週刊柏﨑 第606回_7月になりました
七月になりました。ここ何年かでは、本当に梅雨らしいどんよりした湿っぽい日が続いています。かと言って日中に物凄く晴れたり、それが夕方から大雨になったりと一日でコロコロ天気が変わります。
確かなのは今の処、冷夏っぽいということでしょうか。梅雨も例年よりは空けるのが遅くなりそうです。街中では恒例の京都3大祭りの一つ、祇園祭の準備が進んでいます。雨降りの日が多いので大変そうでありますが、京都の夏の風物詩ですので、お越しの節は是非どうぞ。
九州では、大雨をもたらす前線が殆ど動かず、各地で記録的な降雨量を記録しています。それ程目立った被害は今の処無いようで、やれやれでありますが、お住いの方々はくれぐれも気を付けて欲しいです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
今週初めに、東京に住む友人から「大丈夫か?」というメールが来て、何事かとネットのニュースをチェックしたところ、新幹線で火災が発生し、死者が出たという記事が目に飛び込んできました。何でも、新幹線内で71歳の男性がいきなりガソリンをかぶって焼身自殺を図ったそうで、窓が開かない新幹線は当然煙が充満して、多数の乗客が火炎と煙の為に命を脅かすような被害にあったのです。
まあ、多い時は、月に京都〜東京間を新幹線で4〜5往復している訳でありまして、こういう事件がありますと、いつ遭遇してもおかしくない環境にあるのです。それで友人が心配してメールをしてきたのですね。
確かに、搭乗時に持ち物や身体チェックがある飛行機と違って、新幹線の場合全くそういう検査はありませんから、こういう不届き者が今回のようなテロ行為をしても防ぎようがありません。火を点けたのが最前車両1号車の前部で、もしかしたら運転手に被害が及んだら、もしかして大惨事なった可能性があったのですから、かなりの頻度で利用する者としたら今後の警備体制強化をJRには望みたいですな。そうでなくとも今は、イスラム国に敵国認定されちゃっているのですから、いつ新幹線がテロ対象になってもおかしくありませんし。
この自殺を図った男は、ポリタンクにガソリンを20Lも新幹線に持ち込んでいるのですから、そりゃ爆弾を持ち込んでも発見することは出来ないでしょう。
今回のこの事件で、新幹線テロは今の管理体制のままでは防げないことを対外的に露呈したようなものですから、真剣に考えなくてはならないことであります。
運悪く、同じ車両に居合わせた女性が亡くなりました。報道によると一人でお伊勢参り行く途中だったそうで、本当に御気の毒であります。心からご冥福をお祈り申し上げます。
今週初めにギリシャがデフォルト(債務不履行)しました。前々から、ギリシャがEU(欧州連合)でやばいことになっているのは、ご存知の通りなのですが、今迄、一貫してEUの危機対策基金を通じて支援してきたのです。「今回もまたなんとかするんじゃないの」的な空気が世界に漂っていて、実際パンクしたことが判明すると世界に衝撃が広まりました。
日本も含めて世界の株価が暴落して、こりゃ大変という感じになったのですが、私的には、余り大事にはならないと考えています。何故ならこのデフォルト状態を主導したのは、ユーロ連合であり、世界経済からすると、あくまで想定内であったということであるからです。ですから、為替にしても株価にしても結構早く戻るのではないかと思います。
ユーロ連合からすれば、規模が小さいギリシャがどうなろうと、この踏み倒しが連鎖して広がらなければいいというところでしょう。まあ、金は借りた方が強いということですね。
先週末、娘と嫁を誘って久々に映画を観に行きました。「マッドマックス、怒りのデスロード」です。この映画は私が証券会社に入社したてで当時川崎支店勤務の頃、お客さんから貰ったタダ券で観に行った「マッドマックス」のリメイク版であります。
前作昔の「マッドマックス」の主演はこの後シリーズ化された「マッドマックス」や「リーサルウェポン」で今や大俳優になったメル・ギブソンでありました。当時無名のメル・ギブソンが格好良かったし、特撮も使わない映像は迫力もあり、それにちゃんとしたストーリーがありました。
特に2作目はその後の日本で一世を風靡した「北斗の拳」のベースになったのです。ところが久々に期待していた今回のリメイク版「マッドマックス」は、はっきり言って、昔のマッドマックスの方が面白い、何故ってちゃんとしたストーリーがありません。
今回の新しいバージョンは最初から最後まで話が全く分からないまま、改造車やバイクで爆走して戦うシーンばっかり、初めこそ映像と音響の迫力で凄いと思ったのですが、流石にずっとそればっかりでは飽きますな。大体主演のマックスも殆ど喋らんし、声は低くてカッコいいですけどね。
それに一番印象に残ったのは片腕の女性の兵士、どちらかというとこっちが主演と言われても全く違和感ありません。まあ、こちらも無口で喋りませんね。私でもライザップに行けば出演出来るんじゃないかという程セリフ少ないです。
前作同様、多分核戦争かなんかの後の近未来が時代背景だと思うのですが、一番貴重なものが「石油(ガソリン)」と「水」であります。それを取り合うというのが前作から変わっていない根幹部分です。まあ、それなら、あんなガソリンをまき散らすような改造車や改造バイクに乗らんで、軽かプリウスや原チャリ乗れよと思うのですが、軽トラや軽バンに乗っていたら「イモータン、ジョー(相手の親分、すっごく不気味)」もあんまり怖くないですな。追ってきても逃げ切れそうだし。
こういう非現実な世界というものに時として私達はファンタジーを感じるのかも知れません。何も考えずに鑑賞すれば、サウンドトラックはカッコいいし、映像は迫力満点ですから、気晴らしだったらお薦めします。前作をCS放送の映画チャンネルで観たことがある娘も同意見であったようです。次は「ターミネーター」の最新作に行こうと思います。