週刊柏﨑 第803回 中村哲氏のご逝去を悼みます

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寒さが一気に厳しくなって、冬であることを強く感じます。ただ、錯覚かも知れませんが空気が澄んでいるように思えて、朝犬の散歩に出かけますと、寒いのですが、緩み切った私の根性がピッと締まるように感じます。それでも我が家のダメ犬は、ストーブ前の温もりが大好きな猫のような犬なので、表に出て用だけ済ませると全く動こうとせず、すぐに家にご帰還です。

先日、静岡在住の大学時代の友人が職場から臨む富士山の写真を送ってきたのですが、富士山は全体的にもうすっかり白く雪化粧して真冬モードに突入ですな。既にこの時期恒例となったインフルエンザの大流行も確実に広がっているようです。月並みでありますが「うがい、手洗い、クロワール茶」でしっかり予防して下さい。受験生は勿論ワクチン接種も忘れずに。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

自民党と共に安倍首相が追及されている「桜を見る会」でありますが、安倍官邸はもう殆どの国民が呆れる位のウソや言い訳で国民や野党からの追求を煙に巻こうと必死であります。この安倍首相とその一派がコントロールする現政権の基本的スタンスは途中で政権を放棄した第一次安倍政権の失敗を徹底的に分析して、その失敗を繰り返さない学習効果実行内閣であることです。まず、官僚機構を人事で縛り、信賞必罰を徹底することにより、官僚を完全に掌握することをしました。官僚は安倍内閣の従順な黒子となり、安倍内閣を庇い、忖度することが将来の自分の地位を高めるための一番の優先順位となったのです。

三権分立と言ったところで、立法府は元から安倍首相が制圧していますし、行政、司法とそこで働く者は、全ての公務員、要は官僚であります。安倍首相の強さは検察、警察までも掌握していることです。あとは、マスコミ対策ですね。NHKを始めとするテレビ局、大手新聞などによる恣意的な情報発信は大人しく、付和雷同的な日本国民のコントロールには必須であります。第一次安倍政権はこういう大事なポイントを見誤った結果、退陣に追い込まれました。官僚のアシストとマスコミの恣意的情報操作を使って、あとは「知らぬ、存ぜぬ」を貫けば、いつか国民は忘れるというのが今の政権のスキャンダル対策ですな。まあ、とにかく、安倍政権は国民と野党を舐めきっています。だから、舐めている国民に寄り添った政策などやる筈が無いです。基本、安倍政権が一番気を使っているのはアメリカです。そりゃ、アメリカの言うことをあれだけ聞いて、日本の富を貢げば、日本の景気が良くなる筈が有りませんな。

私が、どうしても我慢できないのは、日本の力がどんどん衰えていくことです。私が証券マンで海外駐在をしていた時代、日本人として誇りもあったし、自信もあった訳であります。日本の所得があれば、どんな国に行っても、それなりの生活を送れたし、第一現地の人から、日本人として尊敬されてもいたと思います。先週のこのコラムでも書きましたが、これからの日本を担う若者が、世界で一番自国に信頼を寄せていない、これは誰の責任かと言えば、国を運営してきた政治家なのです。今も昔も、若者には夢があると思います。その夢をかなえる環境は、政治が整える責任があります。そういう希望に満ちた環境の中で、若者は努力してその夢をかなえるのです。まだまだ日本には先人作ってきた資産がありますし、技術があります。そして、勤勉で礼儀正しい国民性があります。ただ、最早ここで日本の衰退を止めなければ、本当に取り返しの出来ないところまで来ていると思います。現在の日本のセンチメントは最悪です。何故なら、国民が政治家や政府を全く信用していないのです。ご存知の通り、総理大臣や国会議員が平気で見え見えのウソをつく、そして説明をすると言っても逃げ回っているのです。それでも経済が順調であれば日本としてはまだ救いようがあるのですが、この経済面でも日本は全く信用されていません。7月~9月期のGDP改定値は実質で前期比0,4%増、年率換算1,8%増と速報値から大幅改定となり、市場予想も大幅に上回りました。本来であれば、このような予想外の好材料には、株式市場は敏感に反応し火柱高になるのです。ところが市場はこれを好感するどころか、日本の経済統計は信用できないと逆に株式市場は売られたのです。要は、日本が公式に発表した日本の経済指標はあてにならない、まあウソでしょと市場は評価したのです。これも、安倍首相がアベノミクスで日本は景気が良くなったと、言い張ったことに対する取り繕いですね。多分、10月に消費税増税しましたから、これからはもっと悲惨な数字がなっているのでしょう。

先週のコラムの最後に触れましたが、アフガニスタンの復興と人道支援に生涯を捧げた「ペシャワール会」の中村哲氏が亡くなりました。アフガニスタンを移動中、銃撃されたのです。実は、5~6年ほど前にこの週間柏崎で中村哲先生について書いたことが有りまして、「中村哲氏にノーベル平和賞を」というタイトルで中村哲氏の功績を称えたことが有ることを思い出しました。少し前に来日したフランシスコ教皇について書いたことが有りましたが、日本にも教皇に勝るとも劣らない人の為に命を捧げた人がいたことを失念していました。人間誰しも欲があって、自ら何も見返りの無い活動に生涯を捧げることがどんなに大変か考えなければなりません。医師としてアフガニスタンに赴き、医療活動していくうちに、中村先生はアフガニスタンの人達の命を根本から救うには「水」が必要であると気付く訳です。本来で有れば、医師としての先生の活動はそれで終了する筈です。しかし、その「水」をもたらす井戸や灌漑施設を造る金も人も居なかったのです。それで中村先生は自ら、用水路を建設し井戸を造っていったのです。治安が悪く、生きるだけで精一杯の環境下、これだけ長い年月をこの活動に取り組んだ中村先生は本当に凄い人であったと思います。先生ほど自分の為にという考えを持たなかった人は居ないと思います。私のような俗人では、到底真似の出来ないことです。ご家族やNGOの関係者方々には深くお悔やみ申し上げると共に、中村哲氏のご冥福を心からお祈りします。本当にお疲れ様でした。日本として、先生の足跡を記憶に留め、アフガニスタンの人道支援の火を消さないように取り計らって欲しいと思います。合掌

14日の15時からQVCで洗剤エアリーアクアのオンエアがあります。洗濯なんてしたことが無い私ですが、エアリーアクアは素晴らしい洗剤です。ナビは公海さん、チョットだけ安心してオンエアに臨めそうです。

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