第910回 心の病を考える

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この時期会社の近所の鴨川沿いを歩くと木々の葉の緑が眩しく、植物の命の息吹が感じられます。自宅マンションの入り口の植え込みの紫陽花の蕾も膨らんできています。近年、確実に温暖化が進んでいて桜もツツジも紫陽花も1週間程開花が早まっています。人間の都合で自然破壊が進んでいますが、近い将来間違いなくその報いを受けることになるのでしょう。SDGsということを決して他人事とは思わず、私たちは取り組んでいくことが求められます。

今年の梅雨入りはかなり早まるようで、既に沖縄は梅雨入りとなりました。まあ、今の梅雨は昔では考えられないようなダイナミックな大雨が降り、甚大な被害をもたらすので、ハザードマップなどで水害の予測などを前もってすることが必須です。長期予報では、今年の夏は猛暑らしいのですが、終わりの見えないコロナの影響も心配され、これから色々大変になることも予想されますね。

個人的にはコロナによる景気悪化とウクライナでの戦争による資源や食糧の値上がり、そして海外と日本の金利差による円安という三重苦を本当に心配していまして、奇をてらわずコツコツと出来ることをやるだけです。

今週、京都在住の個人の方が財政難で苦しむ京都市に15億円を寄付したそうです。はっきり言っておきますが、私では有りませんので、念のため。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

ゴールデンウイークが終わりました。始まる前は、結構ウキウキであったのですが、まあ、終わった今は、あっという間でテレビコマーシャルみたいなもんですな。連休前半は5月2日にQVCでクロワールアイのオンエアがあったために落ち着かず、実際に休んだのは後半だけでした。このコロナ渦で行けなかった家内の九州の実家に久方ぶりに墓参りに訪れ、それを兼ねて別府温泉に足を伸ばしましたが、天候にも恵まれ、それなりにリフレッシュすることが出来ました。京都に戻ったらすぐに再びQVCのオンエアで東京でしたので、70歳間近のおじいちゃんは少々お疲れモードであります。

5月2日のクロワールアイと10日のNアセチルグルコサミンのオンエアですが心優しい皆さんと、担当頂いた浦野ナビと佐藤ナビのお陰で良い結果を残すことが出来ました、厚くお礼を申し上げる次第です。

 

さて、連休でこの週刊柏﨑を久方ぶりに更新する訳であります。本来老化についてこのコラムを書こうと思っていたのですが、昨晩驚く訃報が入った為に、内容をそちらに変更しようと思います。

11日にお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが亡くなりました。未だ正確な死因は発表されていませんが、自殺ではないかと言われています。上島さんは周りから見る限り自殺するタイプからまさに対極にある方というイメージがあり、正に人は見かけではわからないという言葉が当てはまります。今月初めにはリポビタンのCMで知られる俳優の渡辺裕之さんがやはり自殺していて、心の病に対し真剣に国として向き合うことが必要ではないかと思います。上島さんも渡辺さんも私と同世代であり、基本他人ごとでは無いと考えています。自ら死を選ぶということは、凄く怖いことだと思いますが、私には何となくですが気持ちが理解出来るのです。この歳になると毎日の生活が基本ルーティン化して新たな発見とか刺激は殆ど無くなります。若い頃は、毎日あれだけワクワクしていたことがあったなんて信じられませんね。

お二人とも家庭に恵まれ、仕事も順調であったといいます。身体的にも、心面はともかく健康体であったと言われていて、渡辺さんはゴルフ番組の収録を楽しみにしていたといいますし、上島さんはハードなスケジュールをこなしながら、多くの友人との付き合いもあったようです。金銭的に何不自由無く、家族との関係も良好、プライベートも充実していているのに何故?

そういう意味では私も周りか見ると、スケールはかなり小さいですが、まあ自殺するタイプとは誰も思わないと思います。

私の場合、夜一人で寝室にいるとき不意に涙が出てくることが有ります。年齢的に人生の後半期に差し掛かり、多分あと20年もしない内に死んでいくと思うと、先ほど書いた変化が無いルーティン化した暮らしを今後も続けていくことがどうでもよくなってしまうのです。だったら「今この場で死んでもいいかな」と考えることが正直有ります。ただ、私は超臆病者であり、刹那的になるタイプではないので実行することが出来ません。私は別に心の病気でも無いし、心身的に健康だと思いますが、それでもそんなことを考えるのです。

以前、友人が企業向けのコンサルティングをしていたのですが、その業務内容が社員の精神的ストレスを緩和して、自殺や休職を事前に防ぐというものでした。もう10数年前の話なのですが、担当していたのは誰もが知っているような上場企業でした。その当時から表沙汰にならないものの社員の自殺者が急増していて、対策として社内に心療内科医を招いて相談室を設けたのですが、誰一人相談を受ける社員がいなかったそうです。やはり他人の目を気にしたのでしょう。それでも自殺者や休職者が一向に減らず、専門のコンサルティング会社に要請があったということです。当時は世の中がそんなヤバイ状況になっていることに単純に驚いたのですが、あれから10余年、更に状況は悪化していたのですな。去年の暮れに、大阪の心療内科が放火され、多くの被害者が出たことは記憶に新しいですが、平日の昼間に多数の患者が病院を訪れていたことに驚いた訳です。

今は鬱など心の病は正式の病気として、服用薬などで回復も出来るそうです。しかしながら、未だ多くの人が心の病を気持ち的なものとして軽視していて、どうしてもオープンに治療することを躊躇う傾向があります。

心の病は他人には分かりづらく、今回のように自殺という悲しい結果を招きます。

正直、私にはどうしたらよいか分からないですが、やはり命は大切なものです。自ら命を絶つことはしないで欲しいです。

上島竜兵さん、心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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