週刊柏﨑 第246回_ウナギとドーナツ

私的には過ごし易い日が続いています。
先週も触れましたが、梅雨というのが日本から無くなっていく様な感じがします。
この時期、京都ではホタルが結構見られるのですが(京都の某大学で養殖してはなしているらしい?)、雨がシトシトではなく、ザーザーと思い切りよく降ると、ホタルの数があっという間に減ってしまっています。
皆様元気でお過ごしですか?

今週始めのクロワールプラスのQVCジャパンでのTSV、本当にありがとうございました。
表現の規制が厳しい中、前年を上回る沢山のご注文を頂くことが出来ました。
まあ、活性酸素を消すとか、花粉症が治るとか、今思えば大胆なことを言っていた(ウソではありませんので)数年前からすれば、ちょっと厳しくなってしまいましたが、それでも多くのお客様に支えられている事を実感いたしました。
放送の翌日、京都に帰るのに、久しぶりに社員さんにお土産でも買おうと、前から気になっていた有楽町のクリスピードーナツに行きました。皆さんご存知の方もいらっしゃると思いますが、このクリスピードーナツ、何年か前に新宿に1号店が出来た頃は、たかがドーナツを買うのに3時間~5時間待ちというアンビリーバブルの記録を打ち立てたドーナツ屋です。この2号店が有楽町に出来ていて、開店してすぐに入った為、先客が10人位で、3~4分待っただけで無事購入することが出来ました。

私は京都へのお土産は、安くてうまい舟和の芋ようかんと決めているので、色々あるドーナツはどれがどれか解らず、店員さんに勧めれるまま4,000円以上!!も買ってしまいました。
大きな箱を3つも抱えて京都の会社に帰った訳で、家にはその中の何個かをお土産として持って帰りました。

話はこれからです。
家には数日前から、アメリカに嫁いでいる義姉(嫁のお姉さん)が来ていて、そのドーナツを見て「クリスピードーナツは日本でいくら?」と聞くわけです。私が値段(プレーンタイプ1ヶ160円、色々カラフルなドーナツは180円)を言うと絶句。なんでもアメリカでは1ダース(12ヶ)2ドル(220円)しない、クーポンと使うとコーヒーとドーナツ6ヶで100円位ということで、10倍以上の値段で行列を作って買っている日本人って・・・と、少々ヘコみ気味の柏崎です。

前フリがえらく長くなりました。
今週に入り、一色産ウナギとか飛騨牛などの偽装問題で、またまた国中大騒ぎ状態であります。
ウナギに関しては前も書きましたが、元々国産のウナギ(アンギラジャポニカ)と中国産ウナギ(アンギラアンギラ)は種類が違うのです。違う種類の中国産ウナギを国産ウナギとして売っていたこと、それは詐欺行為ですが、そもそも国産のウナギの年間消費量は約12万トン。国内産は養殖物・天然物あわせてても2万トンしかなく、他の10万トンは輸入品です。(中国産7.5万トン・台湾産2.5万トン)要するにほとんど輸入品の訳です。
しかしスーパーとかデパ地下に行くと、中国産などより殆ど国内産ばかりで、冷静に考えるとホントかなと思うのが当然なのです。
以前、宮崎県で摘発されたウナギ業者は、謝罪会見で「産地偽装なんかどこでもやっている」とか「全国の業者を調べたら日本中大変なことになる」とか言ったそうで、まるでマンション耐震業者でどっかの政治家がいったことと同じことを言って、なんか国中偽装であることが当たり前という感じです。

とにかく全ての偽装の根っこは、企業としての利益追求なのです。品質の良い物・安全性の高い物を安く売る。これは企業としての本当の姿です。しかしこれでは利益が大きく出ない。そこで大きく儲ける為には、仕入れた物を普通の値段で売るとか、捨てるような物を安く売る。その時に何かセールスポイントが欲しい。そこで登場するのが、国産とか飛騨とか松坂のブランド力なのです。それは消費者にも責任があるのです。
中国産であっても、抗生物質とか薬剤の検査をして、安全性を確認した上で、いつもの中国産価格より低価で販売する。こうすれば、私も中国産食材で何か問題が起きていても買います。
しかしそれをしなかったという事は、偽装ということがそれほど日常的になっていたのか、それとも安全性が発表できない様なものを売っていたのか。
私はむしろ後者の方が、偽装の問題などより大きな不安点であると思います。

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