第895回 ガンについて考えること

11月に入りました。今年も残すところあと2か月、本当にアッという間の2021年で有りまして、私は四捨五入すればなんと70歳であります。精神的にも肉体的にも私の実感年齢と70歳には、かなりのギャップがあって、まだまだ私としては50歳前位のつもりでおります。

 

このところ朝晩は、体感的には夏から秋を吹っ飛ばして一気に冬になったような感じがします。それでも昼間に日が照ると汗ばむこともある訳で、まあ体調管理はさておいて年間で一番良い陽気ではないかと思います。緊急事態宣言が解除になりまして京都には多くの旅行者で賑わっています。河原町や祇園などにも人出が戻っていますが、あくまで休日前限定で有りまして、ウィークデイは以前と同様、相変わらずであるような感じです。また、飲食店関係の人が口を揃えて言うのが、どの店も深刻な人手不足であることです。コロナで従業員やバイトを減らした訳ですが、簡単には元に戻らないのですな。

今の時期、京都は紅葉シーズンでありまして、一年を通して一番の観光繁忙期です。11月の終わりごろが、一番紅葉が綺麗なのですが、今年の紅葉は余り当たり年では無いような気がします。会社が在る北山周辺の木々は赤茶けた葉が殆どで、夏の猛暑と降水量の少なさが確実に影響しています。

 

先月末と今月頭にQVCのオンエアがあったので、海浜幕張に4日程滞在したのですが、関東の方が確実に京都より寒いですな。ホテルの部屋から東京湾を眺めると、どうしても放映中の「日本沈没」の新都心が海に沈んでいくシーンが思い浮かんで、余り良い気分では有りません。

最近は、頻繁に地震が起きているのが感じられ、ドラマの影響を大きく受けている私からしたら生きた心地がしません。

QVCでのオンエアは「クロワールアイQ」とバージョンアップした「NアセチルグルコサミンDX」でしたが、皆さんのご支援のお陰で良い成績を残すことが出来ました。皆さんには、厚く御礼申し上げます

 

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

芸能人が、ガンが全身に広がったと告白するケースがありますが、それでも結構元気で長く生きていて、中には平気で仕事をしていることも有ります。乳ガンだった樹木希林さんは、62歳で右乳房の全摘手術を受けて、その後70歳で全身ガンであることを告白しました。その後も映画などで活躍され、私も「もう全身ガンと共存出来たんじゃない」とまで思いましたが、5年後の75歳で亡くなられました。新聞で医師が書いたコラムで読んだのですが、それによると「全身ガン」と聞くと肺や肝臓などに転移しているとイメージしがちですが、その殆どが「全身骨転移」とのことです。ガンが全身の骨に転移しても他の重要臓器には転移していないことが多いそうです。こういった骨転移をするガンの多くは、男性なら前立腺ガン、女性なら乳ガンが多いといいますが、それが例え全身の骨に転移しても「ホルモン治療」が有効で、長期間にわたって治療が行われるため「元気で長く生きている」という印象を受けるのだと言います。まあ、それでもガンは怖い病気であり、「全身骨転移」であろうと他の部位に転移することはガンが悪化しているのは間違いなく、その後亡くなる方も多いのも事実です。

 

最近、テレビなどで有名な整形外科医がやはり末期ガンであるとことを告白して、現在特殊なガン治療をしているのを公表していました。つい先日、その治療が上手くいって、末期ガンが「寛かい」して消滅したとSNSを通じて発表があった訳です。まあ、医者という専門家が直接書き込んだ文章であるので、この話は本当であると思うのですが、本物の末期ガンが実際に消滅することは無いと考えています。実は、昔私もⅣ期ガンが抗がん剤治療で消えたことがあるのです。当時、その検査結果を聞いて「我が耳を疑う」程驚喜した覚えが有ります。それでも私の喜びとは裏腹に担当医師を始め、病院のスタッフが全く無反応なのです。

その時に仲が良かった看護師さんに聞いたのですが、ガンが抗がん剤や分子標的薬で消えることはそんなに珍しいことでは無いそうです。抗がん剤などが効くとガンは小さくなり、時としてCT検査などで判明が出来なくなる位ことも有るのです。まあ、ガンが極小レベルになってもガンが無くなった訳では有りません。ガン細胞というのは基本的に不死であり、外科手術で切除するか放射線治療で焼き切る位しか身体から取り去ることが出来ません。ですから、他の臓器に転移したような末期ガンが普通であれば体内から消滅することは原則有り得ない事です。ですから、消えたと喜んでも、次第に抗がん剤に耐性を持ったガンは増殖し再び大きくなります。

私の場合も、ガンが確認できないレベルで外科手術を行い、患部を切除しました。執刀医からはその時点で切除した部位からガンは見つからず、寛かいしていたと告げられましたが、約5年後に同じ患部にガンが再発して、結果的には私の身体からガンが無くなることは無かったのです。前にもこのコラムで書いたことが有りますが、ガンには細胞レベルでは見分けが付かないですが、本物のガンと、なっても死なないガンもどきのようなガンがあると言います。だからこれを飲んだらガンが治ったとか、消えたというのはガンもどきであったという事で、本当のガンなら何をしても助からないということだそうです。確かに、これだけ医学が進んで、ガンに対しても様々な治療法が出来ても、今尚ガンが死亡数ワースト1の病という理由なのかも知れません。

本物のガンであろうと、早期に発見して、最善の治療をすれば長い期間、良い状態で生活出来るのだから、私だったらもしガンで命を落とすにしても納得しますね。まあ、最近は人の寿命というのは予め決まっていると考えているので、その期間悔いの無い生き方をしたいと思っています。

 

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