週刊柏崎 第827回 腸の内の善玉菌はビフィズス菌だらけ
6月に入り、早くも九州の一部では梅雨入りの発表がされています。確かに、京都でもそろそろ梅雨入りかなという日があるものの、今週は結構過ごし易い陽気の日が続いています。マンションの入口の植え込みの紫陽花の花がドンドン大きくなって、僅かですがピンクに色づいています。新型コロナウィルスで必需品となりましたマスクも、気温が上がるとマスクをしているのがしんどくなります。元々マスク着用は好きではないので、緊急事態宣言が解除になりまして、外出時マスクを外してしまうことがあるのですが、その都度嫁に怒られまして、マスクをあわてて付け直す今日この頃であります。
6月はQVCで19日に緑のDHA,EPA&ゴールデンユーグレナのトゥデイズプラス(TP)を20日に洗剤のエアリーアクアのオンエアを予定しています。緑のDHA,EPA&ゴールデンユーグレナは去年の年末のTSV以来のオンエアになりますので、宜しかったらご覧下さい。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。先週末は全国で緊急事態宣言が解除されて初めての土日であったのですが、京都の街中は多くの人出で賑わったようであります。まあ、外国人旅行者は当然皆無でありますし、国内旅行者も少ないですから新型コロナウィルス前とはいきませんが、デパートや大型商業施設には自粛疲れした京都市民が押し寄せたようです。私は、日曜日のテニスが雨降りの為に中止となりましたので、午前中から銭湯に行きまして帰宅してからはテレビでダービーを観戦しておりました。そんなに自粛中と変わりませんね。
先週このコラムで触れましたトランプ大統領がホストとなるアメリカでのG7(先進国首脳会議)ですが、安倍首相が行く気満々でありましたが、やはり時節柄9月に延期なりました。ドイツのメルケル首相が不参加を表明したようですが、アメリカでは無抵抗の黒人青年を警官が殺害してしまい、各地で暴動が多発していて収拾が付かなくなっているのもG7どころでは無いのでしょう。アメリカもしかり香港もしかり、新型コロナウィルスで抑え込まれていた様々な歪みが鬱憤となって暴発しています。新型コロナウィルスは目先には収まったように思いますが、これから本当の景気悪化の影響が出てくると言われています。
とても不安でありますが、やれることをやって備えて、対応していくことです。
こんな時だからこそ巷では乳酸菌などの食品とかサプリメントが沢山発売されていまして、実際多くの方が使用しています。スーパーに行けば、ヨーグルトや乳酸菌飲料のコーナーには様々な種類の商品が並んでいますし、納豆などは品切れになっていたりします。それでも、こういった商品で乳酸菌やビフィズス菌や発酵食品を摂っても効果を感じている人は殆どいないと言います。これにははっきりした理由があります。健康の為に腸内環境を良好にすることは凄く大切であると、皆さん思っていると思います。その為には善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を摂っているのでしょう。ただ、ここで問題なのは皆さんに腸内細菌の情報が正しく伝わっていないのです。まず初めに乳酸菌とビフィズス菌はどのような菌かご存知ですか?実は私達の腸内に於いて大切なのは圧倒的に乳酸菌よりビフィズス菌の方が大切なのです。乳酸菌は主に小腸に生息している善玉菌ですが大腸には殆どいないのです。大腸に住んでいるのはビフィズス菌で大腸内の善玉菌の99,9%はビフィズス菌です。また、小腸にはビフィズス菌は全く生息していません。小腸内には乳酸菌が住んでいますが、それでも100兆個以上の菌が生息している腸内に於いて乳酸菌は数千億個位しかいないで、後の何十兆個いると言われている善玉菌は全てビフィズス菌です。皆さん、腸内フローラとう言葉を聞いたことが有ると思います。これは腸内の細菌が固まって住んでいるので、その様がフローラ=お花畑に似ていることから名づけられたのです。この腸内フローラというのは大腸内の細菌群であり、小腸にはフローラは在りません。良くこの腸内フローラの細菌群の比率は善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7が良いとされています。感の良い人はお分かりだと思いますが、大腸内には善玉菌と言えばほぼビフィズス菌でありますので、腸内フローラで善玉菌というのはビフィズス菌であり、腸内フローラの為にはビフィズス菌を摂らなくてはダメということになります。じゃあ、何故色々会社が「腸内フローラの為に乳酸菌を摂りましょう」と色々な商品を宣伝しているのでしょうか。実は大腸内のビフィズス菌は生きた菌でありますので、当然エサが必要となります。ここで、ビフィズス菌の良質のエサとなるのが、食物繊維とオリゴ糖、そして死んだ乳酸菌などです。ですから、皆さんが日常的に摂っている乳酸菌の多くは死んだ菌であります。死んだ菌は生きた菌のエサとなりますが、当然皆さんの大腸内ビフィズス菌は生きた菌でありますので、エサにしても好き嫌いがあります。私達の腸内フローラは人間の指紋と一緒で、同じものは有りません。ということは腸内細菌も違いますので、乳酸菌を摂ってもそれが合わなければ体感に個人差があるのですね。