週刊柏﨑 第605回_減塩と夫婦関係

相変わらず、梅雨っぽいはっきりしない日が続いています。週末くらいから、京都市内では、かなりまとまった雨が降りました。天気が良いなと思っていても、いきなり空が暗くなって大粒の雨が音をたてて降ってくるのですから、外出する時は傘を持って行った方がいいですな。近所の田んぼには、ちらほら小さなオタマジャクシが泳いでいます。

今年も半分過ぎようとしています。10月には還暦を迎えるのですが、自分の中では60歳という年齢とどう向き合っていかなければならないか分からないというのが、本音であります。気持ち的には、若い時と殆ど変っていないと思っているのですが、髪の毛が薄くなったり、無理をするとすぐに足腰が痛くなったり、身体的には確実に老いている訳であります。
まあ、今迄通り意識しないでやっていくしかないですね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

韓国で、MERSという病気が流行っていて、死者も多数出ているということなのですが、MERSのMEはミドルイースト、要は中近東呼吸器症候群。元々はイランとかサウジアラビアとかで発症するコロナウイルスが原因の病気であります。
それがなんで韓国やねん!と。話によると中東の石油プラントには、相当の韓国人が行っているらしいです。それでも数的には中国人が断トツであるということなのでやっぱり不思議でありますな。

2003年と昔になりますが、中国でSARSというやっぱりコロナウイルスが原因の病気が流行って、今でいうパンデミック状態になったことがありました。後で聞いた話なのですが、香港の兄弟のように付き合っているあのノーマン君がSARSにかかっていたそうであり、何せ、香港で1755人の患者が確認され、そのうち299人が亡くなったのですから、ノーマン君は正に地獄からの生還であったのです。ノーマン君の話では、嘘か誠かテレサテンさんはSARSで亡くなったということです。

中国では、当時5327人の患者で348人の死亡者と今思えば、なんで病気の大元であるのに人口6百万人の香港とたいして変わらないんだと相当眉唾もんの数字であるのが明白であります。けれども、MERSが中国で問題になっていないのは、その時の教訓が生かされているか、隠しているかどちらかでしょうな。

まあ、今回の韓国でのMARS流行は韓国の感染症に対する対策がお粗末なのでしょう。今の韓国での報道を見る限り、ちゃんとした治療方法がある訳でもなく、もっと広がりそうな感じがします。隣の国でありますので、用心するに越したことはないと思いますよ。

先日新聞を何気に眺めていたらちょっと面白い記事を見つけました。それは、「夫婦仲と減塩に関する実態調査」と題したあの持ち帰り寿司の京樽が発表した調査結果です。

全国の既婚女性に対して減塩料理に関心があるかという問いに、夫を大切にしている女性ほど関心が高いのだそうであります。「減塩料理に関心がある」とする回答は全体で75、2%と結構高い数字でありました。このうち「夫を大切にしている」と回答した女性だけに限ると「関心がある」の比率は78、2%と上昇したのに対し「夫を大切にしていない」という女性では、比率は62,5%に低下し、夫への愛情の度合いで約16%もの開きがあったというのです。

またこれには、夫からの愛情も大きく関与していて、夫から「大切にされている」と感じている女性と「大切にされていない」と感じている女性では「減塩を心がけている」比率は各々63,9%と48,2%とやはり約16%近く差がありました。まあ、様々な生活習慣病や肥満に対し塩分が大きく関与している訳であり、自分の健康の為に減塩を心がけている方が増えているのですね。

ですから、夫婦間の仲に拘わらず減塩に気を使っている奥さんが75%以上いるのです。その上で夫婦間の愛情の「ある」「なし」でかなり差が出来るのは興味深いですな。

私自身はB級グルメ好きの濃い味派なのでどうしても嫁の作る料理は濃い味になります。しかしながら嫁の出身が九州で、醤油とか味噌は甘いですから「塩辛いか?」というとそうではありません。

まあ、私の健康には結構気を使ってくれていますので嫁には感謝しています。やっぱり夫婦でありますので、お互いに大切であると思わなくては、相手に対し興味が無くなってしまうのはしょうがないことなのですね。

皆さんも、奥さんや旦那さんは、大切にしましょうね。まあ、それが精神的にも身体的にも健康でいられることに繋がります。
ハイ。。。

さて、日本も含めて世界的に景気が余りよろしく無い状態であり、それをなんとかするために今は、どの国も金融を緩和し歴史的な低金利時代である訳であります。日本に於いても数年前からアベノミクスという名のもとに、金融緩和を行い、それだけではなく日銀が国債をバカバカ買って市場にこれでもかというお金を投入しています。その結果日本にはちょっとしたミニバブルが発生し株式市場とか街中の不動産価格が上がっているのです。

日本に先駆けて金融緩和したアメリカはそれなりに景気が回復し(当然株式も不動産も上がっています)、行き過ぎた量的緩和をストップし、逆に若干の引き締め時期を模索しています。日本の場合、アメリカと同じシナリオを考えていたと思いますが、去年に消費税を無謀にも引き上げてしまった結果、金融緩和による円安の恩恵を受けた大手輸出企業や株高により収益環境が良くなった金融企業などは、絶好調であるのですが、GDPの大部分を占める個人消費を牽引する肝心の国民の懐は全く良くなっていないのです。私には良く理解出来ないのですが、日銀は何故か物価の上昇の目標値を2%として揚げています。

要は、物価が上がれば、早めに消費者は物を買うし、物の値段の上がった分給料も上がるというものなのですが、大体日本の潜在成長力がゼロに近い状態であるのに、本当に2%物価を上げたら、完全に最悪のインフレ=スタグフレーション(不況下のインフレ)になってしまうと思います。ここにきて円安が更に加速してきています。

そしてヤバイことに、原油価格が不気味に上昇しだしました。原油高はまず間違いなく物価高をもたらしますから日本の小売りを爆買いで支える中国を始めアメリカやユーロ圏もあっという間に物価が上がるでしょう。それは、あのリーマンショック以来7年間に渡って異常な金融緩和してきた副作用として世界経済を襲う可能性は、高いと考えています。

その時、需要拡大による良い物価上昇ではなく、恣意的な無理やり物価上昇をしてきた日本への悪影響は極めて大きく、相当な危機に直面するのではないでしょうか。近頃長期金利が世界的に上昇傾向であるのも、当然そういったリスクを感じているあらわれでありますな。先程ふれました中国の爆買いでありますが、あれなど完全にアベノミクスの金融緩和に咲いたあだ花であるでしょうね。

アベノミクスの円安は完全に円安による輸出の増大を狙ってものだったと思いますが、実際には生産拠点の現地化を進めていた輸出企業は、収益こそ円安により大きく増えましたが、輸出量は殆ど増えるどころか、労働者不足や円安の資材高騰によりかえって数量は減ってしまったのです。

しかしながら、円安は全く想定しなかったメリットをもたらしました。それがインバウンド消費であります。今や、京都や東京などは中国人を始めとした外国人旅行者で満ち溢れ、爆買いなどという言葉を生んでいる訳であります。京都などは旅行者に対するホテルの供給が追い付かず、新規のホテルの新築ブームです。ただこれとて、円安による一過性になるかもしれないのですから、どうなるか分からんでしょうな。

ただ、日本人が高くて手が出ないような品物を「安い、安い」と爆買いする中国人、日本人が貧しくなってしまったとは思いたくないのですが、日本という国は、これからどういう方向に進んで、果たしてどうなってしまうのか、還暦になる年に「憂う」とは考えもしなかったです。

柏崎

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