セレブの娘誘拐事件  週刊柏﨑 第142回

週明けから、暑い、暑い日が続いています。
関西では、連日30度を越す気温となって、早くもクーラーなしでは生きられない体となってしまいました。
連日テレビでは、訳のわからない事件が放映されていますが、どの事件にも言える事が、被害者にあまり同情する気が起きないということです。
特に、あのセレブ美容外科医の娘の誘拐事件については、そういう感が強いのです。
私が、香港に駐在していたことは、以前に書きましたが、その頃の私は、台湾の上場企業のオーナーなどの大金持ちと会ったりしたのですが、彼らは必ず、ボディーガードを2名以上連れていたのです。
理由を尋ねると、やはり、誘拐。
その頃、台湾では金持ちの誘拐が流行っていて、[犯人の誘拐計画失敗]イコール[人質の死亡]という状態だったのです。同様に金持ちの子供の誘拐も非常に多かったです。我社の台湾事務所の社員は、台湾株式バブルで中には大金持ちもいたのですが、会社にくる時は、ベンツとかBMBに乗ってきて、子供を学校に迎えに行く時は、ボロボロの小型車でいくのが当然、という感じでした。台湾の誘拐犯は、金持ちの子供をみつけるのによく学校を見張っていたからです。
それだけ台湾やフィリピンなどの貧富の差が激しい国では、金持ちということを悟らさない様にしていた訳で、あのお医者様の様にTVに出て、子供共々お金持ちということを自慢すれば、こういう事件に会うのは、それこそあたり前ということなのです。
それにしても美容整形というのは、儲かる商売ということを再認識させられました。今日、朝の番組で大手の美容外科では、1年間に10万人の整形手術をしていると言っていましたが(いくつもの支店クリニックを持つ病院と思われる)、1件100万円なら、1000億ですよ。それは、ジェット機を買ったり、レーシングカーのスポンサーになるくらい朝飯前といったところでしょう。
確かに日本医師会では、美容整形外科を医者と認知していないところがあって、普通の医師は、この業界を見下しているところがあることも事実です。
それは、医業の尊厳と医師としての名誉を重んじるという、医師の職業倫理にはそぐわないという理由からです。
しかしその反面、収入はクリニックが流行れば、桁違いなので、年々美容外科の医師の数は伸びています。ニーズがあるのですから、当然といえば当然。
今後、保険診料はどうなるのかわからないのですから、自費で料金をとれる美容外科は、確実に数が増えていくと思います。
女性の美への欲求というのは、それが人工的なものであっても、限りないということでしょうか。
しかしながら、私だったら、あの女医さんのお顔を拝見する限り、あのクリニックに行く事はお薦めしませんけど・・・。

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