週刊柏崎 第847回 アメリカ大統領選挙の行方
10月今週で終わりまして、あと2か月であっという間に今年も終わろうとしています。陽気的には初冬に突入でありまして朝晩の犬の散歩時にはそれなりの防寒をして出かけています。まあ、正に観光シーズンでありますので、我が家もGOTOトラベルを利用して伊勢参りがてら一泊旅行でも出かけようとしたのですが、全くホテルや旅館の予約が出来ません。確かに、京都でも全く見なかった観光バスをちらほら見かけるようになって来ましたし、近所のホテルにも毎日半分近く窓に灯りが燈っています。市内ではガイドブックを持った修学旅行の学生も多くは無いですが歩いていますね。それでも今朝の京都新聞によりますと、前年比国内旅行者は先月で88%戻ってきているものの、外国人旅行者は殆ど戻っていないとのことで、その結果、京都のホテルの稼働率は平均33%であるとのことです。ホテルや旅館での稼働は宿泊施設間でかなりの格差が有り、まだまだ全体的には厳しい状況であるのは変わりないようです。その上、ホテル関係者が嘆くのが結婚式はちらほら入ってきていますが、宴会の予約が全くという程無いそうで、コロナの影響は簡単には収まりませんな。
また、アメリカ、ヨーロッパではコロナ感染の第二波が来ていて、毎日多くの感染者が出ています。多分日本でもこの先いかにマスクや消毒をしてソーシャルデスタンスを守っていようとも、これだけの多くの人が外出をしていれば、それなりのコロナの感染者増は避けられないと思います。出来る予防をして、経済を回すのは、最早しょうがない
事です。皆さんも、心の中では「コロナは怖い病気」だということを忘れずに立ち振る舞いをして下さいね。
私のテニスコーチの話では、コーチの教え子の一人が先日まで世界ジュニアのツアーで世界を転戦していたのですが、フランス大会でパリの人達は殆どマスクをしていないし、ソーシャルデスタンスなんて守っている人もいないそうで、今回の2度目のフランスのロックアウトもそんなに驚きは無いと言っていたそうです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
世の中、コロナ前とコロナ後とは全く違った世界があると思います。コロナ前に進めていた国家的な事業が果たしてコロナ後になってもそのまま進めていいのかしっかりとした検証が必要であるということです。例えば現在建設中のリニア新幹線であります。既に10兆円近い事業費が投入されていますが、コロナによって人の移動というのが少なくなり、リモートやオンラインでの仕事というのが増えていくのは間違いない流れです。そんな世の中に時速400キロで走って、東京―大阪間が従来の新幹線より30分早くするのに何の意味があるのか私には全く分かりません。同様にIRカジノ施設についても、今や日本のカジノを運営する予定のアメリカのカジノ運営会社がコロナで破綻の噂があるのですから、カジノというビジネスモデルはコロナ後では通用しないビジネスであり、大阪であろうと横浜であろうと日本にカジノ施設を造る理由が見つかりません。
リニア新幹線しろ、IRカジノしろ、利益も出せないような事業に今後も莫大な資金を投じるなら、それは政治家しろ、企業にしろ、日本という国より自分の懐が大切であるとしか私には思えません。
トランプだ、バイデンだとアメリカで騒がしかった訳ですが、来週火曜はもう大統領選挙であります。まあ、アメリカは世界一のコロナ感染国でありまして、その責任はトランプ大統領のコロナ軽視であるとライバルのバイデン氏に叩かれています。
それにトランプ大統領自身がマスクもソーシャルデスタンスもコロナ対策をせずにコロナに感染したのですから、普通であれば勝負あったという所でしょう。私も現状を見る限りバイデン氏が圧勝するのではないかと思っていますが何せ相手はトランプ大統領です。アメリカ大統領選挙というのは、選挙結果を踏まえて負けた方が敗北宣言をして初めて勝利が決するのだそうです。ということはトランプ大統領が負けを認めなければいくらバイデン氏が勝っていてもメデタシ、メデタシとはならない可能性がありますな。今回のコロナ渦で行われる大統領選挙、郵便投票と期日前投票がかつてない程多くあるそうで、それもその投票先はバイデン氏が圧倒しているとの予測です。ですから、投票日に普通投票でトランプ大統領優勢と出たら、トランプ大統領が不利な期日前投票や郵便投票結果が出る前に「俺の勝ちー、お前の負けー」と居直る可能性があります。
ただ、今の株式相場や為替問題、台頭する中国との関係などの面から経済面ではトランプ大統領後を観て動いているように思えます。ですから、トランプ大統領が選挙の不正を訴えて裁判に持ち込んでも大勢は変わらないと考えています。しかしながら、トランプ大統領が負けて怖いのは、トランプ支持者が暴徒化、犯罪組織化していく可能性があることです。トランプ大統領を支持するのは白人至上主義を謳うグループで、つい最近、反トランプ大統領の州知事の誘拐や拘束を企てて逮捕されたばかりです。バイデン政権で治安悪化になったという主張をするために、こういうトランプ支持者が犯罪組織化するかも知れません。トランプ大統領の側近は今回大統領選挙に敗れたとしても、トランプ氏は次の大統領選挙に出馬すると言っています。その為にも、トランプ大統領は過激な発言を敗北後も続け、白人至上主義者のシンボルとしてアメリカという国を痛め続けるのでしょう。ただ、誰がアメリカ大統領になっても日本というのは都合のいいお財布としての扱いを受けるのでしょうね。