週刊柏﨑 第217回_風邪の症状について

私の個人的な感覚でいくと寒い、しかしながら会う人からは今年の冬は暖かいねと言われます。
先週末まで真っ赤かだった紅葉も、赤茶けてきて冬は確実に来ています。 皆様お変わりございませんか?
先週末の北京オリンピック予選の野球、ご覧になりましたか? 私は韓国、台湾戦の2試合を、プレーボールからゲームセットまで、しっかりTV観戦しました。久しぶりに野球を見て手に汗を握りました。
今回のオリンピック予選は。中国が開催国ということでシードされ、いつもは2枠であるアジア枠が1つになってしまった為に、日本・韓国・台湾 と、白熱した試合になりました。
最終的に日本がやっとこさ全勝して北京オリンピック出場を果たしました。個人的には、やっぱりサッカーより野 球ですね。TV視聴率も瞬間的には40%以上になったようで、銭湯で会うおじさん達も野球の話でもちきりでした。
しかし冷静になって考えると、 日本選手と他国の選手は同じプロでも年俸が10倍以上違うわけで、あれだけ接戦するってなんだかな・・・という感じもします。
さて、今年も風邪をひく人が多くなっている様です。 この風邪というのは、正式には『かぜ症候群』といわれる病名であります。
一般的に症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰 などの上気症状に加え、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状や、時には嘔吐や下痢などの胃腸症状をともないます。
つまり、患者さんの症状だけ見て(聞いて)、医者が与える『とりあえず』の病名なのです。 よく「かぜは万病の元」といわれますが、これは風邪症状を訴える病気の中には重病もあるわけですから、「風邪っぽい」と言って決してその症 状を侮ってはいけません。『かぜ症候群』は開業医の外来で、最も多いのです。
こういった、『かぜ症候群』を訴えていて、肺炎や急性心筋炎、急性喉頭蓋炎など、目の前で突然重症化して急死してしまうこともあるのです。
その意味では、『かぜ症候群』とそれに良く似た様々な疾病を見極めることが、医者の大きな能力といえるかもしれません。 お医者さんのホームページでも紹介されている、風邪と良く似た症状を記述します。
①溶連菌性肺炎
⇒喉が痛くなり、赤く腫れます。
②細菌性肺炎
⇒お年よりは気をつけて、レントゲンは出来るだけ撮ってください。
③肺結核
⇒咳が長く続き、微熱(寝汗)がみられる時は疑ってください。
④胸膜炎
⇒発熱・胸が痛む。
⑤肺ガン
⇒ヘビースモーカーで風邪が治らないという方は是非検査を。
⑥クループ症候群
⇒よく喘息と間違えられますが、息を吸う時にゼーゼーと音がします。(喘息は吐く時です。)3ヶ月~3歳児が多いです。
⑦急性肝炎
⇒初期は風邪とほとんど同じ症状。全身のだるさが取れない時は、血液検査を。
⑧はしか・風疹
⇒まずかかりはじめに、発熱・咳・鼻汁といった症状があります。
⑨骨髄膜
⇒ウィルス感染で急性が多いです。高熱・頭痛・嘔吐などの時は疑ってください。
⑩急性中耳炎
⇒乳児などで発熱のみで他の風邪症状が無い時。
⑪急性心筋炎
⇒かぜ症状と似ていますが、胸が痛く、息苦しい感じがします。心電図をとってみてください。
⑫喉頭蓋炎
⇒発熱と強い喉の痛み。インフルエンザが原因となる。
どうも私のまわりには、たかが風邪という方が多いのですが、決してそんなことは無いと考えてください。 クロワール茶を飲むとか、ショウガをとる・睡眠を充分にとるとか、予防策は必要です。しかし、それでもなってしまったら、しっかりとした治療を してください。心配性の方が長生きしてるんですよ。

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