週刊柏崎 第873回 医療差別を許してはいけません
五月に入りました。昔からこの青葉茂る季節が一年を通して一番好きでして、生命感溢れる薫風を吸い込むと、こんなオジイチャンでも命が洗われるような気持になります。沖縄や奄美大島では例年より早く梅雨入りということで、桜やツツジの開花同様地球温暖化の影響か、本来あるべきスケジュールが殆ど前倒しです。
ゴールデンウイークが終わりました。と言っても在宅ワーカーの方達にとっては連休という実感が余りないのでは無いかと思います。柏崎家ではゴールデンウイーク中に計画していた墓参りを兼ねた車での里帰り旅行をこの緊急事態宣言でキャンセルしたため、殆ど引きこもり生活をしておりました。それでも2日間は京都北部の柊野にテニスに出かけたり、近所のスーパーに買い物に行ったり、それなりに久しぶりのまとまった休みを満喫しましたね。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
先週に少し触れましたSDGsでありますが、何故かテレビCMや番組で見かけることが多くなりました。SDGsは国連が音頭を取り、世界中が参加する継続可能な取り組みでありまして、人間の繋がりや自然や生き物を大切にすることを主旨としています。緑のDHA,EPAに含まれるライフズDHA,EPAは海洋資源である魚を保護すること、製造過程で薬剤を使わず水で抽出することから地球環境に優しい正にSDGsなDHA,EPAです。来週の12日にQVCで緑のDHA,EPA&ゴールデンユーグレナをTPでご紹介します。物凄くお得なプライスですので是非ともご覧下さいませ。
毎度コロナの件なのですが、もうね基本このことしか書くことが有りません。どうして、誰も取り上げないのか不思議に思うことが有ります。コロナに罹患すると、まあ命に別条が無いと判断されると大阪とか東京では自宅待機とかになります。それで病状が悪化した場合は、救急車で病院に搬送される訳ですが、このような大都市では医療崩壊で重症患者用ベッドの空きが無く中々患者を病院に運ぶことが出来ません。救急車に乗せたまま何日間も受け入れ先の病院を探していたり、救急車の中で亡くなったりした患者さんもいます。でも、政治家や有名人の場合はコロナに感染すれば直ぐに入院出来るし、重症化すれば重症患者用病床に入れます。医療にはトレアージという言葉が有ります。これは限られた医療体制中、患者さんの重症度に基づいて医療や治療の優先度を決めて選別を行うことを言います。要は、重傷で死にそうな患者と軽傷の患者さんが同時に病院に運び込まれたら重症患者を優先して治療しますよということです。救急車の中で何日も病院を探すコロナ患者と簡単に入院出来てしまう政治家や有名人にトレアージは当てはまりません。そこにあるのは、医療差別でしかないと私は思います。
「地獄の沙汰も金次第」政治家や有名人は大金を払うから入院や専門の治療がすぐに出来るのか、特別なコネクションで優先されるのか、私には分かりませんが、まあそういうことなのでしょう。新自由主義というのはアメリカを見れば分かる様に、お金が全てで、何でもお金で買えるという世界なので、しょうがないのかも知れませんが、日本の場合は国民皆平等で分け隔てはしませんと言いながら違うと言うのが始末に負えないところです。毎日、毎日多くの方がコロナで亡くなりますが治療さえちゃんとすれば何人かは命を失わずに済んでいたらと思うと為政者の責任は重いです。それならそれでアメリカのように幾ら払えば入院出来るかとか、万民に情報を伝えるべきです。まあ、したらしたらで大問題になるでしょうね。
モーニングショーの玉川さんが言うように、今日本のコロナ対策はカスタネット(叩いて、休んで、また叩いて、休む)で感染増と減の繰り返しです。もう去年からずっと同じで、今のままでは多分来年も同じ状況が続くという感がしないでも有りません。じゃあどうしたらというとワクチンしかない訳です。確かに、アナフィラキシーショックなど副反応や将来のリスクなど問題は有ると思いますが、それはもうこの状況を抜け出すにはワクチン接種しか残された道は無いと思います。先ほども書きましたが「地獄の沙汰も金次第」わざわざ菅首相がリモートでも出来るのにアメリカまで出向いてファイザーの社長に直談判して金の糸目を付けずにワクチンを買った筈ですから、多分それ相当のワクチンは日本に届くでしょう。問題はワクチン接種のオペレーションです。話によると1月に届いたワクチンが全部打てずにまだ残っていて賞味期限切れになるかも知れないというのだから、今のオペレーション体制は推して知るべしでしょう。大体「早い者勝ち」みたいな接種方法を執れば、混乱しない方が可笑しいですね。相手は一日中暇しているお年寄りですよ、去年のマスク不足の時も朝から薬局の前に行列を作っていたのもあの方たちです。もうね、自治体で年齢順とか勝手に順番を決めて予約制にしないとダメでしょう。日本はご存知の通り、OECD加盟国37か国で最下位の接種率1,3%ですから。
ワクチン接種を国民に行うには、まずワクチンを必要量確保すること、そしていかに迅速に効率よく打つかということです。
現状はどちらも今の処上手くいっていません。その結果が接種率1,3%ですな。
まあ、こんなワクチン接種率の日本がオリンピック開催国であるのは最早笑い話でしかないです。日本はどうしてもオリンピック開催をしたいとしか思えない訳ですが、あれだけ気を付けて行っていた聖火リレーで鹿児島県と三重県でリレー巡視員がコロナに感染したみたいです。やっぱり変異種のコロナの感染力は屋外でマスクして気を付けていても関係ないのですね。ビックリです。中止に出来ない大人の事情があるならもう一度延期するべきでしょうね。