最近のダイエット商品の傾向     週刊柏﨑 第203回

早いもので8月も今週で終わります。
普通でしたら、今は残暑期間なのですが、ずっと猛暑が続いていて、今年は冬が来るかしらという気分になっているのは、私だけではないはずです。私はクロワールプラスの説明の時によく「この原料は、赤道直下のケニアという厳しい環境下で育った」ということを言いますが、今、大阪で開催されている世界陸上で来日しているケニアの選手が「日本はケニアよりしんどい」と言っているようで、今や日本の都市部(特に大阪)は、アフリカやアマゾンより厳しい環境下になっているのです。

今日は、雨が降ってなんぼか過ごしやすいですが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

先日、新聞をながめていたら、しばらくビリーに圧倒されて、鳴りを潜めているダイエット商品に対し、商品を扱っていた会社に業務停止命令が出ていました。商品はなんとサンダルやTシャツ。ようするにサンダルやTシャツを履いたり、着たりするだけで、痩せるというものです。
あ●あ●大事典でデータ捏造事件があって、簡単にはやせられないと国民は学習しました。そして、ビリーが流行して、「人間やっぱりしんどい思いして運動しなきゃ痩せられない」という正しいダイエット商品が主流になってきたのです。
数ヵ月前、TVで元自民党の重鎮野中広務氏が、「この頃ダイエットを心がけている」と述べていて、司会者から、「ダイエットのコツは何ですか?」という質問に対して、野中氏は当然というように「食べないことですな」と答えていました。
はい。ダイエットの一番の近道は、食べないことです。しかし、世の中の大部分は、しっかり食べて(できれば好きな食物とお酒もかかせません)、痩せたいという不可能な願望を持っているのです。(背が伸びるとか、お金持ちになるなども、同じ願望の種類に入りますな)
私から見れば「いい加減、気付けよ」といいたくなりますが、2006年だけで、なんと、約25,000人が購入、売上は3億5000万円になるというのです。
この業者は、広告に正式な会社名も記さず、初めから何の根拠もない商品を販売していことは、見え見えだったのです。
これらのダイエット商品に共通しているのは、商品の効果を説明する理論はまちまちですが、絶対にモニターやモデルの商品の使用前使用後の写真が載っていることです。それも一目見て「こんなのありえない」というすごく変化の著しいものが大部分です。以前、使用前の写真をパソコンで合成して創作していた業者が摘発されましたが、うちのウェブ担当者が言うには、今はもっと機械もよくなっているし、絶対今でもやっていると言っていましたし、太っている人に金品を渡して、何も食べさせず、激しい運動をして、短期間でやせさせるという方法を取っている業者もいるそうです。でも、冷静に考えて欲しいのですが、履くだけで痩せられるサンダルとかTシャツって、そんなものある訳ないでしょう!というのが普通の人の感覚だと思うのです。私は前から、私達にとっての一番のダイエット用品は、「足だ」と言っています。足を使ってください。別にビリーじゃなくても、しっかりあるくだけでも十分です。後は無理だと思っても、食事を減らして下さい。間食をしている人ならそれをひかえて下さい。そうすれば、変なダイエット商品は、たとえ広告を見ても何の興味も持たなくなるのです。
私はよく、嫁からもっと痩せろと言われるが、「なんぼかメタボリックの方が長生きする」と言い返し、しっかり食べて飲んでいます。

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