週刊柏﨑 第608回_祇園祭とSNS
先週末くらいからめちゃめちゃ暑くなっています。何か一気に梅雨が明けて、真夏になったようであります。
(梅雨はまだ明けてはいません)
僅か数日で、これだけ気温差があると、おじいちゃんとしてはキツイですな。
当然ながら、熱中症になる人が増えていまして、中には亡くなられる人もいます。
まあ、ご存知でしょうが、水分補給をこまめにして、エアコンや扇風機などを利用してしっかり熱中症対策をして下さいね。昔と違って暑くなるとテレビや新聞では、しょっちゅう熱中症に気を付けてとか言っている訳でありますが、それでも毎年沢山の人が熱中症で倒れます。自分だけは大丈夫とか思っているのでしょうかね。
そんなことはありませんから。
私は毎年、夏場のテニスの時によくクラクラして倒れそうになります。
そんな時は、すぐにプレイを中止して、エアコンが効いて涼しい部屋で冷たい物を飲んで休みます。
決して無理はしません。
京都は祇園祭で、街中は人でごった返しています。週末には山鉾巡航ありますので更に人は増えると思います。
ただ、かなり大きい台風が来ているようで、しかも関西に上陸するという話なので、どうなっちゃうんだろうと心配であります。山鉾が倒れたら大変です。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
本日大型の台風11号が、四国から近畿に上陸しました。朝からニュースでは、台風の被害状況を放送しています。神が住む京都は、今度の台風でも殆ど被害なしです。会社に来てくれるヤクルトのお姉さんの息子が「台風来ても、何にも警報出んから、学校行かなあかん」とブーブー文句言うそうで、京都はどんなことがあっても学校は休校になりません。
今朝、大学6年になる娘も同じこと言っていました。「学校あるのかよ、京都だけ、結界はってるし」って、いくつだよ。
天下の東芝が迷走しています。東芝の所謂「不適切会計」の総額が3000億円となるといいます。報道ではこの「不適切会計」を利益のかさ上げと言っていますが、これは紛れもなく「利益の粉飾」であります。東芝は銀行からの融資が1兆9千億円ありますから、3000億の粉飾決算があれば、それはもう半沢直樹もビビる黒崎審議官が「どうよ」では済まない話であります。
元々何か月か前に、東芝の社会インフラ事業で500億円程(それでもデカイ)の損があるという話が出たときは、こんな大きな不祥事にはならないと思っていましたが、それからは、その責任問題で各部署からの「不適切会計」のリーク合戦があった模様で、あっという間に額が膨らんで、最早穏便には済まないようですな。
まあ、シャープのようなことはありませんから、いずれ沈静化します。それでも社会的制裁は会社として取らされそうですけど。
使ったことが無いというか、まあ、使い方を知らないのですが、LINEとかTwitter、Facebookという情報発信を利用した他人との交流サイトが人気であります。
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)というのだそうですけど、私みたいな爺さんには全く理解不能なものです。
娘に説明して貰っても、良くわからないし、多分使うことは無いでしょうな。
大体、スマートフォンでしか出来ないと言うのですから。ガラケーの私にはやりようがないです。
但し、このSNSを使うことによって、良くも悪くも、今迄では考えられなかった事が現実に起こりうるのですね。例えば、現在社会的問題になっている「いじめ」、これもSNSによって根っこが深く陰湿なものとなっているのです。私が、子供頃にも「いじめ」はありました。しかしながら、今のような陰湿なものではなく、いじめられた子が自殺するということも無かったのです。
昔は、いじめられている子がいれば、必ずそれを止める子がいたし、もし先生にいじめが知れれば、いじめ側は呼ばれて、殴られて、それで終わりという感じでありました。殆どいじめが長く続くということが無かったのです。
それが、今は学校で言葉や肉体的にいじめられ、帰ってもSNSで仲間外れにされたり、言葉での中傷を受けるという長いスパンでのいじめに遭うのです。
もし、いじめを咎める者がいれば、この咎めた人間もSNSでの攻撃対象になり、自ずと誰もが、いじめを見てみぬふりをするようになるといいます。これでは、精神的に追い詰められるのも分かります。救ってくれるはずの先生も、色々な制約が多すぎてあてになりませんし。SNSというのは、本当に便利なツールでありますが、悪意を持った人が使うと、被害者にとっては常に攻撃に晒される訳で、いじめが陰湿になった所以でありますな。
私はいじめを見たら、それでも絶対に止めますけどね。
SNSを使って良い方に変わってきたことがあります。それは国民同士の情報の共有に対してのことであります。安保法案の強行採決に対する危険性の認識や抗議運動の広がりなどは、SNSでの拡散無しではこんなに大きくなることは、無かったと思います。
安保法制や集団的自衛権の行使というのは、日本国民として絶対に真剣に考えなくてはならないことであります。実際に、安保法制の強行採決に対する抗議デモには、今迄、他人事と無関心だった若者や主婦層がSNSを通じて増えているそうであります。
それは、もし戦争になれば、戦争に駆り出されるのが、自分であったり、自分の息子である可能性が高いのですから抗議をするのは当然でしょう。日本人というのは、他の国に比べて、基本的に危機感が薄いところがあります。まあ、それは日本という国が平和で、余り争いごとを好まない国民性に起因しています。
ですから、政治でどんなことをされても、許容するというか、いい意味の諦めみたいなものがあるのですね。こうなると政治家として、こんな楽な相手はいない訳で、やり放題です。大体、文句がある国民と関心のない国民は、選挙を棄権するのですから、固い組織票を持っている与党側は強いですね。
話によると、与党側は新聞、テレビというメディア業界もコントロールしているというし、将来の日本に私は強い危機感と諦め感を持っているのです。流石に、安保法制や集団的自衛権の行使という戦争をする法律、要は自分の命に関わるリスクを感じて、やっと立ち上がる気になったのでしょうか。ちょっと、これからの動きが楽しみになってきましたね。