週刊柏﨑 第247回_ビタミンCについて

季節柄、日差しはまだそう強くないですが、気温だけは30℃を突破する日が続いています。
今日の朝のワイドショーで、日航のパイロットが上空10,000mから撮った写真を何枚か出していて、3~4年で上空10,000mの風景がすごく変化したと、インタビューに答えていました。
それはまさしく地球温暖化現象で、上空10,000mに入道雲が上がってきたり、海の色が変化していたりする訳です。テレビではその他、青森沖で鰆がとれたり、山口でトビエイが出たりとか、確実に南の方から北へ向かって、生態系の変化が起きているのです。
今年も確実に暑くなりそうですが、皆様元気でお過ごしでしょうか。
今年の水道光熱費はいくら位になるか、心配で仕方ありませんね。7月下旬の洞爺湖サミットでは多分、地球温暖化に伴うCO2について、削減目標などが話し合われると言われています。そりゃ確かに、今のままCO2を垂れ流して温暖化に向かうのは、誰だって反対だと思います。しかし、それよりも電気代やガソリン、食料品、日用品などを値下げすることを優先すべきではないでしょうか。
石油を筆頭に他の商品にしても、市場は相当高値圏にきているにもかかわらず、日本政府にしてもアメリカ政府にしても、少しも何の手も打たないということは、値があがり続けることを容認しているといってもおかしくないのです。
不況下のインフレ、即ち「スタグフレーション」というのですが、これは最悪の状況であると考えてください。今の負け組、勝ち組の考え方とか、年金・医療制度とか、国は何か弱者層を完全に切り捨てにいっているとしか思えないのですが。6月30日に、愛用の自転車でガソリンスタンドの前を通りがかったら行列ができており、「なんでかな?」と思っていたら、翌日ガソリンが上がったことを知った柏崎でございます。
よく、アメやガムなどの菓子類や健康食品に、“レモン果汁何個分のビタミンC含有”という言葉を見る方が多いと思います。
でもこれって、本当にレモンとかオレンジに含まれるビタミンCが、何十個分も入っているのでしょうか。
答えは×です。これら食品に使われているビタミンCは天然物ではなく、石油から作ったビタミンCは、L-アスコルビン酸といいます。パンなどの原材料表示では、V.Cと記載されています。ちなみに天然ビタミンCというのは実はものすごく高価で、普通は食品などに使われることはありません。(スーパークロワールカプセルCQは、アセロラから作った天然ビタミンCを入れてあります。)
メーカーが何故その合成ビタミンCを入れるかというと、まずビタミンCというと、他のビタミンより何か美容とか健康によいというイメージがあるということがあります。しかし本当の目的は、栄養面ではなく、酸化防止の為、簡単にいえば防腐剤がわりに添加されているのです。
ペットボトルのお茶も殆どこのビタミンCが配合されていますが、お茶の変色や味が変わるのを防ぐ目的で入っているのです。では天然ビタミンと合成ビタミンCは同じ様なものなのでしょうか。基本的に同じ化学式なのですが、実は大きな違いがあるというか、全くの別物と考えて頂いていいと思います。
天然ビタミンCは、抗酸化物質として活性酸素を消去する酵素を持っています。それに比べ、合成ビタミンCはこの酵素をほとんど持っていないのです。それなのに、酸化した合成ビタミンCは、天然ビタミンCの何十倍もの活性酸素を発生させるという弊害を持っているのです。要するに、体内に栄養素として補給する分にはそれほど差の無い天然と合成のビタミンCも、抗酸化物質と考えた時には、大きな差があるという事なのです。クロワール・アイのルテインとかSODの様に、天然のものから抽出した成分によって、人工的に化学合成したもので栄養を補うということと、合成ビタミンなどのように、人工的に化学合成したもので栄養を補うことは、全く違うと言うことを理解して下さい。それは今問題にもなっている、食品偽装にもつながることです。
私は消費者側もしっかり勉強することが大切だと思っています。当社にも、疑問点はどんな事でも質問して下さいね。

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