週刊柏﨑 第607回_梅雨まっさかり

相変わらず、ジメジメしたはっきりしない日が続いています。気温的には7月中旬にしてはかなり涼しく、風邪とか体調を崩す方が多いようです。雨降りの日が多いので、我が家の雨嫌いであるダメ犬の散歩が大変であります。今週朝の散歩の際にセミが鳴いていました。田んぼのオタマジャクシも大きくなってきましたし、本格的な夏はすぐそこに来ているのですね。

雨降りでテニスが出来ないしジムも行くのが面倒ですので、ちょっと運動不足でありますが、体調的には絶好調であります。
というのが、週前半の話であったのですが、週末にかけて京都はまるで真夏のように温度も湿度も高いと言う京都特有の陽気になっています。

週半ばにQVCさんに新しい歯磨きジェルの打ち合わせに行ったのですが、東京は驚くほど涼しいですな。東京に出張している間にQVCさんのオンエアーが急遽入りまして、フリップとスーツを取りに東京―京都を往復するという強行スケジュールをこなしました。AM2時からNアセチルグルコサミンプラスをご紹介したのですが、深夜にも拘わらず沢山のオーダーを頂きました。お客様には厚くお礼申し上げる次第であります。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

日本も含めて世界の株価が急落しています。先週のギリシャのデフォルト宣言に続いて、中国の株式が暴落したのが大きな原因です。中国の代表的な株価指数の上海総合指数が、短期に30%以上急落したのです。アベノミクスでの日本の株式の上昇同様、中国でも根拠がない株価上昇が続いていたのです。

まあ、数年前から中国のバブルが崩壊するという話はあったのですが、いよいよそれが現実になるような気がします。中国人のギャンブル好きというのは、それはもう凄まじいものがありまして、マカオのカジノなどに行きますと、その様はちょっと異常と思われる程です。

私が証券マン時代、香港現法に所属しながら台湾事務所の責任者であったのですが、その当時の台湾株式は正に今の中国株式の勝るとも劣らないバブルでありました。同じ中国6000年の歴史の血が流れている民族でありますので、そりゃ株式の投資というか投機に走る台湾人のギャブル性は鉄火場状態でありました。今の中国の株式投資はその台湾の規模と比較してスケールが全然違う訳でありまして、多分とんでもないことになりそうな気がします。

私が香港に赴任する前と昔の話でありますが、香港の株価指数ハンセン指数が高値から80%以上下がったことがありまして、私は個人的に中国株がその時以上に下がるのではないかと考えています。

株式市場において絶対にやってはいけないことがありまして、それが株式の流動性を失くすことなのです。基本、株式と言うのは特殊な事情を除いて換金性が高いというのが大きな利点であります。市場に上場していて、売る値段が幾らでも良ければ売却して4日後に現金にすることが出来ます。ですから今回の中国のように国がコントロールして上場している半分以上の売買をさせなくしてしまうことは絶対にしてはいけないことなのです。

現状では、中国の株式は世界の投資基準からしたら全くルール違反であります。株の売買を止めてしまうということは、日本お得意の問題の先送りということなんですね。それに、国がマーケットをコントロールするというのは、歴史上成功したことがないのです。まあ、株価というのは、その企業の業績に対する通信簿でありますので、株価が上がるというのは、企業の業績がいい、即ち国の景気がよいということなのですな。

「山高ければ谷深し」、相場の格言であります。まあ、中国の谷はかなり深いと思います。しかしながら、売られきったところは、中国というポテンシャルを考慮すれば買い場であるということは間違いないと思いますけどね。日本のインバウンド消費を支えてきた中国がしんどくなるということは、日本の経済にとっても打撃なることは言うまでもありません。

とにかく、ギリシャや中国問題を引き金に、アメリカを筆頭に金融政策というテクニカルな方法で経済をなんとかしてきた資本主義が崩壊しないよう祈るだけであります。ハイ

総工費が2520億円以上間違いなしという新国立競技場でありますが、もうこれは冗談としかいいようがないですな。今秋に完成予定のJリーグ「ガンバ大阪」の新スタジアムの建設費用が約140億円であります。この新スタジアムは、関西で初の国際Aマッチの基準を満たし、収容人数4万人、流石に開閉屋根は設置していないものの、屋根部分にソーラーパネルを設置した最新設備であります。

少し前に仕事で吹田に行ったのですが、物凄くごっついですし綺麗です。あの大規模な「さいたまスタジアム」でさえ500億円です。これを見る限り2520億円でも足りないと言われている「新国立競技場」の建設費用は、常軌を逸していると言えるでしょう。

あの橋下氏も「金のない家庭がフェラーリを買うようなもの」と言っていましたが、ほんとその通りですな。日本という国の公共工事、政治家や官僚は自分の金のように税金である国家予算を使います。そして、事業としての見通しや総工費はどんぶり勘定であり、まあ、今の財政赤字の元凶であります。

インターネットで色々なブログやコラムを見ていると、なんでも総工費の数%が斡旋した政治家にキックバックされるというのですが、これだけ民意を無視したような建設物を建てるから、ホントの事かも知れません。一度決めたら元には戻せないというのですが、手元にお金が無ければ、事業自体を見直さない方が可笑しなことです。

それに新競技場の年間維持費というのも巨額になるって話ですし、事業として赤字になることは間違いないことでしょう。ギリシャのチプラス首相、EUやIMFの借金に対し「無い袖は振れん」と世界の悪役扱いされていますが、その行為は国民の為にしているものであって、国民の事をないがしろにして税金を湯水のように使う日本の政治家よりはるかに評価出来ますな。

柏崎

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