週刊柏﨑 第812回 令和2年に求められる生き方

週初めから、いきなりこの冬一番の冷え込みでありまして、今朝は雪がちらほら舞っています。ただこの冷え込みも、多分一過性のものであって、直ぐに元の暖冬に戻ると言います。東京出張の際は、いつも新幹線を利用するのですが、熱海を過ぎた辺りには早咲きの桜が満開です。また京都では今は梅が見ごろであります。ご存知の通り京都も御多分に漏れず新型肺炎の影響で観光客も少なく何処に行っても閑散としています。昔の風情溢れる京都が今は堪能できると思いますので、宜しかったらお出掛け下さいませ。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

洗濯をしたことが無い私が、作ったオシャレ着洗い用洗剤「エアリーアクア」でありますが、本当に機能や品質が良くて、この私がゲストで説明しているのにも拘わらず、非常に高い評価を頂いています。この「エアリーアクア」の特徴はクリーニング屋さんのスペシャル水洗いコースで使用する業務用の高級オシャレ着用洗剤を家庭用にし、普通であれば仕上がりに別料金で付ける抗菌、防臭仕上がりをこの洗剤1本で出来ることです。それも手洗いだけでは無く、洗濯機を使って色々な素材、色物でもまとめて短時間で洗えるのです。しかも家庭では洗えない表示の洋服でもOKです。皆さん、洗い上がりの柔らかさと袖を通した時の心地よさをどうぞ実感して下さい。その「エアリーアクア」をQVCで3月2日にトゥデーズプラスでご紹介します。オンエアは朝7時と昼12時を予定しています。どうぞ宜しくお願いします。

京都では、観光客がこんなに少なくなって、ただでさえ過剰気味のホテルなどの宿泊施設はかなり厳しい経営を余儀なくされています。当然、内外の旅行者をあてにした商売に携わっている人達からは最早泣きの声しか聞こえてきません。それでなくても、去年の消費税増税で10~12月期の国内総生産(GDP)は実質で1.6%減、年間換算で6.3%減と国内の景気は総崩れ状態の様相です。前回の消費税増税時に匹敵する落ち込みであるのですが、今回は前回よりも厳しい状況なのです。何故なら今回の増税に関しては増税前の駆け込み需要が家計支出で僅か0.4%しか増えていないのに増税後に大きくGDPが落ち込んでいることです。要するに、増税前の需要はたいして増えなかったのに、増税後は大きく減った、単に「増税したら消費が減った」ということなのです。しかも、今回は食品の増税は見送られた訳ですし、キャッシュレス決済減税という軽減税率が適用されているのにです。先週のコラムでも触れましたが、今年の1月~3月期に於いては新型肺炎の影響がもろに景気にかぶさってきますから、日本経済悪化は待ったなしです。以前から「安倍首相というのは、絶対に間違いを認めないから過ちを正すことが出来ない」と言ってきました。安倍政権は今回のこの状況に直面しても「一時的な減少だが、回復基調に変化ない」とします。多分今後も安倍政権は絶対に日本の景気悪化は認めないのでしょうね。

それにしても今回の新型肺炎の発生というのは想定外の出来事なのですが、こういう悪い事は環境的にしんどい時を選んで起きるような気がします。以前にも言いましたが、新型肺炎について日本は初動の水際対策で大きな過ちを犯したのです。あの何でもヤバイことは隠ぺいするか、なるべく小さく報道する中国が、なりふり構わず新型肺炎について対策していたことを公表するのだから、この新型肺炎というのは、かなりヤバイ感染症であることを認識しなければならなかったのです。大体武漢という都市は中国で7番目の人口1100万人という大都市であります。その大都市を完全封鎖し、市民の外出禁止措置を発令したのです。日本で言えば東京を完全封鎖したのと同じなのですから、春節のインバウンド需要が惜しくて、中途半端に中国人旅行者を受け入れた日本政府の考えは間違いであったということです。また、横浜沖で停泊を余儀なくされている大型客船に於いては、殆ど何もせずに、いたずらに感染者を増大させたことには、世界中から非難の声が上がっています。確かに、あの客船内では新型肺炎は完全にパンデミック状態でありまして、今となれば民間企業の手を借りてPCR検査をして早急に感染の有無を図るべきでありました。新型肺炎についての情報は、いち早く中国疾病予防管理センターや英医学誌「ランセット」で詳細に発表されていたのですが、日本はその情報を無視したのです。当初は、日本政府から「この新型肺炎は空気感染しない」「人、人感染はしない」という危機感ゼロの発表がなされました。兎に角、この新型肺炎は感染力が強く、早いのが特徴であります。最早、感染原因の特定などは無意味でありまして、早急に感染検査の能力を増強して短時間で多くの人の検査を行う体制を確立しなければなりません。そして、感染者の治療を行う施設や医療従事者の確保も急務です。先日、朝の情報番組によりますとタカラバイオという企業が1週間で25万個ものPCR検査薬を製造出来るそうですし、世界ナンバーワンの製薬会社のロッシュが中国に、検査薬を幾らでも無償提供しているそうです。またPCR検査を大量、高速で行うことが出来るPCR検査機も民間企業に何台もあるそうです。こういった民間や公共の機関が連携すれば、客船の乗客、乗務員の感染検査など数日で出来るとうことで、何故に日本はそうしないか私には不思議でなりません。このまま、ダラダラと時間ばかりが過ぎて、気候が暖かくなって自然に新型肺炎患者が減るのを待つというのが最悪で、今のままでは最悪東京オリンピックが出来なくなることだってあるかも知れません。消費税増税と新型肺炎問題それと今の政治システムは最早日本のトリプルリスクとして将来の日本に暗雲をもたらしていると思います。私達に出来ることは自分の生き方に責任を持つこと、決して他人のせいにすることなく、将来に備えることが今求められていることです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする