水質汚濁防止法 週刊柏﨑 第165回
11月の中頃までは、暖かい冬になってしまうかのような感じだったのが、このところ本当に寒くなってきました。京都は先週まで紅葉の見ごろだったのですが、ここ数日で、紅い葉がほとんど茶色に変色し、風が吹くと大量の葉が道路に舞い落ちています。朝、犬の散歩に行くと、畑には、霜が降り、車のフロントガラスが凍りついていて、犬ともども速攻で家に帰ってきてしまう根性なしの柏崎プラス犬であります。
皆様、お変わりございませんでしょうか。
先日、新聞を読んでいると、訳の解らない日本の法律の典型とも思われる新条例の記事が載っていました。それは、「水質汚濁防止法」といって、元々公害防止のために工場排水を規制している法律が、なんと温泉にも適用されるというものです。皆様もご存知の通り、温泉というのは、その水分の中に様々な天然成分を含んでいます。今回はその中のホウ素とフッ素を排水規制対象にするというものです。ホウ素はホウ酸水としてうがい薬に、フッ素は歯みがきなどで、我々にはおなじみのミネラル成分です。
このフッ素とホウ素、過剰摂取すると健康を害するとWHOで警告されていて、来年7月から、工業排水だけでなく、温泉旅館も事業場であることから、この法律が適用されるというものです。これにより、定山渓(北海道)、草津(群馬)、有馬(兵庫)、道後(愛媛)、別府(大分)といった名湯が、軒並みアウトになるのです。
温泉と工場排水の成分を同列に扱われたら、温泉大好きの日本人としては、堪ったものではありません。もしこの法律が施行されたら、各地の旅館は、1台3000万円~4000万円のフッ素除去装置を設置して、排水対策をしなくてはならないというのです。
記事によると、もっとも理不尽なのは、温泉旅館は規制対象なのですが、「日帰り温泉」は対象外ということです。これは、旅館の方は管轄が環境省なのですが、日帰り施設は厚生労働省が管轄だからという全くもって日本らしい理由です。私達としては、理解に苦しみます。
それこそ私達は、家庭排水として界面活性剤や様々な合成色素など、それこそ毒といわれているものを意識しないで流しています。家庭排水は、少量だから工場や施設と違うといわれるかもしれませんが、日本の全世帯が、何も考えず流していたら、これは、規制で縛られている工業排水よりも危険になる可能性があるのです。
私達は、こういった一人一人が、注意することで防ぐことができる安全な日本づくりということを考えて、商品を選定しています。
ホタテ貝の焼成カルシウム粉で使った洗濯剤や、ユーカリのスプレー、洗剤を使わないクリーンリングなどがそうです。
また、私達がカラダに使う化粧品や入浴剤に対しても、ごくらく日和(入浴剤)は、酒カスと天然水で出来ていて、口に入れても安全ですし、クロワールシャワー(保湿水)、椿姫(クリーム)も同様です。私達は、顔や体につけるものは全て、口に入れても問題がないというコンセプトを持っています。
こういった考え方は、ひいては、今の日本のスローガンの「美しい日本」と合致していくのではないでしょうか。
皆様は、化粧品や入浴剤で様々な有効成分配合というキャッチコピーに惑わされて、飲むなんてとんでもないという製品を使用していませんか?
今、私が好んで使うフレーズ「健康な(美しい)体は、健康なものを摂ること」ということを、私達は、商品を通して皆様に知らせていきたいのです。