週刊柏﨑 第493回_予期せぬこと

東京から帰って、驚くくらい寒い日が続いていたのですが、ここのところやっと昼間は汗ばむような陽気となってきました。
京都は本来であれば、そろそろつつじの季節になるのですが、今年は、寒さが長引き開花が遅れそうであります。先週末の早朝、淡路島を震源地とする震度6クラスの地震があったことは、皆さんご存じであると思います。
当日、私はゴルフのマスターズを観るために珍しく早起きをしていまして、地震の記憶が鮮明でありますが、京都ではそれほど大きい地震との印象はありません。実際、うちの嫁や娘はこの地震に全く気がつかず、娘ときたら昼ぐらいに起きてきて「今日、地震あったの知ってる?」というレベルで緊張感無しですな。今は地震の起きる少し前に、携帯電話が鳴るというサービスがあって、確かに早朝なんか鳴っていたような気がしますが、この人達には宝の持ち腐れであります。ちなみに私の電話にはそんな機能は付いていませんが。それにしても、結構大きめな地震であったにも拘わらず、被害が限定的で、あったことが、ここのところの日本の地震に対する備えの能力アップを如実に物語っています。かといって防火や防振など、用心するに越したことはありません。
早起きして、眠い目をこすりながら観戦したマスターズトーナメントでありますが、遼君を始め日本の選手が早々と脱落する中、ユニクロのポロシャツを着ているというだけで、オーストラリアのアダム・スコットという選手を個人的に応援していたのですが、結果的にはそのスコット選手がプレーオフの末あれよあれよという間に優勝してしまいました。
ここのところユニクロはスポーツ選手のウェアーを手掛けてスポンサー活動をしています。代表的であるのがテニスの錦織圭選手、そしてランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手であります。このスコット選手とは4月9日にスポンサー契約を結んだばかりと、広告効果に関しては、宝くじに当たったようなものでありました。まあ天下の大企業のユニクロがどのように宣伝費を使おうがとやかく言うつもりはありませんが、ユニクロはあくまでカジュアル衣料であって、ナイキやアディダスのようにスポーツ用品がありません。私もユニクロはもっぱら下着や靴下くらいで、申し訳ないのですが、あまりアウターとしては着ることはありません。宣伝というのはブランドのイメージをアップさせると同時に、その商品の販促の動機付けにならなくてはなりません。これで、ユニクロのイメージが上がったことは間違いありませんが、ユニクロの場合、スポーツ用品を買いたくても、その商品は無いのですから。これからのユニクロの課題はまさに安売りというイメージからの脱却と付加価値をつけた新ブランドの構築でありますな。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、ここのところ、地震や爆破事件が頻発していて、平和な暮らしをするということは、とても幸せであると実感する訳であります。
冒頭に触れていたように、先週末に淡路で大きい地震があったのですが、今週に入って立て続けに地震がありました。それも、伊豆七島、東北宮城と広範囲に及びます。幸い地震の被害が余り大きくないのですが、やはり今週起きたイランの地震ではかなりの死傷者を出している模様であります。これだけ短期間、広範囲に渡って地震があったことは余り記憶にありません。私ぐらいの年代になりますと、こんなに地震が頻発すると、すぐ日本沈没という小説を思い出すのですけれど、なんか冗談では済ませられない不気味さがありますな。またボストンマラソンであった無差別爆破テロ事件やいつ発射されるか解らないミサイルなど、自然災害だけでは無く、人為的なリスクまで私達の身近には混在するのですから堪ったものではありません。
まあ、そういったことを考えると、きたるゴールデンウィークはお金もかからないし、家にいるのが一番であります。それでもどうしても出かけたいと言う方には、京都はお薦めです。今月末から京都は旅行者が大挙して押し寄せる訳でありますが、安全面では京都は太鼓判を押せますし、天変地異よる被害は本当に少ない場所であります。

あと個人的には、とても気になるのが中国の鳥インフルエンザであります。多分中国側からの発表は眉に唾をつけて聞いていた方がよいと思います。
なんせ自然の摂理であるとか、安全よりも利益に重点を追い求めてきたのが現在の中国といっても過言ではありません。全ての中国の方がそうではないと思いますが、利益の為なら何をしてもいいし、何が起きてもしょうがないという考え方があります。私は昔広州で見た銀紫に毒々しく輝く農薬で溢れた用水路を忘れることはできません。確かにそれから長い年月が経ちました。中国の安全性への意識も変わってきていると思います。
しかしここのところ報道された、河に流された大量の豚の死がいや添加物に溢れる食品など、残念ながら、まだまだ中国には問題が山積しています。
こういったひずみは必ず、大きな報いとなって出てくると、私は思っています。鳥インフルエンザがそうとは言うつもりはありませんが、その可能性もあるということを考えておく必要があります。天災、人災と私達ではどうしようもない事の方が多いのですが、基本、鳥インフルエンザに関しては日本としての予防とか対処法でリスクを回避出来ると思います。
皆さん、気にとめておいて下さい。

柏崎

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