週刊柏﨑 第411回_インド出張【その3】

今までの日本の行いが悪かったのか、今年は災害の当たり年であることは間違いないと思います。3月の東北大震災の後、私が懇意にしている占いの方から、今年は大きい災害があと何回か起こると言われていたので、薄々用心はしていたのですが、こういう天災に関しては、何をどう気を付ければよいのか分からない訳で、誰もが自分は大丈夫と考えているのです。ところが、実際こういう天災に遭遇してしまうとノーガードで顔面にパンチを受けたように、完膚無きまで叩きのめされてしまうのです。私がインドに言っていた間に和歌山、奈良地方を襲った台風が大きな爪痕を残していったと思っていたら、今度は雨と風が強力な台風が、ほぼ日本を縦断であります。
今年の台風の特徴はスピードが自転車とどっこいという位遅いということです。台風は海上を移動している限り、勢力が増すことがあっても衰えることはありません。ですから、いざ上陸という時点では、台風はかなりの規模になっていて、被害を拡大させてしまっています。
特に今回の台風は、近畿、東海、関東と大都市圏を直撃して大きな被害をもたらしました。
被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。
このような、都市部を襲う台風対策で面白い方法をとっているのが、香港であります。香港では、台風の規模を表す数値としてシグナル1~シグナル8という表示をします。香港を直撃する可能性がある台風が来ると、テレビの隅にこのサインが全チャンネルに表示されます。
このサインが最高の8になりますと、香港の全機関が休みになり、表に出ることも禁止になります。別に表に出ても咎められたりすることはありませんが、外出して何か事故にあってもそれは全て自己責任になります。香港はとても高いビルが立ち並び、看板や大きい電飾もいたる処に設置されており、高層のマンションには植木鉢などが、窓の外部に置かれています。シグナル8の台風ですから、その雨風で看板や植木鉢が上から落ちてくることもあるでしょう。そういう危険性も全て外出者の責任になります。あれ程の国家の全ての活動が停止するのですから、それは大きな損害がでます。しかしながら、香港では日本のような、死傷者がでることはほとんどありませんし、帰宅難民や交通事故が起きることはありません。まあそれでも、このシグナル8での休みは香港の人達だけに適用されるローカルルールで、駐在員だった私達外国人は、例えシグナル8であろうと、定時には出社しなければなりませんでした。
皆さまお変わりございませんでしょうか。
ニュースを観ていて私は驚いてしまうのですが、皆さんなんとしても家に帰ろうとするのですね。あの暴風雨の中、バスやタクシーを待って3~4時間なんて私には絶対無理です。多分、サウナか漫画喫茶にすぐに飛び込むと思います。日本人は皆さん何があっても帰りたくなる素晴らしい家庭をお持ちなのだと思います。例の一年を漢字一文字で表すと、いうヤツでありますが、今年は「災」で決まりではないかと思います。考えてみれば、今年はあと3ヶ月残している訳で、まだまだ何があるかわかりません。本当に用心しましょう。
さて、インド出張パート3であります。私がクロワールアイネオのオンエアーの時に皆さまにお見せしているあの大きなマリーゴールドの花
背丈も1m50cm近くありますが、あのマリーゴールドは決してインドの厳しい環境だけでは作られるものでは無かったのです。夏場は軽く40℃を突破する気候は逞しいマリーゴールドを作ります。しかしながら、このマリーゴールドはインドのAVT社が種から保有する、世界でもここにしかない特別なマリーゴールドであったのです。AVTは約10,000もの提携農家にこの種を与え、育成方法を指導して、この類を見ない特別なマリーゴールドを栽培し、それを原料にケミンが特許製法によってフローラグローというルテインを製造しているのです。ここで驚いたのが、AVT社による徹底的なトレーサビリティーであります。10,000もの農家をAVTの社員が手分けして花の収穫期に廻ります。ここインドでは、年3回マリーゴールドの花を収穫します。契約農家は決められたノートに、全ての情報を書かなくてはなりません。そして、そのノートに社員の検査官にサインをもらわなければなりません。その際、検査官は花のサンプルを持ち帰り、会社の研究所で花の成分から安全性に至るまで分析するのです。もし、ノートに検査官のサインが無かったり、花から農薬や添加物などが見つかったら、花はAVTに買い上げて貰うことができないのです。AVT社の農場に行ったのですが、ケニアのマサイマラのような広大な場所にポツンと建てられていましたが、厳重な警備によって部外者が立ち入ることが出来ないようにしてありました。彼らも「この種こそが、我々の財産である。」と言っていました。農場の近所にある一次加工工場で花を乾燥させ、それをバンガロールから車で5~6時間ほど西にある、港町コーチンの本社工場でマリーゴールドの抽出物を作るのです。バンガロールでは、良くいえば歴史ある、普通にいえば古臭いロイヤルホテルに滞在したのですが、コインバトールの出来たばかりのメリディアンホテルでも、水の出が悪く、お湯も出ないのですから、この歴史あるホテルは当然お湯は出ません、というか私の部屋は水も出ませんでした。(部屋は替えて貰いました。)食事はとても辛いカレー、普通のカレー、水っぽいカレーとバラエティー豊かでありました。カレーの具は宗教の関係上、マトンとチキンがほとんどで、コインバトールもバンガロールも内陸部の高原なので、シーフードは全くありませんでした。ムンバイやデリーといった、北部の大都市は結構、危険であるという話を聞いていたのですが、この南部は治安も良さそうであるし、なにしろ、寡黙な方が多いのか、同じ大人口を抱える中国とは比べものにならない程、街が静かであったのが印象的でありました。

今回、クロワールファインをびっくりの価格にて動画で配信しておりますので、是非一度ご覧になってください!!

クロワールカフェ:http://www.al-japan.com/movie/index.html
楽珍堂:http://www.rakuten.ne.jp/gold/al-japan/movie/index.html

柏崎

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