週刊柏崎 第838回 コロナで病院が無くなる日

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8月もお盆が過ぎまして、後半になりますが、日本中が茹るような暑さであります。京都も連日の猛暑日でありまして、外出は間違いなく命懸けです。毎日の熱中症で病院に担ぎ込まれたり、命を落とされる方々の数は、新型コロナウィルスのそれを遥かに上回るのが現状です。兎に角、「水分補給をこまめにする」「エアコンなどをしっかり利用して、室内の温度管理をする」「日中は出歩かない」これだけですから。まあ、今の暑さは過去の経験則とか常識は通用しません。実際熱中症で亡くなった方の多くは室内で亡くなっており、エアコンを点けていなかったとか、家に装備していなかったケースが殆どでした。最早エアコンは命を守る器具といってもいい訳で、エアコンを付けられないような世帯には国や自治体が補助金を出しても良いと思います。新型コロナウィルスで外出自粛する、それで自宅で熱中症で倒れるというのでは堪りません。
証券マン時代の30年前に仕事で初めてバンコックに行った際、本当にこんな暑さが有るんだと驚いたことが有るのですが、今の日中の暑さは私の体感的でありますが、バンコックに勝るとも劣りません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

お盆休みの最終の8月16日、京都では恒例の大文字焼きが行われました。大文字焼きはお盆に戻った先祖の霊を送る京都の夏のイベントであります。今年は新型コロナウィルスの影響で規模が縮小され、焚く火の数を大幅に減らして行われました。五山に灯す6つの文字や形の内、右の「大」だけが6点の火が灯され、鳥居に2つ、後は全て1つだけと、全く焚かれた火からは文字や形を判別することは出来ません。新型コロナウィルスで自粛するというのは分かりますが、たった20〜30分程で終了し、屋外で行われる大文字焼きですから、普通に行っても良いのではないかと思いました。時節柄、大文字焼きを見物する人も少なかったですし。大文字焼きが終わりますと京都では秋となるのですが、そんな京都の日常も今は昔です。
8月15日はQVCで久しぶりの歯磨きジェルワハハ歯ブラシのオンエアが有りました。新型コロナウィルスと歯周病というのは深い繋がりあります。ウィルスというのは体内に入りますと喉などの粘膜にあるレセプターという入口から細胞組織内に侵入します。私達は元々そのレセプター(入口)からウィルスなどのヤバイ異物が細胞内に入らないように粘液というバリヤーを出しているのです。歯周病菌はそのバリヤー機能を持つ粘液を破壊します。私が通う歯科医は新型コロナウィルス肺炎で亡くなった方の多くは歯周病であったと言います。まあ、QVCでの説明では当然そんな医療的な詳細には触れられず、消化不良のオンエアになりました。ただ、歯磨きジェルの薬用成分の分割ポリリン酸ナトリウムは本当に凄いと思います。
オンエアの前後でファクトリーシリーズの勝平社長やジュエリーの滝野さんと久しぶりお会いし、歓談することが出来ました。
お二人共、この新型コロナウィルスによる混迷期にしっかりとした仕事をする年下乍ら尊敬できる友人です。フッアッション、ジュエリー、ヘルスケアと分野は違いますが、彼らとの会話は良い刺激になります。パピリオ稲田先生や千代の一番西田会長にも日頃から大変お世話になっています。お二人からは通販業と生き方の良き大先輩として、ご指導を賜っています。このようなこの世界の大家とお付き合いさせて頂くことは本当にラッキーであると思います。

新型コロナウィルスの影響を受けて病院経営がのっぴきならない状況になっています。コロナ患者を受け入れている病院は勿論、普通の一般病院にも患者さんが寄り付かなくなっているのです。新型コロナウィルス患者を受け入れている病院は全国で78%、東京に限れば約90%の病院が赤字になっています。ただでさえ病院の医療関係者は肉体的にも精神的にもかなり追い詰められた状況になっている上、経営環境が悪くては報酬面でも報われないという八方ふさがりです。先日、コロナによる業績悪化でボーナスが不支給になった女子医大の殆どの看護師が退職するという話がありましたが、やはり過酷な業務にはそれ相応の待遇で迎えるべきであります。コロナ対応に従事する医療機関には少なくとも安定した経営基盤を国が補償しなければなりません。この国は口だけは勇ましいのですが、実行が伴わないのです。国の台所が厳しいのは理解しますが、必要なお金迄出し惜しみするのはいかがなものかと思います。
また一般病院でも患者さんが減っていて、診療科別にはコロナ前と比べて、耳鼻咽喉科が44%減、小児科が39%減、眼科が25%減、内科が16%減と大きく減っています。皮膚科や産婦人科はそれ程大きく減少していなかったものの、全ての診療科で患者が減った模様です。
いずれにしても多くの病院がこのままでは秋までもたないとの声が上がっていて、これでは一向に終息には程遠い新型コロナウィルスに対応する医療体制が崩壊してしまうかも知れません。ここにきて問われるのは日本の政治家の不甲斐なさです。安倍首相を始めとする与党や野党の国会議員、東京都や大阪府などの地方自治体の首長、自分達が国民を不安と絶望のどん底に陥れているコロナウィルスを終息させる為に本当に国民に寄り添った行動をとっているか真剣に考えて下さい。解散総選挙がどうした、野党の合併がどうしたと私は全く興味が有りませんね。

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