週刊柏﨑 第343回_庶民派グルメ

一説によるとすでに梅雨入りという話を聞くのですが、京都は肌寒い日が続きています。  
実は、今週の初めに青森に出張してきました。青森の三沢市は「体感がめちゃくちゃあるサプリ」クロワール・ファインの原料の一つ、醗酵黒ニンニクの産地でニンニクの生産農家との打ち合わせがあったのです。関西では、日曜から雨がすごく降っていたのですが、私はその雨雲と一緒に東北に行ったという感じで、青森地方はずっと雨が降っていて、しかも気温は8℃ですよ。とんでもない目に会いました。打ち合わせのついでに、QVCのオンエア用にニンニク畑の写真を撮りに行ったのですが、畑は土がぐちゃぐちゃで、寒いし風は強いわで日ごろの自分の行いが解るようでした。このニンニクは皆さんもご存じだと思いますが、青森産福地ホワイト六片と言われる種類です。やはり、他の野菜同様、去年からの今年の天候不順のために例年より生育が遅れているとのことでした。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
ニンニクというのは、そのままではあまり臭いとかは感じませんが、実を切ったりすり潰したりすることで、アリシンというアミノ酸が発生し、あのニンニク独特の臭いを出します。私達がニンニク料理を食べたときに気になるのが、戻り臭といわれる食後に体内から出る臭いです。よく無臭ニンニクというものがありますが、ニンニクのあのツーンという臭いは、実はニンニクの栄養の素となっている訳です。また、ニンニクのアリシンなどの栄養分は油溶性であります。ですから、食したニンニク成分が油と一緒になって胃や食道の粘膜に付着して、この戻り臭の原因となっている訳です。クロワール・ファインの成分である醗酵黒ニンニクは、醗酵させることによりニンニクの栄養分をよりパワーアップさせ、しかも、特許製法でこのニンニクの成分を水溶性にパウダー化しています。そのため、皆さんの悩みの種である、ニンニクの戻り臭をほとんど感じさせないように出来たのです。
京都からカッパと長靴を持参していったのですが、正解でありました。夜についた青森のホテルでテレビを見ていたら、東京では30℃であったとのことでしたが、青森は吐く息が白かったのですよ。日本というのは本当に広いと思います。まぁ、八重桜とつつじが同時に満開なんて、初めてみました柏﨑でございます。
それにしても三沢という街は、米軍の基地の街で、その点では沖縄の普天間と同じな訳であります。しかしながら、三沢のタクシーの運転手さんの話では、三沢は米軍なしではやっていけないとのことで、米軍にたいして非常に好意的であります。このところ、米軍は三沢基地の縮小に動いていて、ピーク時に1万2千人いた人員も、今は8千人に減ったそうであります。先日、再び削減案が発表されましたが、それに対して三沢市長は、なんとか今の規模を維持してほしいと陳情したということです。運転手さんによると、それでも多分基地の是非を問えば、半分近くの市民は基地反対を訴えるのではないかということでした。
ですから、問題の普天間基地も背に腹は代えられないという部分もあるのかもしれません。
さて、私は食べ物に対して基本的に余り好き嫌いはありません。しかし、マヨネーズだけはどうしても食べることができません、あの独特の、新しい木材の様な酸っぱい香りと、黄色くどろっとした感じがダメなんです。マヨネーズがダメとなると、結構食べられない品目が多くてサンドイッチとか、マヨネーズで和えたサラダとかは一切食べられない訳です。しかしながら、マヨネーズの原材料である、タマゴ、酢、油はどれも平気です。ですから、卵かけごはんと、酢のものと、コロッケを食べれば、多分胃の中ではマヨネーズに近い物体が合成されているのだと思います。
嫁に、「私が作っている料理の中に、マヨネーズを入れているものがあるが、あんたはおいしいと食べてるよ」といわれ、「ゲッ」となってその料理は何かと問うのですが、絶対に教えてくれません。私の推測では、多分コロッケか卵焼きであると思います。
このコラムで、添加物や農薬などの危険性について色々いう割には、コンビニ弁当やカップ麺も平気で食べますし、食に対するこだわりがほとんどないのです。いずれ捕獲禁止になるかもしれない本マグロや、口蹄疫で問題になっているブランド黒毛和牛なんかに至っては、滅多に口に入らないし、多分本物と偽物の区別もつかないと思います。なので、こういった高級品が手に入りにくくなったとしても、私の食生活には影響はありません。世の中にはグルメと呼ばれる人は結構沢山いますが、こういった人たちに支えられているミシュランの星獲得レストランや料理店などの高級店は全く行ったことがありません。しかし、美味しい食べ物を食べたいという欲求は、人並みにはある訳です。
週刊朝日に東海林さだお氏という漫画家が「あれも食いたい、これも食いたい」というコラムを連載しています。私的にいえば、私のグルメ感覚というのは東海林氏の感覚に近いのです。このコラムは、普通の美味しい料理店のレポートや評論ではありません。たとえば「ラーメンに海苔は必要か?」とか「蒸しパンの食べ方」など、私達一般庶民がだれしも思いあたる食に対するテーマを毎週書いている訳です。
だれしもが毎日食べている食事やその食材について、ここまでのテーマを毎週考えているということが素晴らしいと思いますのです。グルメレポートであれば、私なんかは「ふ~ん」という感じでどこかさめた感じで見るのですが、このコラムに関しては「あ~わかる!」とか「あるある」という風に妙に共感できる点が多いし、「そういった見方もあるのか」と感心してしまうのです。
よく政治の世界で、「国民の目線に立って」という言葉を耳にしますが、私達にこんな高級レストランのコースが美味しいといわれても全く感動できないし、はっきり言って他人事であるのです。国民目線とは、私達誰しもが生活の中で共感できること、それなのです。食生活の中で本当に誰しも思い当たる疑問や感嘆、こういったコラムを長期にわたって書く東海林氏の視点こそ私達に必要であると思います。それにしても、私の隣でクロワールカフェの店長吉田が、コンビニの冷やし中華にマヨネーズを入れて食べているのをなんとかしてください…。

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