週刊柏﨑 第373回_減税という名の増税
あっという間の一年であります。QVCさんとの付き合いが始まって9年間、オンエアの善し悪しに一喜一憂していると、本当に時が過ぎ去るのが速く感じます。今年も皆様のおかげでなんとか年を越せそうであります。本当に感謝する次第です。皆さんご存知の通り、今年を表す漢字は「暑」でありました。確かに本当に暑い日が続いた訳ですけれど、あっという間に今年が終わったような気がするのにもかかわらず、暑かった日が大分昔のように感じてしまう今日この頃、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
先週のQVCさんのベストセラーのイベントでの「クロワール・アイネオ」の特別セット、本当にありがとうございました。たくさんのご支持を頂く事ができました。ほとんどのゲストさんがタキシードや豪華なドレスを着用する中、私はいつもの格好に伊勢丹で買ったポケットチーフで出場させて頂きました。年内にあと2日（クロワール・プラスとクロワール・アイネオ）のオンエアを予定しています。今週に入って、いつもの大学の友人と恒例の忘年会を開催しました。新聞報道等で大学卒業予定者の就職活動が厳しいということは聞いていたのですが、友人2人の子供もいまだ就職が決まっていないそうです。
先日、高校生を対象に行った調査では心配なことという質問に対して、「大学進学」より「大卒後の就職」を心配している高校生の方が圧倒的に多いそうであります。そして、将来なりたい職業のトップは「公務員」であります。日本の将来がなんかとっても不安になってきてしまいます。 1989年に消費税が導入されてから現在に至るまで21年間、国民が支払った消費税の総額は約224兆円であります。かたや、その間に引き下げられた法人税の総額は208兆円なんだそうであります。しかも、現在法人が持っている貯蓄の総額は約200兆円、これを見る限り、ほぼ全額が大企業の減税の財源になってきたというのです。確かに今までの経験則でいると、減税というのは景気回復には役に立っているのですが、今のような状況の中、菅首相の言う通り、法人税を引き下げることで景気が良くなり雇用が増えるかというと、とってもそうとは思えないのです。少なくとも現在、日本の大小を合わせた総企業で税金を納めているのは、約30％程度といわれています。私どものような中小・零細企業に至っては、なんと90％近い企業が税金を払っていません。要は、税金というのはあくまで利益の中から創出されるので、赤字や銀行の取引のためになんとか黒字をしぼり出しているような大多数の中小企業には、この法人税5％減税というのは、両手を挙げて嬉しいというようなものではありません。しかも、この財源というのが様々な税控除の廃止や高額所得者への増税というのですから、やる前からそんなものでは法人税減税に足りないのが歴然であるのです。
今までの歴史では、この手の減税と消費税増税がセットになっています。ということは、法人税を下げてもその結果、政府が言うように景気が良くなっていないという裏返しであって、仮に企業がたくさんの利益を出してもそれは社会に還元せずにしっかり貯め込んでしまうというのが、冒頭の通り明らかであります。現在、政権与党の民主党と最大野党の自民党の支持率は足しても50％に満たない状態であります。私も含めて多分、今の多くの国民は今の政治ということに何の希望も期待も持てなくなっているのだと思います。どんな素晴らしいマニフェストやらアジェンダとか謳ったところで、実際に実行する立場になったら、なんもできないと私達は思っています。民主党・自民党にかかわらず、どんな首相が就任しても、支持率のピーク時は、なったばっかりの時、すなわち馬脚を表していない時であります。その後、実際の行動をすれば、どんどん支持率が下がっていくパターンであって、必ずといっていい程、そういう形になります。
しかしながら、来年大きな政治的うねりが来るのではないかと思っています。以前、このコラムでも書きましたが、名古屋市長の川村たかし氏であります。彼は自ら給料を三分の一近くまで引き下げました。そして、マニフェストを実現するために議会や役人との妥協を選ばずに、自らの考えを貫き通すことを選びました。その結果、市民からの圧倒的な支持を得ています。これに大阪知事の橋下徹氏などが同調しているのです。マスコミは、市議会議員の解散の住民投票などの話題で色もの扱いでありますが、私は大きなうねりになっていくと思っています。特権階級ともいえる政治家の立場を温存しながら、国民に負担をしいる今の政治を否定したという点だけでも、私は評価したいと思っています。彼には小沢一郎氏のようなスキャンダルに巻き込まれることなく私心を捨て、ゆくゆくは国政レベルの政治家になることを期待しています。来年は本当に何があるかわからないし、決して明るい未来とは言えないと思います。
しかしながら、私達は来年も来来年もずっと元気に生活していかなくてはならないし、できれば明るく生きがいを持って過ごしていきたいと願っています。自分でできる努力というのは、やりようによっては無限であり、様々な可能性を生み出すことができるとおもいますが、国が構築してゆくべき国の舵取りを私達が行うことはできません。私には力はありませんが、常日頃、皆さんと同じ立場、同じ目線で物事を考え、皆さんの悩みを共有して解決をしていきたいと考えています。希望に胸を膨らませるべき高校生が「就活が不安」とか、将来の夢が「公務員」なんて、政治家の皆さんはもう一度、原点に帰って国の在り方を考えなければなりません。
