週刊柏﨑 第364回_TV通販とネット通販

朝晩は若干寒いと感じられるものの、日中は暑からず寒からず今の季節がたぶん一年中で一番過ごしやすいと思います。それにこの異常気象で台風も全く来ないし、これで景気が良ければ言うことがありません。
京都にいる時は祇園などの繁華街に行くことが全くないのでピンと来なかったのですが、夜の街は驚くほどに閑古鳥が鳴いているようです。
今週初め、例のナタ豆の焙煎工場がある岡山に出張し、その足で今は岡山の地銀に転職している証券会社時代の後輩と久し振りに飲んだのですけれど、岡山の繁華街は夜の8時を過ぎたというのに人がほとんど歩いていない。一軒目の居酒屋も私達が店を出るまでお客は私達だけでありました。
いやはや、今の飲食業界はかなり厳しい状況であるようです。とどまることを知らない円高でありますが、もはや1995年につけた1ドル=79円75銭を抜くのは間違いないと思います。それどころか、一部識者からは1ドル=50円なんていう人も出ていて、今までの日本のスタンス「何もしないでなんとかなっていた」という考えは通用しません。それにしても、円高で大変な目にあっている企業が多いという話題は広く聞くのですけれど、その逆で円高でおいしい思いをしている企業も多く存在する訳です。
外国から物を買っている企業、石油であるとか、食品会社などがそうなのですが、なにかちっとも外国製品が下がっているようには思えないのです。ガソリンもずっと同じくらいの値段であるし、なにしろ健康食品の原料など全く安くなっていないのです。ですから、この円高で本当であれば1~2割は下がっているはずなんですが、私どもには全くメリットがないのです。それにしても、新聞の経済欄での世界各国の為替レートを見ると、驚くくらい安く(円高であります)なっているのです。
私が香港や台湾に駐在していた1990年頃からみると、多分タイバーツや台湾ドルは半分くらいになってしまっています。まあ中国を除いて、世界各国は幾分かデフレであるのですから、1990年当時からみれば今は、1万円で2万円分の買い物ができる訳です。もはや今の日本の状態に対し、希望を持てないことを考慮すると、年金世代になったら治安の良い東南アジアに住むことを視野に入れると良いと思います。例えば、夫婦で40万円の年金があればタイに住むとなると、多分現地の価値として100万~150万くらいの購買力があると思います。
先日、TVでタイのバンコックで生活するリタイヤした夫婦の生活を特集していました。バンコックのスクインビット地区はそういう日本人が多いし、治安も良いですから、日本でギリギリの生活をするのでしたら、よっぽど良いと思います。それに日本とバンコックを行き来すればビザの問題もないです。私としては、非常にお薦めしたいリタイヤ後のライフスタイルであります。

皆様、お元気でお過ごしですか。
熊が人の住む集落に出没する話を少し前にこのコラムに書いたのですが、その後日本各地でそのようなケースが続発しています。ドングリが本当に少なくなっていますし、今時は歩いていれば必ず目にとまる柿の実も今年は少なくなっています。山からは確実に食料が無くなっているので、先日のカミツキザルとか野性動物の被害はこれから冷え込みが厳しくなるのに従って多くなると思います。それは野性動物が悪いのではなく、人間の勝手なふるまいが招いたものなのです。

さて、日経新聞がまとめた2009年度のeショップ・通信販売調査で、2009年の全国の通信販売業各社の年内総売上が発表されました。1位は「ジャパネットたかた」、2位、3位には「千趣会」、「ニッセン」が入り、私達がお世話になっている「QVC」は「ショップチャンネル」に続き5位でありました。売上額は、「ジャパネットたかた」が約1,500億円であり、「ショップチャンネル」が1,090億円、「QVC」が810億円でありました。
このランキングを見れば歴然であるのですが、伸びているのが「ジャパネットたかた」、「ショップチャンネル」、「QVC」などのTVを主媒体とした通販であり、紙(カタログや本)を主媒体としている「千趣会」や「ニッセン」、他に「ベルーナ」や「セシール」などの上場企業の売上は3%~10%位の幅で落ち込んでいます。
「千趣会」や「ニッセン」を始めとする紙媒体の通販の売上が1割程度のまで落ち込みで済んでいるのは、ネット販売が伸びているからであります。「ジャパネットたかた」においても今や売上の約3割はインターネットによる売上であります。
「QVC」や「ショップチャンネル」はまだまだオンエア上の売上が多いようですが、それでもネット売上は大きく伸びているようです。
今の消費者の購買パターンというのが「ジャパネットたかた」や「QVC」などのオンエアを観た後にその商品をネットで検索して、他の値段などを比較したりして購入する人が多くなって、その意味ではTVでの商品説明はネット販売においての重要なコマーシャルになっているのです。そう考えると、私達がお世話になっている「QVC」や「ジャパネットたかた」のような動画を使った通販というのは、ネット販売においても従来型のネット通販とは違ったビジネスモデルであります。私達が今考えている独自のネット通販というのは、やはりインターネット動画を使った形が一番であると思っています。
その方法については、今はちょっと秘密でありますけれど、もし可能であればかなりおもしろいことができると考えています。社長のキャラクターを前面に押し出して、社長自らが商品を熱く説明するのが「ジャパネットたかた」の強みと考えると、規模は圧倒的にショボイもののスタイル自体はまったく同じ「エーエルジャパン」であります。
日本の休日や祝日は今後増えることはあるが、減ることはありません。その意味で休日に注文が多くなるネット通販は私達にとって一番注目していかなくてはならないツールであるのです。
近い将来、エーエルジャパンのホームページを広げたら、私が12時間動画でしゃべっているなんてことがあるかもしれませんよ(それはそれでうっとうしいですが)

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