週刊柏崎 第826回 SNSを使えないお爺ちゃんの独り言

日本全土で緊急事態宣言が解除になりまして、京都では正に五月晴れの天気に恵まれています。エーエルが有ります北山も市立植物園に人出が戻ってきましたし、近辺の飲食店も昼時は混み合っています。鴨川沿いを歩きますと、新緑が美しく、そよぐ風も気持ちよいです。新型コロナウィルスで考える余裕も無かったですが、今年も半分が過ぎようとしています。まだまだ今迄の日常が戻って来たとは言えせんが、それでも世の中が動き出すことで、気持ちが大分前向きになるものです。

本来であれば、今は夏に迫った東京オリンピック開催に向けて日本は一番活況である筈でした。まさか、このような状況になるとは、誰も想定していなかった訳で、今は余計な物はそぎ落として、出来ることを確実にやっていくしか有りません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

全国で緊急事態宣言が解除されて未だ日が浅いですが、北九州や札幌などで再び新型コロナウィルスの感染者が出ていて、早くも2次感染の恐れが出てきました。一足早く外出自粛を解除し通常の活動を容認したお隣韓国でも、大きいクラスターが発生して、その地域では再び外出自粛を要請しています。1回収束宣言を発表した中国武漢市では、再び感染者が見つかり、その対策として1100万人の武漢市の全人口者にPCR検査を行いました。まあ、今の日本のPCR検査体制を考えると「ホンマかいな」という規模なのですが、何と1週間チョットで900万人のPCR検査を行い、結果を発表しました。それによると所謂サイレントキャリアと呼ばれる無症状感染者が900万人中約200人見つかりました。確かに900万分の200人でありますから、少ないと言えば少ないのですが、この200人のサイレントキャリアが満員電車に乗ったりすれば、あっという間に何万、何百万人と感染者は爆発的に増大します。各自がしっかりした予防、健康の管理をしなくてはいけません。

先週に触れました世界の株価でありますが、アメリカを筆頭に、凄い勢いで戻しています。この調子であると、6月には最高値をつけていた新型コロナウィルス前の水準になるのではないかという感じです。まあ、この秋に再選の選挙を控えたトランプ大統領は新型コロナウィルスの対応で「やらかした感」があり、明らかに大統領選挙に赤信号が点滅しています。手っ取り早く国民にアピールするには、ライバルの中国を打ち負かし、経済的な立て直しを早急に計ることです。その為には株式市況というのは一番分かり易く、景気に対する波及効果が表れるものです。しかしながら、実態を伴わないバブル相場というのは、必ず歪が現れるものです。日本の場合、私達の年金基金とか日銀の資産ポートフォリオで株式に巨額の資金を突っ込んでいますので、株価の暴落は直私達の生活に影響を及ぼすものです。この実体の無い株価の急激な戻りで世界経済は取りあえず一息ついた感がありますが、求められるのは確実な立ち回りであります。私も今年の10月で65歳になりまして、晴れて年金支給者となります。今は本当にお金を使わなくなっていて、多分私は年金でやっていけるのではないかと思っています。
6月にアメリカで開催されるG’7(先進国首脳会議)でありますが、議長国のアメリカのトランプ大統領はワシントンホワイトハウスでの開催を提案しました。まあ、常識で考えればこんな状況下、何もわざわざ感染者ブッチギリトップのアメリカに出かけたいと考えている人間は皆無な訳でありまして、そりゃ、リモートとかテレビ電話で参加というのが普通というか当たり前の話です。前述したように大統領選挙で尻に火が付いたトランプ大統領としては、やっているところを国民にアピールしたいので、「こんな時に一声かければ世界の首脳をホワイトハウスに集められる俺って凄くね。」とピーアールに必死です。

トランプ大統領の要請に5か国の首脳は「勘弁して」とうことでリモートで参加する意向ですが、我が安倍首相だけ、日本だけが現地参加であります。安倍首相はG7からの帰国後、自宅で2週間の隔離ということで、総理公邸から執務にあたるそうで、テレワークになります。またアメリカに入国する時もアメリカで2週間隔離となるのですかね。でもいくらなんでも行き帰りで4週間は長すぎるでしょう。どうせ今回のG7はトランプ大統領として各国の首脳陣にアメリカにつくか中国につくかを迫る踏み絵外交になること間違いないと思います。今のような、日本にはアメリカも中国も大切というような時期、日本だけ現地に赴くというのは敢えて火中の栗を拾うような行為であって、リスクが大きいと思います。まあ、安倍首相はマスクとか給付金とか色々な問題が山積していますので、外国に取りあえず避難というのなら納得できます。それでも、いくら何でも安倍首相とて、今回のG’7はリモートでの参加になるでしょうね。

SNSで誹謗中傷を受けていた女子レスラーが自殺しました。この方が出演していたテレビ番組での彼女の発言が視聴者からのバッシングを受けたようでありますが、もうお爺ちゃんはさっぱり分からないことであります。まあ、SNSというのは多分、ツウィッターとかフェイスブック、インスタとか言われていうツールの総称であるのだと思いますが、そのやり方もどういうものかも私は、全く理解出来ませんし、今迄一切そういうものに興味すら持ったことも有りません。ただ、SNSというのは相手が好むと好まざるを拘わらず、一方的に他人のスマホやパソコンに昼夜問わず送れるもので、バッシングのターゲットになった場合、相手にはかなりのプレッシャーを与えるツールであります。(あくまで想像でありますが)私が子供の時に比べて児童や学生の自殺者が増えています。当時もそりゃ苛めは有りましたが、今ほど陰湿では無かったですし、そのSNSなどというツール自体が存在していなかったです。全く見ず知らずの沢山の人から毎日のように誹謗中傷されるのですから、ココロ折れる方も居るということです。SNSの力というのは良くも悪くも現代社会で大きなものになっています。私は、SNSを取り締まることには反対なのですが、使い方次第では諸刃の剣になることを忘れずに使用者には自制が必要ですな。また逆に自分からSNSを使って情報を発信することに対しても、TPOをわきまえることが必要でしょう。日本政府でもIT対策の大臣を任命してこれからのIT戦略を重要課題としていますが、担当相は私みたいなパソコンやスマートフォンの知識の無いお爺ちゃんばかりで、これじゃ世界から日本が取り残されるのは当たり前です。
亡くなられた女性は、まだまだ若く、将来を嘱望されたレスラーであったようで、心からご冥福をお祈りいたします。

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