週刊柏﨑 第342回_口蹄疫と内閣支持率
今週は不安定な天気となっていいます。京都で30℃を超えるそうでありますが、会社の中にいるとそんな感じはしないのです。 我が家の庭の梅の木は、すでにしっかりと葉がついたのですが、梅の実は全くという程、なっていません。昨年、このコラムで書いたように、アブラムシ対策で使用した薬剤のせいかな?と思っていたのですが、どうやらそうではない模様です。
うちの「元気が本当に感じられるサプリ」こと、クロワール・ファインには和歌山の梅が成分の一つとして入っているのですが、この日本一の梅の生産量を誇る和歌山でさえも、梅の出来が最悪という状況なのです。
少し前の野菜といい、私たちではどうしようもない、天候や気温といった自然という大きな力が収穫に影響を及ぼす商いというのは、本当に大変だなと思います。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
自然災害というと、農作物よりも現在大問題化しているのが、宮崎県での牛や豚の口蹄疫であります。宮崎県ではすでにパンデミック状態であります。感染を封じるために、殺処分しなければならない牛や豚が16万頭ともいわれています。
私のような部外者が軽々しく発言することではありませんが、少なくとも今は国だ、県だ、畜産農家だの、誰に責任か云々するよりも今は、感染を封じ込め被害が他県に及ばないようにしなくてはなりません。そのうえで今後、口蹄疫や以前の鳥インフルエンザのように自然が相手の被害について、以下に危機管理をしていくかというマニュアルを作っていかなくてはならないと思います。
新聞やテレビでの報道で知るしかありませんが、この口蹄疫の初期段階での処理を国・県・農家と全ての関係者が甘く見ていたのが原因としか思えないのです。韓国や台湾などすぐお隣でも口蹄疫が問題になっているのにもかかわらず、対応はちょっと信じられないものがあります。
本日の新聞には、各生産農家に対する損失補償の話が載っていました。こういった支援策に異議を唱えるつもりはありませんが、天候という予測しようがないものを相手に作物を生産している農家であるとか、地球温暖化や排水などの環境問題で損失を被ることのある漁業者に対し、こういった保証はしていないと思います。幸い、消費者の反応は以前の狂牛病の時のようなことはなく、牛肉や豚肉の売れ行きは落ちていないようなので、間接被害の恐れはないようです。ちなみに、処分されてしまう牛や豚側にとって口蹄疫というのは「すぐ死んじゃう」という程のヤバい病気ではありません。ほんとうにヤバいのは感染力だけで、ですから殺処分される牛や豚にとったら本当に気の毒としか言えないのです。
さて、このところよくこのコラムに書いているので「またか」と思われてしまいますが、マスコミというか報道の怖さであります。今の私達が情報を得ようとしたら、まず頭に浮かぶのが新聞であり、テレビや週刊誌なのであります。今はパソコンのインターネットというツールが加わり、多分大多数の方が、これらによって情報を得ていると思います。
その時に、私達一般ピープルでは計り知れないところでの思惑で、情報を発信する媒体が「恣意的」な偏った報道をしたら、国民の考え方というのは簡単に洗脳されてしまうと思うのです。例えば鳩山総理と小沢一郎氏の金銭問題にまつわる件であります。はっきり言って彼らに問題が全くないかと言えばそうではありません。「梨下に冠を正さず」ということわざがありますが、やはり日本の政治のトップに立つ人間なのです。今回の場合は「梨木の下にいたら、梨が落ちてきて、思わずそれをキャッチしたところを、梨畑の主人に見られた」という状況です。これでは、報道のやり方次第ではどうでもなるのです。
特に小沢さんの場合は、政治資金規正法での起訴は私は絶対無理があると思います。しかし、脱税とかで考えればやはりクロに近いのではないかと思ってしまいます。多分私達がいきなり何億という現金を出したら、税務署はお金の出所についての調査はこんなものではないでしょう。しかし、今となってはどうでもよいことだと思います。少なくとも、去年の西松建設の企業献金から始まった疑惑も、今回の陸山会の問題も、小沢一郎氏を貶めて民主党のイメージを損なわせる効果は満点であったと思います。
去年の発足時、70%近かった内閣の支持率が、今や20%そこそこに落ち込んでいます。これこそまさに、テレビ・新聞のマスメディア共同体の力であると考えています。その一方、インターネットという、大手メディアの情報操作が及ばないツールでは、一般の世論調査とは大きく違った結果を出しています。インターネットの世界では、今尚、内閣支持率は50%以上あるというし、様々なブログなどでは、小沢一郎氏を擁護する意見が多いのも事実であります。
私は民主党支持派ではありませんが、少なくとも、去年政権が交代したことは良いことであると思っているし、期待はずれであるかもしれませんが、もっと時間をかけて今の政権を見るべきであると思います。少なくとも普天間問題だって、自公政権であれば辺野古沖の埋め立ては始まっていたかも知れないし、額が少ないと言われている事業仕分にしたって、やはり前から比べれば前進していると思います。
とにかく、このところずっと増え続けてきた自殺者が減っている、これだけでも私は改善していると思います。何週か前に健康食品や漢方等の好転反応について触れ、その中で、今まで体内に潜在していた悪いものが外に出るとき、あがきに近いものとしてでることがあると説明しました。民主党が素晴らしいというつもりはありませんが、民主党に交代したことで損害を被る人たち、即ち旧政権でおいしい思いをしてきた人たち=力を有するエライ人たちが、報道・マスメディアを操っているような気がするのです。