第896回 アメリカは肥満大国

今週に入って急激に冷え込んできています。朝に犬の散歩に出ると、吐く息が白いですね。体感的には、もうすっかり冬でして、本当に春とか秋はあっという間に終了です。まあ、前からずっと言っていますが、日本は暑いか、寒いか、要は夏と冬の二季の時代になっていくのでしょう。京都は今修学旅行ラッシュで観光名所には久方ぶりに多くのバスが停められています。これから紅葉シーズン真っ盛りになり、多くの観光客で賑わうのでしょうが、少しずつ増えてきているコロナ感染者が心配です。

今週初めから博多に出張しましたけど、ずっと雨模様で、気温もかなり寒かったです。

緊急事態宣言が終わって全国的に飲食店は通常営業になっていますが、京都の夜の街には休日前を除けば殆どお客が戻っていない訳です。博多に滞在中に連れて行って貰った中州も同様で道行く人もまばらです。

まあ、毎日やたらと飲みにいくという文化がコロナで廃れてしまったような気がします。昔の私も用も無いのに毎日居酒屋だ、クラブだ、スナックだ、と飲み歩いて、毎年凄い金額を使っていたのですが、確かに止めるきっかけさえ有れば、お金は残るし、時間は使えるし、その上嫁や子供の機嫌は良くなる、おまけに血液検査の数値は良くなるのだから、多分そういうことに気が付づいたのん兵衛は夜の街には頻繁には顔を出さなくなるのは当然なのかも知れません。特に飲食店にとって収益源だった会社の飲み会は戻ってこないと思います。こういった飲み会は積極的に参加しているのが酔っ払いのおっさんだけで、若手の社員や女性社員は出来れば避けたいと思っている訳です。実際、今は会社がらみの忘年会とか殆ど予約が入って無いらしいです。この業界がアフターコロナで一番大変だと思いますね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

日本でも太っていることを気にしている人が、男女問わず多い訳です。QVCでも以前からダイエットサプリは人気があって、このところは機能性表示食品とか「体重減」や「ウエスト周り減」などと言えるもんだから、多くの方が飛びつくのです。まあ、それでも食事制限も運動もしないでサプリを飲むだけで簡単に痩せられることなんてことは考えづらく、事実殆どのダイエットサプリは短期間で売れなくなってしまいます。(効果が無いと言っているわけでは有りませんよ)

日本人は、本当に男女共に長生きの方が多く、統計的には元気で長生きする方は少しポッチャリしているといいます。

それでも確かに、テレビなどで人気がある女優さんやアイドルは皆スッとしていて、細身の方が殆どですから、あのような容姿になりたいという願望が有るのでしょう。

日本人に比べてアメリカ人は絶対的に太っている人が多いのですが、数字で見ると、そりゃ驚いてしまう訳です。まあ、肥満と言われるのがBMI30以上という事なんですが、日本人の女性の場合は肥満(BMI30以上)に該当するのは4,4%です。それに引き換えアメリカ人の女性は何と41,0%と言いますから5人に2人以上は肥満ということになります。

何故、アメリカ人には肥満が多いのかっていうと、もうそれは一杯食べるからです。それもその量は尋常でない、昔アメリカでファーストフード店に入ったら、小錦と曙みたいな黒人が二人ででかいピザを10枚ぐらい平気で食っていて、一緒に噛むとジョリジョリと砂糖の音がするバタークリームのケーキとバケツ並の容器に入ったコーラを飲んでいるのです。もうね、スケールというか異次元の食生活であるのです。

嫁のお姉さんがアメリカ人と結婚して暫く向こうに住んでいたのですが、久方ぶりに会うと凄く太っていて驚いたんです。理由を聞くと、アメリカ人の旦那の友達夫婦達と頻繁にパーティーをするのだけど、痩せすぎだから「食え、食え」と気が付いたらこんなになっちゃったということです。因みに、今でも全然痩せてると言われ「もっと食え」と言われるそうです。

私もアメリカにいた頃、会社から短期留学していた大学のスタッフからバーベキューに招待されたことがあります。向こうは、なんかあったらバーベキューという感じで、一家にでかいバーベキューセットは必需品、まあ大阪人のたこ焼き器みたいなものですな。バーベキューはアウトドアでしようということになり、出かけたのがフィラデルフィアのあのロッキーの銅像がある建物の裏山でした。今でも覚えているのが、夏の昼間に無数のホタルが飛び交っていたことです。(関係ないか)

大学のスタッフとその家族は例外なく横にデカイのですが、用意した肉が半端な量では無い訳です。そしてその肉が固い。

あと、これは忘れようと思っても、忘れられない悪夢、この人たち、このバーベキューにソースとか塩とか調味料を忘れたのです。

「OH NO」って、確かに善意でバーベキューに連れてきてくれたのだから、文句は言えないし、有難くも思いますよ。でも味の無い硬い肉を食べるって、苦痛ですね。私が、飲料用に持ってきたコーラとビールを混ぜてソースを作ったのですが、最後は持って来たソーセージに肉を挟んで食べました。まあ、ぶったまげたのが、そのでかいアメリカ人家族は持ってきた何キロかの硬い肉をほぼ無味まま全部食べちゃいまして、「こういうバーベキューもいいね」って、私は二度と誘わないで下さい。

私がアメリカのフィラデルフィアに半年ほど暮らしていたのが1988年で、その後2016年にケミン社の在るデモインという田舎町を訪れるまでアメリカの変貌を実際には知らないのですが、基本的にアメリカ人の味覚というのは日本人のそれとかなり違うと思います。仄かな出汁の塩梅とか甘酸っぱいとかいう繊細な味付けは多分当時も今もアメリカには有りませんね。今やアメリカに敵うものは殆ど無くなってしまった感がありますが、こと食文化に関しては今でも日本に分があるのは間違いない処です。

日本食というのは、世界的に見てもバランスの取れた健康面でも優れたものです。だからこそ日本人は肥満率が低いし、元気で長生きしている人が多いのです。

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