あの人出が全てを物語っていると思います。私は、QVCの出張で東京にも行きますし、京都の繁華街に出かけますが、あの時行った大阪の梅田のグランフロント大阪の余りの人の波を忘れることが出来ません。まあ、たまたまなのかも知れませんが、東京や京都と桁が違う人出なのです。報道では何故大阪だけが重症患者や死者が飛びぬけて多いかと疑問視していますが、私はあの人の波を思い出す度に今の状況はしょうがないと思うのです。

 

先日の熊本県産のアサリが実は殆どが中国産であったという産地偽装の問題でありますが、基本的に氷山の一角であると思っています。日本にはどうしても国産神話というか、日本産の物を有難がるところが有ります。またコシヒカリ米なら魚沼産とか、サバなら関サバとかブランドにも拘りますね。当然、消費者は同じ食品が並んでいれば多少割高でも国産品やブランド的に有名の方を選ぶ訳で、生産者サイドとしても国産品やブランド物を扱うのと扱わないのとは大きな差があると思います。

インターネットで見たのですが、青のりの最高級品の高知四万十産は収穫量の100倍以上の品物がネットの通販サイトで販売されているそうです。同様に神戸ビーフや比内地鶏、夕張メロン、利尻昆布、信州味噌なども本物の何十倍もの偽物が出回っています。先ほどの魚沼産コシヒカリは年間8万トンしか収穫されていないのに毎年100万トンが流通しています。まあ、これらはアサリと違って外国から持ち込まれたのでは有りません。

以前、千代の一番の西田会長から聞いた話ですが、千代一のダシには国産のカツオ節や昆布、干しシイタケを使っています。このうち干しシイタケには以前福岡産の物を使用していたそうです。干しシイタケと言えば大分産が有名なのですが、千代一が使用していたのは大分と福岡の県境で作られていた干しシイタケであったそうで、品質的には勝るとも劣らないものであったそうです。ただ、福岡産と大分産とではブランドとしてのイメージも値段も違うということでありました。そりゃ、山一つ違うだけでブランド物の大分産と福岡産に分けられるのですから、上手く出荷先を変えるだけで大分産になるのなら、そういう生産者がいたとしても不思議では有りません。

ただ、産地偽装というのは、発覚した時のダメージがはかり知れません。消費者の信頼を裏切ることになりますし、真面目に取り組んできた生産者にまで迷惑がかかり、業界全体の仕事が立ち行かなくなることも有ります。

熊本アサリの偽装問題では、一業者では無く漁協全体の関与が取りざたされていて、全く関係の無い熊本産ハマグリまで風評被害が出ています。私も食品関係の生産者の端くれですので、肝に命じて真面目に取り組まなければなりません。

だからこそ、クロワールシリーズの商品は原材料の産地とか何から作ったかということや、メーカー名、ブランド名まで皆さんに告知しています。サプリメントには味は有りませんし、どんな原材料であるかを皆さんは私達製造者を信じるしか有りません。製造者は、高品質であるとか安全とか言いますが、皆さんもそれを鵜呑みにしないで、しっかり本物を見極めることが必要だと思いますね。

 

 

 

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