週刊柏﨑 第772回 「小腸、大腸の働きを考えてみましょう

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確実に寒さが和らいできています。

京都の田舎から街中に引っ越してきて久しいのですか、やはり緑が多い田舎と違って、街中は中々自然の変化を敏感に感じることが難しい訳です。

ただ、毎日犬の散歩に行きますと、マンションの植木や通りの街路樹に新芽が出ていたりして、鈍感な私でもそれなりに季節の移り変わりを感じますね。

会社の近所の公園の桜のつぼみがピンク色に膨らんでいるのを、暫くボーっと眺めていました。

この時期閉口してしまうのが、花粉の飛散の多さです。

私は、クロワール茶のおかげか花粉症では無いのですが、外に車を駐車していると車が花粉で真っ白になってしまうのです。

今日も今から花粉が雨でマダラ模様になってしまった車で打ち合わせに行ってきます。

これだけ花粉が酷いと、花粉症の人は辛いでしょう。

本当に花粉症を訴える人が多くなりました。これも腸内環境が悪化して免疫力がおかしくなったのだと私は思っています。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

ニュージーランドのクライストチャーチでイスラム教のモスクを狙った銃撃テロがありました。

犯人はモスクの情報をネットで収集し、襲撃の様子をSNSを使ってライブで流していました。犯人はオーストラリア人の白人至上主義者で、移民政策に反対していました。

このところアメリカとか無差別に銃の乱射事件が起きるのですが、これでも銃の規制が進まないのはどうしてなのでしょう。

今回のニュージーランドでも50人以上の方々が犠牲になりました。犯人はたった一人です。

日本は、銃の所持については、厳しい制限がありますけれど、それが問題であると思ったことは有りません。

様々な事情があるのは理解しますが、それでも銃の規制に向けて全世界が一致して考える時であると思います。

過激な行動を起こす人間は、多分この先減ることは無いでしょう。銃があることで、被害は幾らでも大きくなるのです。

さて、腸内環境を良好にすることが、これからの健康のテーマであるということを、このコラムで書いてきました。

最近、腸は第二の脳といわれています。

何故なら、小、大腸の腸管では多数の神経細胞が互いにネットワークを形成し、脳とも直結しているからです。

腸の異常は脳に、脳の異常は腸に影響を及ぼします。多くの便秘の患者は、「イライラ」して脳にストレスを感じています。

また、脳がストレスを感じると、それが腸の神経に伝わってお腹の調子が悪くなったりする訳です。

また、腸の神経細胞はその働きに於いて独自の動きをしていて、脳や脊髄のコントロール無しに働きます。

もしかしたら、腸内細菌が腸から身体全体をコントロールしているかも知れないですね。

小腸、大腸の大切な機能は、消化、吸収、排せつ、免疫の4つであります。

小腸では、胆汁や膵液などの消化酵素を使ってタンパク質をアミノ酸に、糖質をブドウ糖に、脂質を脂肪酸に分解します。

そうやって分解された栄養素の約90%は小腸で吸収されます。

エーエルジャパンがいつも皆さんに言ってきた「吸収と効率」に拘った商品作り、これは小腸で吸収する時に、体内と同じ形、成分であれば円滑に効率よく取り込まれ易いから、そういう成分をなるべく配合していますという事です。

また、皆さんが毎日食べている食事、食べ物は私達の身体にとって異物です。

エーエルが拘る商品のコンセプト、これは日本食に近い商品作りです。

日本食は小腸に吸収される際、身体に優しく、消化酵素を無駄遣いしないで、しかも腸内細菌を元気にしてくれる食事だからです。

大腸の最大の機能は排せつです。小腸で栄養素が吸収されたあと、残りかすは大腸に運ばれます。

この段階では、残りかすは水分をかなり含んで、ドロドロした状態です。

それが大腸の中を進むうちに水分が体内に吸収され、次第に固形の便になっていきます。

そうして固形化された便はS状結腸で溜められ、排便を待つのです。

このように食べ物が消化、吸収、排せつされる過程では、とても沢山の老廃物が発生します。

消化管の最下部にある大腸には、食べ物の残りかすと共に腐敗菌など様々な老廃物が集まり、それを滞り無く体外に出すことが大腸の大切な役割になります。

消化、吸収は小腸で、排せつは大腸でと、何となくイメージは付きやすいと思います。

小腸、大腸の働きとして忘れてはならないのは免疫機能です。

実は小腸は身体の中で最大の免疫機能を持っています。

身体の外の世界は、多くのウィルスや細菌、病原菌などで溢れています。

食ベ物や水、空気などと一緒にそれらウィルスなどは身体の中に入ってきます。

どんなものでも口から胃まではストレートに全てのものが入ります。

いわば、口から胃までは家でいうと門から玄関までみたいなもので、本当の身体の中、家の中は小腸であります。

先ほど述べましたが、口から入ったものは、小腸で初めて身体の内部に取り込まれます。

口から入った、ウィルスや細菌などを身体に取り込まないようにして、ウィルスなどから身体を守っているのが小腸の免疫力です。

私達の身体で免疫を担当しているのが、リンパ球です。

このリンパ球の60%が小腸に集まっています。

大腸でも小腸程では無いですが免疫機能をもっています。

体外から入って来る色々なリスクから、小腸、大腸は私達の身体を守っているのですね。

私達の身体の臓器として小、大腸が凄く大切なのは理解頂けたと思いますが、この腸の働きを正しく働くようにしているのが、腸内細菌です。

腸内細菌は腸の中の壁に群れを作って住みついています。その様がお花畑状になっていて腸内フローラと呼ばれています。

この腸内フローラは人によって全く違っていて、住んでいる腸内細菌も同じでは有りません。

大腸に住んでいるのは殆どビフィズス菌でありまして、乳酸菌はほんの僅かです。

小腸には、主に乳酸菌が住んでいますが、数的には非常に少ないです。

ビフィズス菌や乳酸菌は酸素がキライな菌で、特にビフィズス菌は酸素に触れると直ぐに死んでしまいます。

大腸は空気がほぼ無いので、それも大腸にはビフィズス菌が多い理由です。

腸内細菌は確かに、たかが細菌かも知れませんが、完全に体内で人間と共生して、私達の身体に無くてはならないものです。

それだけに、各自の腸内フローラに合ったビフィズス菌や乳酸菌を生きたまま腸に届けることは、もしかしたら私達の健康の為に何より大切かつ重要なことだと考えています。

今週お電話頂いたお客様から、この週刊柏﨑のコラムを毎週楽しみにしているとおっしゃって頂きました。

励みになります。

これからも頑張ります。

そして、ありがとうございます。

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