週刊柏﨑 第738回 酵素をもう一度考えてみました。

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7月に入りました。

今年も早半分を経過した訳であります。

毎日が物凄く暑いのですが、やっぱり今年は特別であるのでしょう。

関東では既に梅雨が明けているようですが、私の感覚では西から梅雨って明けていくと思っていたのですが、そうでは無かったのですね。

ただ、6月中に梅雨が明けるなんてチョット記憶に無いです。

気候も以前の常識では考えられないような事が起こって、米原では竜巻が何本も発生して民家の屋根を吹き飛ばしました。

まるで映画の「ツイスター」さながらの出来事です。

先日の大阪地震で嫌という程天災の怖さを思い知らされたのですが、今度は大雨と竜巻だなんて、どうしようも有りません。

そして、週末にかけて日本各地で凄まじい雨が降っています。

京都でも市内を流れる鴨川や高野川、桂川などが増水して洪水が心配です。

5年ほど前にやはり関西に大雨が降りまして、その時は桂川が氾濫して嵐山でかなりの店舗や家屋が浸水の憂き目に遭いました。

今回の雨はその時を上回る降水量でありますので、当然大きな被害が出るのではないかと思っていました。

しかしながら、ここ数年にわたって河川の底を掘り下げ、護岸工事を進めていたために、今の処全く被害は出ていないようです。

かなり景観は変わりましたが、まあ災害のリスクが下がればしょうがないのかも知れません。

今、京都を訪れている旅行者の方々にはお気の毒としかいいようがありません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

日本のサッカーワールドカップが終わりました。

戦前の日本のチーム状態、そして日本の実力からすれば、今回の決勝リーグまで進んだロシア大会は、かなりの善戦であったと思います。

ただ、辛口評論として有名なセルジオ越後氏が語った「日本は強豪国と肩を並べた」と言うが、結果として「序盤に退場者を出して10人で戦ったコロンビアに一勝しただけ」というのも確かに事実でありまして、運も味方したしたというのも事実でしょう。

しかし、私が優勝候補と思っていたベルギー相手に2点を先制して最後までベルギーを苦しめた力は、決して強豪国に見劣りするものでは無かったと思います。

まあ、戦前の予想に反して寝不足になるほど熱く応援するとは思わなかった訳で、素直に良くやったと思いますね。

週末からベスト8、準々決勝が始まります。

ベルギーはやはり優勝候補のブラジルと対戦します。

この勝者がワールドカップを制すると思っていますがどうでしょうか。

因みに現在勝ち残っている国で過去に優勝経験があるのは、ブラジル、フランス、ウルグアイ、イングランドであります。

順当であればブラジルが優勝しそうな感じですが。

さて、再び酵素について考えてみましょう。

私達が生きる上で酵素がとても大切というのは以前からずっと説明してきた通りです。

私達は、酵素が無ければ、食べ物を消化することも、身体を動かすことも出来ません。

多分、皆さんは酵素というものを凄く軽く考えていると思いますが決してそうでは有りません。

例えば、あの毒ガスのサリンです。

あの恐ろしいサリンというのは、実は酵素の動きを止めるものなのです。

酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」という二つのタイプがあります。

代謝酵素の働きは私達が生きる上で殆ど全ての動きを司るものであります。

例えば「血圧の調整」や「考える」ことも「身体を動かす」「呼吸する」など代謝酵素の働きが無ければ行うことは出来ません。

筋肉を動かす時は、筋肉を収縮させるアセチルコリンという物質が働いているのですが、この物質を身体で作るのに必要なのがコリンアセチルトランスフェラーゼという酵素です。

そして動きを止める時も私達は酵素を使って筋肉の収縮を止めることが必要になります。

その収縮を止めるのが、アセチルコリンエステラーゼと言う酵素です。

私達はこの長くて難しい二つの酵素を使って、命じるままに筋肉を操り、身体を動かしているのです。

サリンというのは、この筋肉の収縮を止めるアセチルコリンエステラーゼ(チョット難しくてスミマセン)という酵素を動かなくするガスであります。

この酵素が動かないために、筋肉は収縮したままになり硬直、麻痺し呼吸が出来なくなります。

身体に在る酵素の動きが止まるだけで命を瞬時に落とすのですから、いかに酵素が大切か分かると思います。

私達の体内には20000種類位の酵素があると言われていますが、高橋酵研の高橋先生がQVCのビデオで言っている通り、酵素はまだまだ未知のもので、分からないことだらけであります。

酵素は身体の中で製造されていますが、生涯で造れる量は決まっています。

当然、造る量には個人差あります。

「運動神経が良い」とか「酒が強い」「良く食べる」などは気付かなかったかも知れませんが造る酵素の質や量が違っていたということなのですな。

酵素には「消化酵素」と「「代謝酵素」の二種類があると言いましたが、体内に在る約20000種類の酵素の内、消化酵素は僅か24種類であり残りは全て代謝酵素です。

人間の活動の内に一番エネルギーを消費するのが食べ物の消化です。

通常の人は一日に約2000カロリーのエネルギーを消費すると言われていますが、その大部分が食べ物の消化にエネルギーを使います。

その消化をするのがアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素です。食べ物を酵素で分解し消化することで私達はタンパク質や炭水化物などの栄養成分を身体に補います。

そして、その栄養成分を代謝酵素が使って生命活動をしていくのです。

酵素は毎日必要に応じて身体の中で生産されます。消化酵素の動きが悪くなったり、不足したりすると、自ずと栄養が少なくなるのですから代謝酵素が欠乏します。

代謝酵素の欠乏は多くの病気の原因となります。現代の食生活というのは、昔の食生活と違って多くの消化酵素を必要とするといいます。

インスタントやレトルトなどの加工食品、添加物や残留農薬、トランス脂肪酸、加糖品など自然の食のシステムからは考えられないような食品は多くの消化酵素を無駄遣いしているのです。

多くの消化酵素を分泌している膵臓は体内に在る酵素を消化酵素に変換して対応します。

その結果、膵臓に負担を負わせるだけでなく、大切な代謝酵素も減少してしまいます。

添加物や化学合成などの食品は健康を損ねるというのは、酵素の問題から来ているというのがご理解頂けると思います。

少なくなる酵素なら摂って補うと、酵素入りの食物を摂っている人が結構います。

酵素は、熱に弱く、生の食物に多く含まれていまして、食物として加熱食物より刺身や生野菜、果物を摂るのが良いと言われています。

これは、基本的には正しく食物を生で摂ることを私もお薦めしたいです。

但し、生で食物を摂ってもそれで酵素が身体に蓄積出来るかと言うとそれは出来ません。

生の食物には「生の力」を持っているのです。

生の動植物には多くの酵素が含まれていて、この酵素を「食物酵素」といいます。

私達が身体の中で造っている「体内酵素」と違って「体外酵素」と呼ばれています。

この食物酵素は動植物が死ぬと動き出し、その動植物本体を分解するのです。

ですから、食物酵素を多く含む食物を摂ると私達の消化酵素を助けてこの食物酵素が働くのです。

結果、消化酵素を節約に繋がるということです。

まあ、個人差はありますが、限りある酵素を効果的に使うことは健康の為にとても大切であることはご理解頂けたと思いますが、それにしては皆さんの食生活は私もそうですが、余り酵素を大切にしているとは思えませんな。

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