椿油            週刊柏﨑 第204回

9月に入りました。朝夕はなんぼか過ごしやすくなってきましたが、昼間は、まだまだ暑い日が続いています。
関東では、昨日、台風9号が上陸し、多くの被害をもたらしました。都市部に台風がくると、まず大変になるのが、交通網です。
新幹線、飛行機はもとより、在来線までストップしてしまうと、人工が多いだけに都市機能がパンクしてしまいます。QVCJapanがある京浜幕張は、東京湾に面した埋立地で、関東の在来線の中では、一番風に弱い京葉線で行かなくてはならず、こういう状況ですと本当につらいです。
その上、新幹線まで止まっているのですから、私としては、お手上げ状態で、クロワールのオンエアがなかったことは、本当に助かりました。
今回の台風は、雨と風が凄かったようですが、被害にあった地域の方には、心からお見舞い申し上げます。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

以前から100%ピュアの国産椿油を販売することを述べてきましたが、今、椿の実を集めています。安価で国産にこだわると実は自分達で椿の実を集めなくてはならないのです。椿の実にとって、一番困ることが、実は台風です。今の時期に台風に襲われると、実が薄い緑のうちにバタバタと落ちてしまいます。椿の実というのは、だいたい9月中頃から、12月初めくらいに拾い集めるのですが、8月から9月初めに台風が来て、未熟のまま実が落ちてしまうと、種の中がスカスカで、搾っても油があまり取れないのです。

去年、一昨年と台風が早い時期に立て続けにやってきて、椿の実は記録的な不作でした。今年は、昨日の台風がまだ9号と、椿の実は豊作を予想しています。しかし、台風のニュースを見ると、椿の実のメッカである大島や八丈島の椿は、おそらく大きな打撃をうけているものと思われます。

弊社では、椿の実を鹿児島や対馬で集めており、2トンの収穫を目標にやっています。うちの椿油は玉搾りという手作業の搾り方なので、2トンから400kg(20%)しか製品が出来ません。機械搾りだと40%と倍取れるのですが、反面、不純物や臭いも強くなってしまうのと、オレイン酸という椿油の需要な成分が少なくなるので、古くからの玉搾り製法にこだわっているのです。
私達人間の皮脂の40%はオレイン酸でできています。玉搾りで取れる椿油の86.3%は、オレイン酸です。(※玉搾職人 東製油さんの資料による)
何個も言いますが、皮膚は人間の持つ最大のの臓器です。皮脂というのは、その皮膚という臓器から内部の水分の蒸気を防ぎ、外部からの細菌やほこり、日光の侵入を防いでいるのです。顔を洗えば、一時的に皮脂は失われます。これを補うには、皮脂に近い成分を持ち、混ぜ物なしのピュアな椿油が一番だと考えています。当然、搾りたての椿油を何回もろ過精製して、加熱精製せず、不純物も臭いも取り去った化粧品として登録したものです。
有名通販雑誌では、30mlで7,140円で販売していて、ずっとベストセラーとなっています。
美容成分は、必要ないのです。複数の美容成分を入れるから、腐らないようにパラペンやエタノールが必要になるし、臭いを隠すために香料が必要となるのです。しかも、そのような成分は、皮膚には異物であって、決して吸収はしないものなのです。もしも化粧品が、椿油やクロワールシャワーなどのピュアな商品しかなかったとしたら、世の中の皮膚科は、半分以上なくなると言われています。化粧品はつけた時は、とても皮膚に良いように感じますが、これがくせ者なのです。だいたい、化粧品のトラブルは、3ヶ月とか1年とか、期間をおいて気づくものです。これもまじめにお化粧をする人にお肌のトラブルが発生する傾向があります。
ぜひ、もう一度、皮膚のケアを考えてください。

追伸.
はっきり言って、今日本では、化粧品メーカーによって椿の実は取り合いになっています。ピュアなものと化粧品に椿油を数的入れてあるものとは確実に違います。

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