年末にかけて大寒波が来ているそうで、これから年末にかけて冷え込むのだそうです。皆様には、体に気をつけて頂いて良いお年をお迎え下さるよう願っています。
先週のQVCさんのベストセラーのイベントでの「クロワール・アイネオ」の特別セット、本当にありがとうございました。たくさんのご支持を頂く事ができました。ほとんどのゲストさんがタキシードや豪華なドレスを着用する中、私はいつもの格好に伊勢丹で買ったポケットチーフで出場させて頂きました。年内にあと2日（クロワール・プラスとクロワール・アイネオ）のオンエアを予定しています。今週に入って、いつもの大学の友人と恒例の忘年会を開催しました。新聞報道等で大学卒業予定者の就職活動が厳しいということは聞いていたのですが、友人2人の子供もいまだ就職が決まっていないそうです。
先日、高校生を対象に行った調査では心配なことという質問に対して、「大学進学」より「大卒後の就職」を心配している高校生の方が圧倒的に多いそうであります。そして、将来なりたい職業のトップは「公務員」であります。日本の将来がなんかとっても不安になってきてしまいます。 1989年に消費税が導入されてから現在に至るまで21年間、国民が支払った消費税の総額は約224兆円であります。かたや、その間に引き下げられた法人税の総額は208兆円なんだそうであります。しかも、現在法人が持っている貯蓄の総額は約200兆円、これを見る限り、ほぼ全額が大企業の減税の財源になってきたというのです。確かに今までの経験則でいると、減税というのは景気回復には役に立っているのですが、今のような状況の中、菅首相の言う通り、法人税を引き下げることで景気が良くなり雇用が増えるかというと、とってもそうとは思えないのです。少なくとも現在、日本の大小を合わせた総企業で税金を納めているのは、約30％程度といわれています。私どものような中小・零細企業に至っては、なんと90％近い企業が税金を払っていません。要は、税金というのはあくまで利益の中から創出されるので、赤字や銀行の取引のためになんとか黒字をしぼり出しているような大多数の中小企業には、この法人税5％減税というのは、両手を挙げて嬉しいというようなものではありません。しかも、この財源というのが様々な税控除の廃止や高額所得者への増税というのですから、やる前からそんなものでは法人税減税に足りないのが歴然であるのです。
今までの歴史では、この手の減税と消費税増税がセットになっています。ということは、法人税を下げてもその結果、政府が言うように景気が良くなっていないという裏返しであって、仮に企業がたくさんの利益を出してもそれは社会に還元せずにしっかり貯め込んでしまうというのが、冒頭の通り明らかであります。現在、政権与党の民主党と最大野党の自民党の支持率は足しても50％に満たない状態であります。私も含めて多分、今の多くの国民は今の政治ということに何の希望も期待も持てなくなっているのだと思います。どんな素晴らしいマニフェストやらアジェンダとか謳ったところで、実際に実行する立場になったら、なんもできないと私達は思っています。民主党・自民党にかかわらず、どんな首相が就任しても、支持率のピーク時は、なったばっかりの時、すなわち馬脚を表していない時であります。その後、実際の行動をすれば、どんどん支持率が下がっていくパターンであって、必ずといっていい程、そういう形になります。
しかしながら、来年大きな政治的うねりが来るのではないかと思っています。以前、このコラムでも書きましたが、名古屋市長の川村たかし氏であります。彼は自ら給料を三分の一近くまで引き下げました。そして、マニフェストを実現するために議会や役人との妥協を選ばずに、自らの考えを貫き通すことを選びました。その結果、市民からの圧倒的な支持を得ています。これに大阪知事の橋下徹氏などが同調しているのです。マスコミは、市議会議員の解散の住民投票などの話題で色もの扱いでありますが、私は大きなうねりになっていくと思っています。特権階級ともいえる政治家の立場を温存しながら、国民に負担をしいる今の政治を否定したという点だけでも、私は評価したいと思っています。彼には小沢一郎氏のようなスキャンダルに巻き込まれることなく私心を捨て、ゆくゆくは国政レベルの政治家になることを期待しています。来年は本当に何があるかわからないし、決して明るい未来とは言えないと思います。
しかしながら、私達は来年も来来年もずっと元気に生活していかなくてはならないし、できれば明るく生きがいを持って過ごしていきたいと願っています。自分でできる努力というのは、やりようによっては無限であり、様々な可能性を生み出すことができるとおもいますが、国が構築してゆくべき国の舵取りを私達が行うことはできません。私には力はありませんが、常日頃、皆さんと同じ立場、同じ目線で物事を考え、皆さんの悩みを共有して解決をしていきたいと考えています。希望に胸を膨らませるべき高校生が「就活が不安」とか、将来の夢が「公務員」なんて、政治家の皆さんはもう一度、原点に帰って国の在り方を考えなければなりません。
年末にかけて大寒波が来ているそうで、これから年末にかけて冷え込むのだそうです。皆様には、体に気をつけて頂いて良いお年をお迎え下さるよう願っています。
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