週刊柏﨑 第743回 完全な健康は有りません

日本はお盆真っ最中でありまして、都会はどこも閑散としています。

暑さが思い切り戻っていて、京都は連日猛暑日です。

ただ、7月の時と違うのは、いきなり降り出す豪雨でありまして短時間で半端では無い降り方をします。

関東では、いきなり降り出した豪雨でアッという間に道路が冠水して、地下街まで水没しそうになったと言いますから、短時間の雨でも、うかうかしていたら命が危ないですな。

まあ、今の日本は、昔の日本の陽気ではありません。

15日〜16日と久しぶりに休みを取ろうと思っていまして、このコラムは14日に書いています。

息子が名古屋から帰省していて、16日の大文字は家族4人で見物に行こうと思っていますが、2年前にいきなり降りだした豪雨で中止になったことを思い出します。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

毎年この時期に開催されます徳島の阿波踊りが訳の分からないことになっている模様です。

何でも、阿波踊りを主催している徳島観光協会が約4億円の負債を抱えて破産手続きに入ったというのです。

そのことにより、あの阿波踊りの開催が危ぶまれています。

毎年、徳島の総人口を上回る130万人近くの観客を呼び込み、100億円ともいわれる経済効果をもたらす阿波踊りがたった4億円の累積負債で無くなることに非常に違和感を持っていましたが、やはりここにも一部の人間や組織の利権や横暴があったのです。

阿波踊りのクライマックスというか一番の見ものは、踊り手1500人が一団となって一糸乱れぬ踊りをしながら進むいわゆる総踊りであります。

実は阿波踊りを見せる会場は市内に4か所あるそうで、当然観客は総踊りを見せる会場に集中します。

チケット販売で収益を得たい既得権者は、総踊りを止めて4会場で踊り手を分散して躍らせた方が効率的と考えた訳であります。

ですから、既得権者側は今年からこの総踊りの中止を申し渡してきたそうです。

それで踊り手側が総踊り廃止に納得いかず反発したことに対し協会を潰して強硬な措置を執ってきたというのが今回の顛末であると考えています。

どんなことがあろうと、長年続いた日本の歴史的伝統芸能である阿波踊りですから、夏の風物詩としての存続はして欲しいです。

また、経済的に厳しい地方都市の為にも、関係者の穏便な話し合いで調整すべきことはするべきだと考えます。

あくまで個人的な感覚でありますが、利益を出すことを主旨としない協会が出した4億と言う累損は、数十年間という期間を考えると決して多くは無いと思います。

何故なら130万人近い観客を徳島に誘致し、経済効果が100億円なのですから県としては充分にペイ出来ることであると思います。

それでも県や市の自治体がその赤字に拘るなら、会場で観客や関係者に募金を集めれば瞬く間に埋め合わせることが出来ると思います。

それに徳島の人にとっての阿波踊りは、京都の祇園祭のような地元民のアイデンティティーを感じる催しであります。

既得権者の考える損得というビジネスからは、すくなくとも切り離して考えなければならないでしょう。

さて、週に一回テニスを90分間していますが、今のような陽気では、プレイ中意識が遠のくことがあったりします。

ただ、やりだすとどうしてもムキになる性格ですので常に全力でやります。

だから終わると、相当疲労困憊となります。

水分補給と休憩をこまめに摂りながら、なんとかこなしています。

私の身体でありますが、10年ほど前に怪我で入院して2週間近く動けなかったことで、驚くくらい足腰が弱くなりました。

やはり、歩くということは身体の基本的な力の為に重要なことです。

皆さんも、先ずは歩くという事、必ず心掛けて下さい。

歩くという事は、運動機能の為、そして全身の血流の為、そして脳の機能の為にとても大切なことです。

そう考えると、テニスというのは実に動くことに対し、効果的なスポーツです。

後はジムでウェイトトレーニングとストレッチ、たまにゴルフの打ちっぱなしに行くくらいです。

健康でありたいと願ってはいますが、性格的に神経質にこだわることは有りません。

皆さんに、「健康になる為には?」なんて偉そうに能書きを垂れたところで、「完全な健康」などというものは無いと思っています。

私が常日頃皆さんに言っているのは一貫していて、「生活習慣というのは、毎日の積み重ね、一朝一夕では身には付きません。良い生活習慣というのは、何かの形で必ず皆さんの健康の為に役立つということ、悪い生活習慣というのは、皆さんの健康を損ねる可能性が高いということ」ということだけです。

だから、毎日しっかり気を付けて良い食生活をしたり身体を動かしたり、ストレスフリーを心がければ、それで手に入れた健康は簡単に揺るがないということです。

逆に、暴飲暴食したり、喫煙、運動や睡眠不足などしていれば健康を損ねる可能性は高く、それをサプリや薬によって短期間で治すことは出来ないということです。

結果的に皆さんに健康に対するアドバイス出来るとしたら「良い生活習慣は続けて下さい。悪い生活習慣は改めて下さい」ということです。

その中で、一番良い生活習慣を実践し易いのが食生活であります。

まあ、コンビニでの食べ物はなるべく控えるべきでしょう。

添加物など自然界に無いものは、口にしないということは大切なことです。

私は、サプリメントであっても何処で作った、どのような由来のものがどれだけ配合しているかということを明確にしています。

サプリメントであっても食品であり、毎日口にする食べ物です。

特に、サプリメントは成分を濃縮してありますので、その品質や安全性は食べ物よりしっかり選ばなければなりません。

ただ、この頃実際に接するのが、健康について神経質なまで拘り抜いている方であります。

質問ももうそれは、成分一つ一つに専門的な知識を求めてきます。

私も、本当に何のことが解らないようなことも多々あります。

健康について過度に気を遣うことは、ある意味病気であるかもしれないのです。

何回も言いますが「完全な健康」は有りません。

こういった方は健康がストレスに繋がったりします。

健康に対する情報はクルクル変わります。

昨日まで健康に良い事が、今日には健康を損ねるなんてことは今や当たり前です。

糖質制限なんて正に識者の意見が完全に食い違っていますな。

まあ、生活習慣は良いに越したことは有りませんが、何事も程々にということですね。

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