週刊柏﨑 第545回_話題のプラセンタとは?

相変わらず朝晩はちょっと寒いのですが、日中は本当にスッキリ爽やかな季節になってきました。まあ、このところまとまった雨が降らないのも、湿度が上がらないし、過ごし易い一因となっています。それでも家の中では、いまだストーブを使っていますし、布団と毛布は真冬のまんまだし、なんかなーという感じです。今週末くらいから日本は、ゴールデンウィークに突入します。スケージュールによって調整できる夏休みなどと違って、殆どの人が一斉に否応無しに休みに入るゴールデンウィークは多分どの休日より混雑が激しいこともあって、私は大抵どこも出かけず、うだうだしている訳であります。

ところが今年は、私の弟ともいえるノーマン君と、どうしても会わなくてはならない用事があるため、何年かぶりに香港に行くことになりました。先日テレビで香港を芸能人が旅するバラエティー番組を観たのですが、相当香港も変わっているみたいですね。多分浦島太郎状態であると思いますが、ちょっと楽しみでもあります。香港駐在員時代は、日本に帰国の度に、4〜5時間のフライトを相当長いと感じていた訳でありますが、ケニアやブラジルに行って、今はへとも思いませんな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

エーエルも含めて、中々国民の消費が戻らない中、長い休日に入るのは、私みたいな、零細企業経営者にとって、精神衛生上余り良くはありません。それでも、新聞などには、消費税増税の影響は殆ど無いなどと言っている訳で、私から見れば、違う国の話のような気がするのですが。

先週のこのコラムで取り上げた、プラセンタについてですが、反響が大きく、ちょっと驚いています。結構、プラセンタを使っていたり、興味を持っている方が多いのですね。何回も言いますが、プラセンタというのは、豚や馬の胎盤に含まれる何かの成分が、女性ホルモン様作用(エストロゲンと同じ働きをする)か豚や馬の胎盤が分泌している女性ホルモンその物と考えています。ですから体に合う方には、クリニックで行う女性ホルモン補充療法に近い効果があるのかもしれません。しかしながら、このプラセンタが合わない方は勿論、合う方に於いても、リスクはあると考えなくてはなりません。ホルモンというのは、体に対し適量が大切であり、多すぎても少なすぎても体には問題があるのです。ですから、皆さんに必要なホルモンの量も分からないままに、毎日プラセンタサプリを摂ることは、私としては避けるべきと思います。あくまで、薬に近いものと考えて、間隔を空けて摂るか、もしくは更年期障害など調子が悪い時に摂ることをお薦めします。

それは、タイの芋(プエラリアミルフィカ)から抽出したプエラリアというサプリも同様であります。(大豆などに含まれるイソフラボンは女性ホルモン様作用がありますが、効きが弱い)また、閉経後は卵巣から分泌される女性ホルモンは、ほぼゼロになり、皆さんが、忌み嫌う脂肪細胞や副腎皮質から少量が創られるぐらいになります。因みに経口避妊薬のピルでありますが、実はピルはホルモン薬であることは余り知られていません。ピルの主成分は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲストロンです。仕組みとしては、女性ホルモンを摂ると当然血中の女性ホルモンの濃度が上がります。これは、女性が妊娠している状態と似ている状態なのです。要するにピルを服用することにより、脳は体が妊娠していると錯覚し、排卵の指令を出さなくなり、子宮自体も妊娠しにくい状態になるのです。これが、ピルが避妊薬といわれる所以です。ピルを服用すると、頭痛や不正出血などの副作用がある反面、生理痛が軽くなったり、冷えが改善したりすることがあります。なんか、プラセンタの効果と似ているようなきがするのですが。

女性ホルモンなどは一般に通常ホルモンと呼んでいて、身体の内分泌器官から血液中に分泌されます。それに対して神経伝達物質と言って神経細胞の末端から放出されるホルモンがあります。これらは脳内ホルモンといわれ通常のホルモンと区別して扱われています。通常ホルモンは主に身体の動きに対し影響を及ぼしますが、神経伝達物質は、「好き、嫌い」、「喜び、悲しみ」、「恐怖や怒り」など感情や精神的な状態に作用を及ぼします。代表的な神経伝達物質として、アドレナリンやドーパミン、セロトニン、メラトニンなどがあり、アミノ酸から創られています。これらのホルモンは通常のホルモンと違い、心の状態に作用しますので、種類によっては、かなり身体だけではなく精神にも大きなリスクがあります。例えばドーパミンというのは、興奮性や快感、やる気を引き起こすホルモンであります。アンフェタミンやメタンフェタミンは体内に入るとドーパミンと同じ動きをする薬物成分であります。この薬物成分を一般に覚せい剤といいます。アヘンやコカインなども同様にドーパミン様物質であり、脳内のドーパミン濃度を高め、強い快感や興奮を感じさせるのですね。

アルコールはホルモンという訳ではありませんが、血中濃度が高くなると、ドーパミンの動きを抑制する物質の働きを悪くするので、結果ドーパミンの作用を強くするのです。

また、麻薬類ほど強力ではありませんが、タバコのニコチンもアセチルコリンというイライラを解消させたり、頭をボーとさせるホルモンと同じ動きをする物質です。アンフェタミンなどの麻薬成分は、身体に対するリスクが高い為に禁止薬物であります。アルコールやニコチンは、まあ、それほどリスクが大きく無いために、国として認可されているのですが、どちらも程度の差はありますが、中毒性があり、健康に害を及ぼすのです。かといってドーパミンが不足するとパーキンソン病のリスクが高まると言いますから、活性酸素といい、なにごとも程度があります。また、メラトニンやセラトニンは精神安定や睡眠に良い影響を及ぼすホルモンでありまして、年齢とともに分泌量が少なり、体内に無くなっていくので、こちらに関しては、積極的に取り入れた方が良いと思います。但し、メラトニンやセラトニンは、私の知る限り同様な動きをする様作用物質が無いために、良質のアミノ酸を摂ったり、太陽の日を浴びたり、規則正しい生活をして、脳内分泌を高めるのがいいでしょう。ホルモンというのは、皆さん良く耳にすると思いますが、内容に関しては結構知らないことが多いのですね。ただ言えることは、身体に与える影響が強い分、適量を摂るということが、とても大切です。後、基本、薬であり、効果があるからこそ副作用などのリスクがあるということを良く考えて、健康生活に役立てて欲しいと思います。ただ私からのお願いは、何回も言いますが、皆さんの身体の為にも、毎日の摂取は控えて、期間を空けるか、調子の優れない時に摂るようにしてください。

巷では、ゴールデンウィークに突入します。週刊柏崎は予定通り書くつもりですが、来週は、香港に行ったり5月19日の歯磨きジェルやウルトラクロワールアイネオのホットピックの打ち合わせなど結構忙しいので、少し遅れるかもしれません。それと、質問、ご意見があれば、私に気軽に電話してください。それでは、運転やお体に気を付けて、楽しい休日をお過ごしくださいね。

 

柏崎

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